勝利コメント&研究員の目【4/25・東京】

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勝利コメント&研究員の目【4/25・東京】
写真は10Rの勝ち馬ロードバリオス)

●東京1R 3歳未勝利・牝(ダ1600m)

1着 アドマイヤオンリー(蛯名騎手)
「外枠から無理せずに行けたね。ペースも遅く、楽な手応えだったので、自ら早めに動いた。先頭に立ったらフワフワしたし、気持ちに幼さが残る。体も緩いので、これから良くなる余地もあるよ」
2着 レディスキッパー(福永騎手)
「ゲートもスムーズで流れに乗れたが、相手と見ていた勝ち馬には勝負どころで離されてしまった。前傾姿勢で走るので、スピードの乗りがひと息なんだ。ただ、きょうのような競馬ができれば、チャンスは近い」

・好枠からスタートを決めて、終始先行から押し切る理想的な内容。前走厳しいペースを経験したことと、距離短縮も利いた。クロフネ産駒のワンツー。


●東京2R 3歳未勝利(ダ1400m)

1着 スマイルタイム(福永騎手)
「直線に向いたときはずいぶん離されていて、どないしようと思ったが、やはり強い馬だよ。上手な競馬ができ、ダートも走る。将来性はかなり」

2着 イチエイクリッパー(三浦騎手)
「うまく逃げられた。終いも伸びているのに。勝った馬が強すぎた」

・良血馬が初ダートで断然人気に応える見事な差し切り。昨今のブライアンズタイム産駒はやはりダートで走らせたほうが良さが出ている。1レースともに勝負遠征の関西馬は強い!また、2着馬はタイム、内容とも上々で次走確勝級


●東京3R 3歳未勝利(ダ2100m)

1着 レオアラシ(松岡騎手)

「もともと力はあったが、今日は返し馬からとても雰囲気がよかったね。スムーズに追走できて、ようやく本領を発揮できたよ」

3着 マイネルバンベール(中谷騎手)
「チークピーシーズが効きました。追わせるタイプと聞いていましたが、遊ぶところもなく、イメージより楽に進めましたね」

・直線の伸びは見事と言えるもの。長い距離で末脚を生かせる競馬がイイ。2着馬ジンダリーは毎度もどかしい競馬が続いているが、もちろん次もデキ落ちさえなければ勝ち負け。


●東京4R 3歳未勝利(芝1600m)

1着 サトノジューオー(横山典騎手)
「まだ若い面が残るが、ひと息入れて、身のこなしが良くなってきた。これからだよ」

2着 ホットチリペッパー(牧浦調教師)
「能力はあるのですが、気性面が難しい。今日も物見をして、フワフワしていました。気持ち良く走れれば、もっとやれるはずです」

・もともと期待の素質馬であり、1億円超もした高額馬がとうとう未勝利脱出。休養で馬体こそ減らしたものの、芯が入り、大きな成長を遂げた。先行して早目に抜け出して終いまでしっかり伸びていただけに、上に行っても期待できる。水上氏がコラムで言っていたとおり、アグネスタキオン産駒が好走。


●東京5R 3歳500万下(ダ1600m)

1着 セイリオス(横山典騎手)

「余裕の手応えで、ソフトに追い出したんだ。1頭になるとやめようとするが、馬体を併せにいったら伸びたように、能力はかなり高いよ」

(鹿戸調教師)

「大切に育てたくて、山元トレセンでの放牧を挟みました。ここを目標に仕上げ、期待どおりの強さを発揮してくれてよかったです。ちょっと不真面目なところも出しましたが、スタートも良く、しっかり走ってくれました。この後はユニコーンSへ行きたいですね」

2着 ロジスプリング(三浦騎手)
「最後は決め手の差でやられたけど、よくがんばっていますよ。芝もダートもOK。このクラスだったらすぐにチャンスが来ますね」

・セイリオスは、ロジに差されるかと思わせながら、実はそれを待ってから追い出すという非常に強い競馬。 これで東京では3戦して2勝2着1回。ユニコーンSでも楽しみな1頭であることは間違いない!


●東京6R 3歳500万下(芝1400m)

1着 オメガクリスマス(奥平調教師)
「前走は右にもたれ、競馬にならなかったので、片側だけブリンカーを着用。根本の解決にはなっていないかもしれないが、今日はまったく問題なかったね。ハミをきつく噛みがちだが、ジョッキーによればスピードがあり過ぎるのでそう見えるだけとのこと。秘めた素質は、まだまだこんなものじゃない。このくらいの距離で競馬を憶えさせたい」

・4、5Rに続き、こちらも横山典の‘神’騎乗で余裕勝ち。まだまだ伸びる素材。余談だが、検量室前で本馬のオーナーが、勝負服と同じ色の服を着てニコニコしていたのが印象的だった。


●東京7R 4歳上500万下(芝2000m)

1着 ネオスピリッツ(北村宏騎手)
「力の違いで勝てた。スタートを上手に出たし、行く馬が見当たらなかったのでハナヘ。リズム良く走れたので我慢が利き、直線でいったん前へ出られても、脚は残っていたよ」

2着 アオゾラペダル(加藤征調教師)
「成績が示すとおり、2000mはいいね。スムーズに追走できる。よく走っているが、勝ち馬が一枚上」

3着 アイティーバトル(大庭騎手)
「早めに勝ち馬に並んでいった。切れ味の差が出たが、この馬も脚を使っている」

・手緩いメンバー、前が止まらない馬場から考えると上位2頭は完全に抜けた存在だったが、結果もその通りに。勝ち馬は最後に後ろから来られても、粘り切ったように2戦目で成長したことが見てとれた。2着馬は次が叩き2戦目で、積極的に狙っていきたい。


●東京8R 4歳上500万下(ダ1600m)

1着 グラヴィテーション(横山騎手)
「気性が難しいのであえて後ろから脚をタメる競馬に。能力はワンランク上のものがるとわかっていたからね。体質が良くなればさらに走るようになるよ」

・実況も驚嘆させるほどのすごい伸びを見せ、横山典Jは騎乗機会4連勝。初ダートでこの内容なのだから、次走ももちろん楽しみな1頭。今回のように、直線が長いコースで末脚を引き出す競馬が合うだろう。


●東京9R 石和特別(芝1800m)


1着 ヴィーヴァミラコロ(蛯名騎手)
「スパっと切れるタイプではないけど、長くいい脚を使えるね。東京コースは向くよ。前走は良発表でも馬場が悪かったからね。今日は最適の条件だった」

2着 トゥリオンファーレ(田中勝騎手)
「本当に残念…。勝ったと思ったのに。痛恨のハナ差だね。いい走りをする馬だよ」

7着 ファビラスボーイ(四位騎手)

「ハミに頼って走るところがある。道中でちょっと噛んだね。速い上がりに対応できなかった」

・ゴール前では4頭が一団になる激戦。ヴィーヴァはクラスが上がってからが11着、6着と不振気味だったが、距離短縮と実績のあるコースで持ち味が存分に生きた。コーナーが少なく、長く追ってこそ末脚の威力が増す東京、新潟の芝なら次も面白い1頭。相手なりに走れると思う。


●東京10R フリーウェイS(芝1400m)


1着 ロードバリオス(藤田騎手)
「ハナにこだわる馬ではないが、スピードで押し切ろうと思った。馬場が良くて止まらないからね。力を出し切れたよ」

2着 ショウナンアルバ(蛯名騎手)

「気性に邪魔され、長いこと走れなかったが、地力はあるんだ。短い距離に替わり、うまく折り合いを付けることができた」

3着 マッキーコバルト(野元騎手)

「ハナへ行けるスピードはあるが、そうするとモノ見してしまう馬。2番手に付けるのは作戦どおりだったし、内心は勝てるかと思ったほど。左回りは得意。よくがんばってくれたね。1200mがいいけど、マイルまではこなせる能力があるよ」

5着 トウカイミステリー(福永騎手)

「うまく流れに乗れた。ペースも読みどおり。1200mだけじゃなく、1400mもいいよ」

・正攻法で攻めて結局誰もつかまえられなかった。前の止まらない馬場で、逃げて強い馬、さらに藤田騎手の組み合わせなら、どう考えたってきてしまうだろう。オープンでも十分やれる能力のある馬。
by 研究員サトナカ