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【秋華賞】叩いて雰囲気が良くなったカレンブーケドール、関係者の勝算いかに…?
2019/10/9(水)
9日、秋華賞(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。
叩いて雰囲気が良くなったカレンブーケドール(右)●前走、紫苑S3着のカレンブーケドール(牝3、美浦・国枝厩舎)は、津村明秀騎手を背に坂路コースで追われ、4F52.1-37.9-24.6-12.3秒をマークした。
【国枝栄調教師のコメント】
「前走は人気があってオークスとはちょっと違った立場だったので、レースとしては厳しかったかなと思います。それでも、これから楽しみだなという競馬をしてくれたので良かったと思います。前走を使った後に馬の雰囲気がグンと良くなりましたし、坂路主体でやってきました。体もフックラして馬も落ち着いていますし、状態は良いと思います。
1週前追い切りである程度やりましたが、まだ余裕もありそうなので最終追い切りも終い重点でやりました。前に行かせた馬が結構良い動きをしていたので並ぶのがちょっとキツかったかなと思いますが、並んでからは終いは良かったと思います。落ち着きも出てきて体の張りもグンと良くなっていますし、成長していると思います。
過去に秋華賞を勝ったアパパネとアーモンドアイの2頭は結構レベルが高かったですけど、やはり上手く立ち回らないといけないというのはあると思いますし、その辺りは津村君が上手くジャッジしてやってほしいなとは思っています。ある程度のポジションを取ってどこでゴーサインを出すかということになると思いますし、あとは馬場状況によると思います。
渋った馬場については何とも言えませんが、条件は他馬も一緒なので馬場が悪いところを上手く立ち回ってほしいと思っています。台風の対策として、輸送は金曜日を考えております。落ち着きのある馬ですし、輸送については、牧場への行き来などいろいろな状況でも全く問題ないので大丈夫だと思います。
オークスで良い競馬をしてくれましたし、それが伊達ではなかったというところを見せてほしいと思っています。順調に調教をこなしてあとは本番を待つだけですし、最後の一冠を目指したいと思っています。応援よろしくお願いします」
【津村明秀騎手のコメント】
「前走はスタートの1歩目で少しトモを落としてしまいましたし、それをリカバリーするために思っていた以上に出していく形になって道中は噛んでしまったり、ロスの多い競馬になりましたが、力のあるところは見せてくれました。
最終追い切りは、時計を気にせず終いの反応だけ確認しておいてほしいと国枝先生から指示を受けていたので、その通りにやりました。それほど機敏に反応する馬でもありませんし、併せた相手が動く馬なので余計に相手が良く見えたと思いますが、前走を使って脚の出などがスムーズになっているところがたくさんあって好感触を掴めました。
前走の前は1回叩いた方が良くなるだろうというデキでしたし、その通りに体調は上向いていると思います。前回の調教のときも思いましたが、トモの力の入り方や筋肉の付き方はだいぶしっかりしてきたと思いますし、1戦ごとに成長していると思います。
元々競馬が上手な馬なので京都内回りの2000もさほど気にしていませんし、どんな競馬でも対応してくれると思います。ただ後ろからにはならないと思いますし、ある程度良い位置から進めたいと思います。良馬場でしか走ったことがないので何とも言えませんが、他の馬も条件は同じなので頑張ります。
真面目で勝負根性があって、最後まで勝ちたいという気持ちのある馬ですし、そこが良いところだと思います。オークスのときも最後に馬体を併せてから良い根性を見せてくれましたし、今回もそういう流れになれば理想ですね。
同期のジョッキーも結構G1を勝っていますし、僕も早くG1ジョッキーになりたいです。今回は人気もある程度すると思いますし、ビッグチャンスだと思っています。G1を勝ちたい気持ちがどんどん大きくなっていますし、G1ジョッキーになることを夢見てこの世界に入ってきたので、早く勝ちたいです。まだ重賞を勝っていない馬ですし、チャレンジャーの気持ちで臨んで勝利を目指して頑張るので、応援よろしくお願いいたします」
ウッドで状態の良さをアピールしたサトノダムゼル
●前走、白井特別1着のサトノダムゼル(牝3、美浦・堀厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F53.6-38.8-12.5秒をマークした。
【上原助手のコメント】
「コンスタントに競馬を使っているので強い調教は必要ないということで、最終追い切りは反応の確認と真っすぐ走れているかどうかなどの確認をメインに行いました。ウォーミングアップで少し時計が速くなってしまったので、その分時計を一段階落としましたが、終いの反応も良かったですし良い内容だったと思います。京都への輸送がありますし台風の影響を考慮してもしかすると金曜日に輸送する可能性もあったので、水曜日に追い切りました。
現状の状態はすごく良いですし、馬体の回復もスムーズで今週火曜日の時点で馬体重も前走の前よりも増えていて、毛ヅヤも良化しているような感じです。
3回とも違う競馬場で結果を出していますし、デビュー戦は少し出遅れて後ろからという形になりましたが、ここ2戦は先行しているので非常に自在性があるな、という印象です。ミルコ・デムーロ騎手も非常に乗りやすいと話していましたし、その辺りが武器になると思っています。
元々体質があまり強い方ではありませんでしたが、血統的にも非常に期待している馬なので、ここまで慎重に調整を進めてきました。デビュー時に入厩した頃は少し体質の弱さを見せていましたが、使いながら体質が強化されているような印象を受けています。今は馬体もしっかりしてきているような感じで精神的にも落ち着いていますし、体質が強化されていることが1番大きく感じています。
操作性の高さがこの馬のストロングポイントでもありますし、ジョッキーが続けて乗ってくれているので、自在性の高さを生かして、良いポジションを取ってほしいですね。相手が一気に強化されますが、この馬もポテンシャルは相当なものだと思っているので、強い相手と戦うことでそういった能力を引き出してもらえたらなと思っています。
馬場は恐らく悪化するとは思いますが、3戦中2戦は重馬場をクリアしていますし、重馬場はこの馬にとってマイナスには働かないと思っています。3戦無敗でまだ底を見せていないのが最大の魅力ですし、僕たちも非常に楽しみにしています。ファンの皆さんにも、どういったパフォーマンスをするのか期待して応援していただけたらと思います」
出走馬同士で併せたコントラチェック(中)、シェーングランツ(右)
●前走、オークス9着のコントラチェック(牝3、美浦・藤沢和厩舎)は、北村宏司騎手を背に(レースではルメール騎手が騎乗予定)坂路コースで追われ、4F55.5-39.5--25.4-12.3秒をマークした。
【藤沢和雄調教師のコメント】
「前走はスタートがあまり良くなかったうえにかかってしまってチグハグな競馬になりましたし、距離が長いのではないかとジョッキーが話していたようにその影響もあったかと思います。大型馬ではないので、調整は楽に進められています。
気が良いタイプですし関西への輸送もあるので、最終追い切りは坂路でそれほど速い時計を出さずにやりました。ここが秋初戦になりますが、坂路で乗り込んできているのでオークスからの直行も問題ありません。今も気性面が落ち着いた訳ではありませんが、3歳秋シーズンらしい年齢相応の雰囲気になってきました。
早い時期から競馬を使ってきて函館、札幌へ行ったり、放牧で牧場へ行ったりといろいろな場所へ行っているので輸送も問題ないと思います。中山でも上手に走っていましたし先行力があるので、あれなら京都の内回りコースにも対応できると思います。
これまでのクラスではハナに行って勝てていましたが、このクラスになると他に速い馬もいますからね。ただ好位からでも大丈夫だと思います。気性が前向きなので、馬場が渋ってもやれると思います」
●前走、オークス7着のシェーングランツ(牝3、美浦・藤沢和厩舎)は、蛯名正義騎手を背に(レースでは武豊騎手が騎乗予定)坂路コースで追われ、4F56.1-39.9-25.6-12.3秒をマークした。
【藤沢和雄調教師のコメント】
「オークス後は疲れが見えたので休養させて、乗り出すまで時間がかかりましたが、帰厩後は坂路中心で順調に調整を進めてきました。春シーズンと比べて馬は逞しくなってきて良いと思います。
元々オットリしていてレース前半でモタつくところがあって後方からの競馬で厳しい形になったこともありましたが、今は体が立派になってきましたし前半からそれほど置かれずに運べるのではないかと思っています。その上で終いもしっかり脚を使えると思いますし、楽しみにしています」
順調な仕上がりを見せるシングフォーユー
●前走、3歳上1勝クラス1着のシングフォーユー(牝3、美浦・牧厩舎)は、助手を背に坂路コースで追われ、4F53.4-38.4-25.0-12.5秒をマークした。
【牧光二調教師のコメント】
「最終追い切りの動きも良かったですし、調子の浮き沈みがそれほどないタイプです。乗りやすい馬なのでテン乗りでも問題ありませんし、どこからでも競馬ができそうです。2走前の福島の競馬を見るとやはり馬場が影響したかと思いますし、できれば乾いた馬場でやれた方が良いですね」
中一週も元気なトゥーフラッシー
●前走、茨城新聞杯4着のトゥーフラッシー(牝3、美浦・高市厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F67.5-52.1-38.5-13.0秒をマークした。
【高市圭二調教師のコメント】
「中一週になりますが、牝馬でもカイ食いが良いタイプですし元気があります。レースが終わって水曜日から乗り始めていますし、状態は問題ありません。最終追い切りは終いに少し気合いをつける程度でしたが、良い動きでした。立ち回りの上手さを生かしてどこまでやれるかですね」
ポリトラックで追われたローズテソーロ
●前走、紫苑S6着のローズテソーロ(牝3、美浦・金成厩舎)は、助手を背に南ポリトラックコースで追われ、5F68.5-52.1-39.3-12.5秒をマークした。
【金成貴史調教師のコメント】
「前走後も順調にきていますし、最終追い切りも普通に動けていました。ここは強いメンバーが揃っていますし、そのなかに入ってどこまでやれるかですね」
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