【プリンスオブウェールズS】クリスタルオーシャンが驚異の粘り腰見せG1初制覇!

プリンスオブウェールズ

驚異的な粘り腰で後続を封じたクリスタルオーシャン

6月19日(水)、英国・アスコット競馬場3Rで行われた第126回プリンスオブウェールズS(G1)(4歳上 定量 1着賞金5827万円 芝1990m)は、L.デットーリ騎手騎乗の2番人気・クリスタルオーシャン(牡5、英・M.スタウト厩舎)が優勝。勝ちタイムは2:10.25(稍重)。

2着に1馬身1/4差で1番人気・マジカル(牝4、愛・A.オブライエン厩舎)、3着には3馬身1/4差で4番人気・ヴァルトガイスト(牡5、仏・A.ファーブル厩舎)が続いた。昨年の凱旋門賞以来となったシーオブクラス(牝4、英・W.ハガス厩舎)は後方追走から5着、日本から挑戦したディアドラ(牝5、栗東・橋田厩舎)は粘ったものの6着だった。

スタート後ハナを窺ったディアドラを抑えてペースを握ったのはハンティングホーン(牡4、愛・A.オブライエン厩舎)。クリスタルオーシャンが2番手に上がり、内からはマジカルが進出して3番手。ディアドラはその後ろの4番手につけた。

ハンティングホーンが淡々とペースを刻んでいたが、最終コーナー手前でクリスタルオーシャンが進出し、馬場の真ん中に持ち出されて早め先頭に。マジカルが食らい付くように伸びるも、クリスタルオーシャンはヨレながら粘って、最後は押さえ込むように優勝した。これが14戦目にして嬉しいG1初勝利となった。

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勝ったクリスタルオーシャンは父が凱旋門賞馬シーザスターズ、母はクリスタルスター、母の父マークオブエスティーム。半兄ヒルスターはカナダG1・カナディアンインターナショナルを、半姉クリスタルカペラは英G2・プライドSを制している。

3歳4月に初勝利を挙げ、8月の英G3・ゴードンSで重賞初制覇。昨年は4月の英G3・ゴードンリチャーズS、5月の英G3・アストンパークS、6月の英G2・ハードウィックSと重賞3連勝し、その勢いのまま7月の英G1・キングジョージではポエッツワードの2着に食い込んだ。10月の英G1・英チャンピオンSでは勝ったクラックスマンから6馬身離されたものの2着を確保。欧州中長距離界のトップホースの一角となっていた。

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8年ぶりにプリンスオブウェールズSを制したL.デットーリ騎手

L.デットーリ騎手は11年リワイルディング以来8年ぶりの制覇。ファンタスティックライト、グランデラで連覇経験もあるデットーリ騎手は、ここ5年中4年で3着以内に食い込むなど、このレースと相性の良さを見せている。

管理する英国リーディングトレーナー10度の名伯楽・"サー"マイケル・スタウト調教師は、昨年のポエッツワードに続いてこのレース連覇。馬主は欧州の名門・ロスチャイルド家出身で、実業家の"サー"エヴェリン・ド・ロスチャイルド氏。

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初G1制覇となったクリスタルオーシャン

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日本代表として挑戦したディアドラ

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