【スプリンターズS】久々を叩かれ更なる飛躍を期すディアンドル

ディアンドル

25日、スプリンターズS(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走北九州記念2着のディアンドル(牝3、栗東・奥村豊厩舎)は栗東坂路で最終調整。5F52.4-36.9-23.6-11.7をマークした。追い切り後に行われた共同会見での藤岡佑介騎手、そして奥村豊調教師のコメントは以下のとおり。

【藤岡佑介騎手のコメント】
「(葵Sの時に感じた印象)まず追い切りで騎乗させてもらって非常にスピードがある馬だと感じました。レースでも本当に立ち回りが上手で良い形でレースができたので、非常にセンスの良い馬だなと感じました。

(前走は騎乗しなかったが、内容は見たか)はい。

(改めてそのレースはどのような印象を持ったか)初めて古馬と走るレースだったので、どの程度通用するのかなと思って見ていたんですけれど、あまりスタートが良くない中でしっかりとラストも脚を使っていましたし、改めて能力の高い馬だなというふうに見ていました。

(一番の良さ)純粋に足が速いですね。ラストすごく時計が出ますし、乗っていても本当に「速いな」という印象です。

(スプリンターの資質がかなり高いことを感じると)そうですね、デビューからずっと1200mを使われているということもありますし、スピードはあるんですけれど必要以上にムキになって走るところもないですし、すごく走りに対してセンスの高い馬だと思います。

ディアンドル

(母グリューネワルトとの比較)あまり「似ているな」という印象はなかったですけれども……早い時季から活躍できているあたりは、血統なのかなという気はします。

(メンバーを見渡してみて) すごく実績がある馬たちが多いですが、昨年もこのレースは3歳の牝馬が上位に来ていますし、十分チャンスがある馬だと思うので。

(追い切りでの騎乗)追い切りのほうは厩舎にお任せして。先週ゲートの確認だけさせていただいたので。春の時点でもう僕が乗った時でも少し動くようなところがあった馬なので、スタートだけは気を付けなければなと思ってレースをしたので、改めてここで少し課題を修正できていると思うので、そのへんはすごく良いと思います。

(先週ゲート練習で騎乗した時)随分と落ち着きは出ていましたね。

(ファンへのメッセージ)勢いがある馬ですし、非常にチャンスがある馬だと思います。チャンスをいただいたので、しっかりと良いレースをしたいと思います。応援してください」

【奥村豊調教師のコメント】

「(G1での共同会見は初めて?)初めてですね。

(前走を振り返って)結果としては2着でしたが、非常に次につながる内容のレースだったと思います。

(ゲートに関しての対策)いつもレース前は基本的にゲート練習は行っています。前走北九州記念の前のゲート練習に関しては少しソワソワした面があったので、そういう面が競馬に出なければいいなと思っていましたが、若干そういった不安が出た感じでした。 今回もしっかりとゲート練習をしていますが、前回のような「ソワソワ感」というのは現在では見られません。

(中間の調整過程)前走後はいつも通りノーザンファームしがらきでのリフレッシュを挟みまして、このレースに向けて順調に調整して来ています。

(今朝の追い切りでの動きについて)先週の追い切りでもしっかり反応できていましたし、しっかり動けていました。今週も終い重点のメニューで行いましたが今日もしっかりとした足取りで坂路を上っていましたし、十分レースに向けて態勢は整ったと思います。

(中山コースとの相性)若いうちに2度中山遠征も経験していますし、結果も出ています。今回もそこに関しては何の不安もありませんし、むしろ強調材料かなと思っています。

(コースはあまり問わない馬なのか) そうですね。基本的に立ち回りが上手なので、どのコースが苦手とか、そういったものは無いと思います。

ディアンドル

(厩舎好調の秘訣)日々できることをそれぞれの担当者がしっかりやってくれている、そうしたものが5年目になってようやく形になってきたのかなと思っています。

(ファンへのメッセージ)3歳馬ですけれども、こうして注目していただける存在になりました。レースでいいパフォーマンスが見せられるように、日曜日までしっかりと調整していきます。応援よろしくお願いします」