【セレクトセール総括】アドマイヤ近藤氏、サトノ里見氏が高額落札馬を語る

近藤利一

タイタンクイーン2019をなでる近藤オーナー

セレクトセール2019が7月8、9日の2日間にわたって北海道・ノーザンホースパークで行われた。初日(1歳馬部門)の総落札価格107億3200万円、2日目(当歳馬部門)の総落札価格97億8400万円、2日間の合計落札価格205億1600万円、平均価格の4932万円はいずれも過去最高を更新した。

●近藤利一オーナー(アドマイヤの冠名)
「(タイタンクイーンの2019は)友道調教師が2週間も前から『他はいらないからこの馬だけはほしい』という願いでもあった。全体的に見たら一昨年に落とした5億8000万の馬(イルーシヴウェーヴの2017)よりもいいかな。2週間前に抗がん剤治療が終わって、セレクトセールに出られないと半ば諦めていたけど、セリのために生きていてよかった。馬主冥利に尽きる」

●小笹芳央オーナー(ホウオウの冠名)
「(アドマイヤテンバの2019は)調教師の先生に薦められて買いました。騙されていないことを祈りたいですね(笑)。距離はどこまで持つかわからないですが、スピードが持ち味だと思うので期待しています。芦毛でどう変化するかも楽しみです。ひと声で落ちたので会心の一撃だったと思います」

●里見治オーナー(サトノの冠名)
「(落札した1歳馬は)思った以上に高額でした。初めてセリに参加した人が高い値段で落札していましたね。(ベルワトリングの2018は)血統も良いですし、馬格も大きい、キンカメの中ではちょっと違うと思っていました。種馬になるようなところまでいってくれれば良いですね。種馬になった時のことを考えた時に、サンデーの血が入っていないのは大きいですよね。高い値段で落とした牡馬は皆、将来的に種馬になってくれるまでを想定して手を挙げました」

近藤利一

取材に応じる里見オーナー