【今週のコメント特注馬】東京替わりは大歓迎!広いコースでポテンシャル爆発!

<現場取材でつかんだ!コメント特注馬>

●6月8日(土)東京9R・八丈島特別(芝2000m)
フォルコメン(牡3、美浦・堀厩舎)

素質の高い馬だが、大型馬で不器用なところがある馬。前走は中山1800mの昇級戦。1コーナーで外から寄られて進路が狭くなり、外に切り替えると今度は掛かる素振りを見せていた。4コーナーでも加速はなかなかつかず、5着でフィニッシュ。相手もそれなりに揃っていたとはいえ、持っている素質を考えれば少々物足りないものはあった。

騎乗した藤岡佑介騎手は「思ったよりジリっぽくなりましたね。まだコーナーで加速できないので、広いコースのほうがいいと思います」と東京コースでの巻き返しの可能性を示唆していた。今回の舞台は東京の2000m。引っ掛からずに運べれば、古馬相手でもいきなり勝ち負けしてくるだけのポテンシャルは秘めている。

●6月9日(日)東京6R・3歳未勝利(ダート1400m)
ペイシャジュエル(牡3、美浦・松永康厩舎)

2年目の山田敬士騎手が前走、悔しがっていた馬がこのペイシャジュエルだ。1800mからの距離短縮で臨んだ一戦。スタート直後に寄られる不利を受けて後方からとなってしまい、直線も思ったように伸びず5着に敗れてしまった。ところが山田騎手曰く、直接の敗因は不利ではないという。「レース間隔が空いていたことで、動きが少し重かったですね。進んでいかないところがありました」と振り返るが、確かにこれまでで一番間隔の長い中6週で、プラス10kg。気持ち重めだったことが分かる。

「5着に入ったことで次の優先出走権は取りましたからね。使った次は上位を狙います」と前を向いていた山田騎手。1400mはそれまで2、3、2着とベストの距離。この夏も高い目標を掲げる若手の有望株が、ここはしっかり決めてくれるだろう。


◆先週の結果

★土曜東京10R・由比ヶ浜特別 ラストプリマドンナ 11着(3人気)
前走の東京芝1400m戦は中団を追走したものの、直線でゴチャつき、進路を確保できずに10着と大敗。巻き返しが期待された今回は、道中中団後方を追走するもまったく伸びず、11着に敗れてしまった。前の馬がフラフラして追い出せなかったとはいえ、さすがに負け過ぎである。

騎乗した戸崎圭太騎手は「気性的に影響か、体調的な影響か、追ってから伸び切れませんでした」と語っていたが、前走騎乗したルメール騎手が「馬と馬の間に入ってブレーキをかけるような走りでした」としているように、次第に気性の難しい部分がレースに影響してきている可能性はある。休ませて気持ちをリセットする必要があるのかもしれない。

★日曜東京9R・ホンコンJCT ルヴォワール 11着(4人気)
道中後方を追走すると、直線で様子がおかしくなり、最後は馬なりでゴール。心房細動とのこと。今回は参考外としたい。