【2歳馬情報】急遽の参戦!福島競馬場に大物登場!

東京開催が終了し、今週から福島開催がスタートする。広い東京コースを求めてデビューする予定だったものの運悪く除外となってしまった素質馬たちが、今週の福島競馬でデビュー予定。小回りに対応できるか、注目馬を厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介する。

7月4日

◆阪神芝1400m

タウゼントシェーン(牝、ディープインパクト×ターフローズ、栗東・矢作厩舎)
半兄ロサギガンティア(G2を2勝)、スターオブペルシャ(7勝、阪神C3着)。6月28日の東京芝1600m戦を除外になり、当レースか翌日の阪神芝1600m戦にまわる予定。1週前調教(以降も調教は、主に1週前のもの)は、抑えたまま坂路52秒9-13秒1で、同厩の2歳馬エイシンイシュタルに先着。2週前もCWでグルーヴビートに先着と調教は活発だ。小柄な馬で、ピークを維持できるかがポイントになる。

ジャカランダレーン(牝、ラブリーデイ×ウリウリ、栗東・中内田厩舎)
母はG3を2勝、おじマカヒキ(ダービー馬)、ウーリリ(毎日杯2着)。CWで全体時計は遅いが、終い重点に12秒を切る速い時計を出している。2歳戦に強い中内田厩舎は、今年も厩舎最初のデビューとなったブルースピリットが新馬戦を勝利。連勝なるか。

ユリシスブルー(牝、モーリス×アナスタシアブルー、栗東・西村厩舎)

祖母ライラプス(クイーンC勝ち馬)、近親フサイチリシャール(朝日杯FS勝ち馬)。徐々に時計を詰めて上昇中。父モーリスから受け継いだパワフルさが武器で、距離も1400mデビューとなったが、本質的にマイル以上あっても良さそうだ。鞍上は松山騎手。

レッドロムルス(牡、キングカメハメハ×レッドクラウディア、栗東・安田隆厩舎)
母は交流G3クイーン賞勝ち馬。調教はCWで5F66秒台。併せた相手に遅れたが、時計は出ている。鞍上は北村友騎手。

阪神ダート1200m

デュアリスト(牡、ミッキーアイル×デュアルストーリー、栗東・安田隆厩舎)
母は4勝、半兄デターミネーション(現4勝)。CW65秒台、終いも11秒台後半でまとめ、古馬オープンのデュープロセスと併入。7月12日デビュー予定を前倒しするくらいだから、動きも仕上がりもいいのだろう。鞍上は北村友騎手。

◆函館芝1200m

ワールドクルーズ(牝、ワールドエース×ヴェラブランカ、美浦・和田雄厩舎)
おばトールポピー(G1を2勝)、アヴェンチュラ(秋華賞勝ち馬)、おじフサイチホウオー(重賞3勝)。函館ウッドで5F67秒台は速く、新馬戦から期待して良さそうである。鞍上は丸山騎手。

プライムデイ(牡、キズナ×ベストオブミー、美浦・加藤征厩舎)
母はフィリーズレビュー2着。美浦でウッド67秒台を2本出し、仕上げが進んだ段階で函館へ来ているので、それほど強い調教が無くても大丈夫だろう。

7月5日

◆福島1800m

スワーヴエルメ(牡、ドゥラメンテ×アイムユアーズ、美浦・堀厩舎)
母は重賞4勝。1週前の新馬戦の目玉だったが除外になり、こちらへまわってきた。2週連続で古馬オープンのレピアーウィットと互角の動きと、ここまでは評判通り。レースでも強い競馬を見せてもらいたい。鞍上はレーン騎手

レッドヴェロシティ(牡、ワールドエース×トップポジション、美浦・木村厩舎)
おじアドマイヤメイン(重賞2勝)。調教は、全体時計こそ目立たないが、抑えてのものなので心配なし。しっかり3頭併せで追走併入しており、負荷はかけられている。鞍上はレーン騎手を予定していたが、スワーヴエルメの出走により、こちらは北村宏騎手に変わっている。

フルネーズ(牡、エイシンフラッシュ×アルフォンシーヌ、美浦・小笠厩舎)
母はフラワーC3着。調教はウッド5F66秒台、終いは12秒台半ば。調教時計から、この馬も勝負圏内だ。鞍上は石川騎手。

◆阪神芝1600m

グルーヴビート(牡、ディープブリランテ×グルーヴィー、栗東・矢作厩舎)
名族ダイナカール一族で、3代母はG1を2勝したエアグルーヴ。2週前は同厩の2歳馬タウゼントシェーンに遅れたが、時計は悪くなかった。1週前はCW5F66秒台の時計でホウオウアマゾン(新馬2着)に先着。レースへ向け上昇中だ。

イリマ(牝、キズナ×ヴェントス、美浦・高橋亮厩舎)
半姉スカーレットカラー(府中牝馬S勝ち馬)。CW5F65秒台、1F12秒台半ばと時計は申し分なし。姉は初戦2着だが、こちらは1着スタートで姉を超えていきたい。

サンデージャック(牡、ダイワメジャー×ホットチャチャ、栗東・宮本厩舎)
半兄エタリオウ(菊花賞2着)。セレクトセール1億8360万円(税込)。目立った時計を出していないが、速めの本数も少ないので、まだまだ変わり身を見込める。直前の調教に注目したい。

◆函館芝1800m

アークライト(牡、ディープインパクト×ヒストリックスター、美浦・藤沢和厩舎)
姉はハープスター(桜花賞馬)。本来は東京3週目を予定していたが、悪化している東京の馬場状態を嫌って函館に変更した。500キロ前後ある好馬体で、前進気勢も強い。良血馬で断然人気が予想されるが、勝ち方に注目。鞍上はルメール騎手。

ライトニングホーク(牝、ディープインパクト×ノヴァホーク、栗東・吉村厩舎)
母はイギリスG1コロネーションS2着。半兄トーセンアイトーン(3勝)。

調教は函館ウッド5F66秒台。終いはかかったが、時計の出にくい現状の函館ウッドでこの時計なら上々だ。鞍上は丸山騎手。

アランデル(牡、ハービンジャー×ガラディナー、美浦・大竹厩舎)
おじリザーブカード(重賞2着2回)。ハービンジャー産駒らしい見栄えのする体つき。パワフルさがありながら、しなやかな動きを見せており、1週前の本馬場追い切りでは好タイムを叩き出している。洋芝の中距離はいかにも向きそう。鞍上は池添騎手。

◆新規入厩馬

オヌール(牝、ディープインパクト×アヴニールセルタン、栗東・友道厩舎)
母はフランス牝馬2冠馬。全姉デゼル(スイートピーS1着)

エクセレントタイム(牡、ハーツクライ×タイムウィルテル、美浦・中川厩舎)
全姉マジックタイム(重賞2勝)

セブンシーズ(牡、ハービンジャー×ライツェント、美浦・鹿戸厩舎)
全姉ディアドラ(国内外G1を2勝)、半兄オデュッセウス(オープン特別2勝)

ショウナンハイネス(牝、ロードカナロア×ショウナンパンドラ、栗東・高野厩舎)
母はジャパンC、秋華賞勝ち馬

ノワールドウジェ(牝、ハーツクライ×プチノワール、美浦・宮田厩舎)
半姉ローブティサージュ(阪神JF勝ち馬)、ブランノワール(現4勝)

ショウリュウレーヴ(牡、ミッキーアイル×ショウリュウムーン、栗東・佐々木晶厩舎)
母はG3を3勝。半兄ショウリュウイクゾ(現3勝)