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ディオメデス他/平林雅芳の3歳戦ピックアップ
2010/5/4(火)
土曜京都2R
3歳未勝利
ダ1200m
勝ちタイム1.12.2
勝ち馬:マルカバッケン(牡3、栗東・増本厩舎)
結果的には、逃げているのか追い込んでいるのかと言ったペース配分となった、マルカバッケンの幸四郎Jの手腕が目立った。1200ダート戦で、36.2のペースでの逃げはけっこう楽なはず。まして初出走馬となればこれ以上ないもの。
上がり3ハロンが36.0。こんな末脚を使って追い込んでくるのも難しい数字を逃げて出せたマルカバッケンは、かなりなものと言えるはずだ・・・。
ゲートの開いた瞬間から速いといった感じではなかったが、五分のスタートから押して前に出ていったマルカバッケン。むしろ一番速かったのはウインラスター。そのウインラスターが2番手につけて、ヤマカツテンリュウにマイネルレガーロと外へ続く位置取り。引き付け逃げぐらいの後続馬との間合いである。
3コーナーも外へズラリと並び、そのまま4コーナーへと入って来た。前のグループの直ぐ後ろの内めに、ホッコーイェーガーとシゲルシゲザネが待つ位置取りである。
4コーナーを廻る時も、前は5頭ぐらいが並んでいた。僅かに先頭がマルカバッケン。そして直線に入ってきて、内からホッコーイェーガーが上がってきた。残り1ハロンを切って、先頭のマルカバッケンが加速。どんどんと後ろを離して、最後は5馬身差でホッコーイェーガーが2着に上がった。
最後の2ハロンが11.9~12.0と、古馬並みか締まったダートでの決着といったと数字である。馬場は白い砂煙が上がるような馬場コンディションでのもの。
別段坂路でも好時計をボンボン出すといったタイプでもないマルカバッケン。これはちょっと面白い馬なのかも知れない・・。
土曜京都11R
あやめ賞
芝1800m
勝ちタイム1.47.0
勝ち馬:ディオメデス(牡3、栗東・清水出厩舎)
前のグループと後ろのグループとはっきりと分かれた位置取り。いつものこの距離らしくない流れとなった様子だ。先頭集団を交わして直線で豪快に伸びたのは、ブービー追走のディオメデスと、離れたドンジリ追走だったシャイニーブレーヴ。この2頭がゴール板前を外からよく伸びての決着となった・・。
内からサクラテンペスト、中からウィリアムズJが乗るヴィクトリーマーチ。外からはウインブシドウと出て行き前へ、ここにオースミカイエンが加わっての先行集団4頭のグループ、そこから少し離れたところに、ヤマカツハクリュウらのグループ。ディオメデスがブービーで、最後方にシャイニーブレーヴである。その隊列は3コーナーを過ぎても変わらずで、けっこう縦長である。
坂を下って4コーナーにかかるあたりで、前のグループの後ろぐらいにディオメデスが差を詰めてきた。いつもは前半でかなり掛かってしまい鞍上がかなりブレーキをかけている感じであるが、今日はましである。
前半1000メートルが59.9は、けっこう流れて行ってくれている。
直線ではまだ、前へ行っていたサクラテンペストとヴィクトリーマーチが粘っていた。しかし残り1ハロンを切ったあたりで、大外へ取り付けたディオメデスの伸びが鋭い。同じ様に、外からシャイニーブレーヴも脚を伸ばして来で、内めからはヒットメーカーも伸びてきた。
前と後ろが完全に入れ替わった感じである。前へ行ったグループは6、7と8着であった。平均に流れたペースだが、最後の3ハロンも11.3~11.7~11.9と、切れも要求される今の馬場である。
勝ったディオメデスは、デビュー戦の強烈な印象(スタートで凄いハンデを背負い終いだけで来た3着)から、かなり走れる馬のイメージがある。ただその後のレースで、長いと掛かっていってしまうところを見せて、距離短縮とかイロイロと試していた様子。今日のような流れならば、何とか折り合っての競馬が出来るもの。
むしろクラスが上がってペースがよどみなく流れてくれる方が、能力を出し切れるはず。
待望のオープン入りだと推測される。これからがむしろ本番、出番であろう馬だ。
日曜京都4R
3歳未勝利
芝1600m
勝ちタイム1.34.8
勝ち馬:ジャカランダテラス(牝3、栗東・笹田厩舎)
当初は単勝1.1倍ぐらいからのスタートだったヒーロー。パドックも堂々たるもの。やや最後に馬っけを出していたのが余裕かな、と思われたもの。ところがそのヒーローが2番手でガッチリマークの競馬を、堂々と逃げ切ったのが南半球の8月4日の遅生まれのジャカランダテラス。結局は一度も並ばれずに逃げ切ってしまった・・。
18頭もの大所帯のレース。スタートを決めて内を見ながら、外から内へ寄せてきて先頭を主張がジャカランダテラスである。内の方の馬もスタートはまずまずだったが、1馬身ぐらい前を行った。
見るとヒーローも行き脚がついて3番手、そして2番手まであがって付いている。こうなれば流れも落ちつく。
坂も下って4コーナーを廻るあたりでも、前のグループに絶好の流れと判る。2番手からヒーローが抜けるだろうと思っていた。
4コーナーを廻る時が、一番ヒーローがジャカランダテラスに近づいたのではなかろうか。おそらく半馬身ぐらいまで迫っていたはず。ところが廻りきったあたりで、スッと前のジャカランダテラスとヒーローの差が開いた。
片方はもたついたのか、片方は離したのかは当人達たちにしか判らない。でもその差がそのままゴールまで続いた。むしろ前との差より、後続の追い上げに迫られたヒーローであった。
逃げたジャカランダテラスのペースは、1.00.3と1000メートルのペースとしては申し分ない遅いもの。約4ヶ月ぶりをスッと先手を主張しての押し切りだ。
上がり最後の3ハロンの数字が11.9~11.1~11.5と、数字からも最後の2ハロン目で離しているのが判る。
ヒーローにとっては、相手が悪かったものとしかいい様がない敗戦であった。3、4着に、牝馬のデンコウセッカチにベリーフがいい脚を使って突っ込んできていた。
日曜京都5R
3歳500万下・牝
ダ1200m
勝ちタイム1.12.0
勝ち馬:トーホウプリンセス(牝3、栗東・藤原英厩舎)
新馬戦から連闘で使っての勝利。1400から1200に距離短縮しての押し切り劇。そこから休養に入っての5ヶ月ぶりの実戦。でもやはりスピードは健在。35.1の逃げで、上がりも36.9と乱れずに駆け抜けた。
この後は芝を使うのか、条件戦が出来るまで待つものなのかだが、芝でのスピードも見てみたい馬であろう・・・。
スタートでトウカイレジーナが躓いたようだ。素早く先手を取って前に出て行くのはトーホウプリンセス。最初の3ハロンが35.1と速いものだが、スピードは緩めず、1000メートル通過も59.6とかなりないいペース。
しかし3コーナー過ぎに、内めを走っていたエーシンスポールが急に変なアクションをし始めた。
あわてて鞍上の四位Jが馬を収めているのが見えた。何かあったのだろうか?他の馬が上がっていくところだけに、下がっていく格好に見える。
そんな喧騒をよそに、先頭のトーホウプリンセスはマイペースで行く。2番手ベネラ、その外にエーシンクロアゲハと続いた集団が、4コーナーでも横に並びそうに来るが、構わず先頭で直線に入ってきて、そのまま押し切った。
2番手に粘るベネラだったが、ゴール寸前で外からミニーバローズの脚色が良く交わされた。
ほとんどが前々での決着となった一戦で、トウカイレジーナの出番はなかった。ダートでは行けない馬なのか、流れに左右されてしまうの痛い。
目に付いたのが2着のミニーバローズ。4コーナーを廻ってから外へ出しての競馬っぷりだけで2着に来たもの。1200での競馬としては、実に味のある競馬っぷり。
もちろん勝ち馬トーホウプリンセスもスピードたっぷりな馬で、楽しみな馬であろう・・・。
日曜京都11R
端午S
ダ1800m
勝ちタイム1.51.9
勝ち馬:バトードール(牡3、栗東・池江寿厩舎)
2勝馬の集まりとなった端午S。未勝利から500万を連勝した西のサンライズモールとガンマーバーストが人気を二分する形。道中も好位でのこの2頭だったが、直線では共に伸びあぐねた。
ゴール前までもつれた争いを制したは、好位の4番手をポツンと進んでいたバトードール。
これでこの馬、3勝とも外国人騎手が乗った時に勝つといったパターンを築き上げたかのような戦歴となった・・。
まだ天皇賞で興奮冷めやらぬ淀競馬場。スタンド前からのスタートで、いくぶんざわめく大観衆の前でのゲート入りとなった。
ややバトードールのゲートが遅めだったが、まずまず互角か。
関東馬ブルーソックスが出て行った。内からココカラ、外からガンマーバーストと関西では馴染みのない馬ばかりが前に出て行く。その後ろの少し離れたポジションにバトードールがつけた。ちょっと後ろめにサンライズモールが続く位置どりである。
向こう正面に入ると、ローレルレヴァータが、やや外を上がり気味に位置を上げた。3コーナー過ぎての動きに、サンライズモールが合わせる格好で外を上がって行った。
4コーナーでは、前のグループに後続馬が並び、6頭ほどが横に広がった。その中で、バトードールが少しぎこちないコーナーリングながら、真ん中を廻りきって先頭に並ぶ勢いである。
直線残り1ハロンでもまだ粘っている先行馬であったが、外からドッと後続馬も詰め寄ってきた。エアウルフにタイムカードと、併せ馬で追い込んで来た。
しかし、前は先頭のバトードールが何とか押し切って先頭でゴール。
外から、ゴール前で加速したエアウルフが猛追したが、僅かにバトードールが粘っていた。
池江寿厩舎のワンツーフィニッシュ。3着には伏竜Sで3着のタイムカード。同じレース2着のガンマーバーストは10着。サンライズモールは13着と馬群に飲まれてしまった。
流れが1000メートルを1.01.3と、まずまず速く流れてはいる。しかし暴ペースでの競馬といったわけではない。
息が入りづらい流れとなったのが、この結末となったものだろうか。
まだまだ、どの馬もどれが能力でどこが限界なのかが、手探りな時期でもある。しかし今日の一戦だけでは能力は語れない感じだ。
ただ上手く4番手の絶好のポジションで、揉まれない位置でのレースが出来たバトードール。上手にそんなレースをさせたC・ウィリアムズJに凱歌が挙がったというのだけは、ハッキリ判った話だ。
★次回注目馬
土曜京都4R
3歳未勝利・牝
芝1800m
サクラインスパイア(3着)(牝3、栗東・羽月厩舎)
(ポイント)
このレースも、勝ち馬ニシノメルモは逃げ切った競馬である。1000メートルを1.02.2の楽な逃げで押し切った。
そんな中で、初出走のサクラインスパイアが終いだけで4着と押し上げてきていた。推定34秒2の脚を使ってのものだ。次回は注目される立場となりそう。
今日のレースでは、ゲートでダッシュがつかなくて後方からの競馬となったが、終いは目立つ脚であっただけに、次走は大いに変身が期待できそうだ・・。
日曜京都4R
3歳未勝利
芝1600m
ヒーロー(2着)(牡3、栗東・音無厩舎)
(ポイント)
勝ったジャガランダテラスに完璧な逃げペースを造られてしまった。何とか2着は守ったが、初戦のような脚を使えなかった。
ただ今日はジョッキーがパドックで跨ったあたりで馬っ気を出してしまうところもあった様子だけに、これが全てではなかろうと思える。
顔面真っ白なヒーローだが、その精悍な顔つきからはもっともっと凄い仕事をしてしまいそうな表情が伺えるだけに、ずっと注目していていい馬だと思えるが・・。
日曜京都5R
3歳500万下・牝
ダ1200m
ミニーバローズ (2着)(牝3、栗東・武田厩舎)
(ポイント)
3コーナーから前を進んでいたエーシンスポールが下がってくるのが見えたはず。内ラチ沿いを進んでいて、鞍上はさぞかし気持ち悪かったことだろう。
4コーナーまで何も出来ず、そこから後ろを見て外へ出してきてからの追い上げ。
勝ったトーホウプリンセスが自分のペースで楽な競馬が出来ていたので3馬身負けだが、実際はそんなに差はないはずと計算できる。
まだまだこれからも穴馬としての使命が残っていそうだ・・。
3歳未勝利
ダ1200m
勝ちタイム1.12.2
勝ち馬:マルカバッケン(牡3、栗東・増本厩舎)
結果的には、逃げているのか追い込んでいるのかと言ったペース配分となった、マルカバッケンの幸四郎Jの手腕が目立った。1200ダート戦で、36.2のペースでの逃げはけっこう楽なはず。まして初出走馬となればこれ以上ないもの。
上がり3ハロンが36.0。こんな末脚を使って追い込んでくるのも難しい数字を逃げて出せたマルカバッケンは、かなりなものと言えるはずだ・・・。
ゲートの開いた瞬間から速いといった感じではなかったが、五分のスタートから押して前に出ていったマルカバッケン。むしろ一番速かったのはウインラスター。そのウインラスターが2番手につけて、ヤマカツテンリュウにマイネルレガーロと外へ続く位置取り。引き付け逃げぐらいの後続馬との間合いである。
3コーナーも外へズラリと並び、そのまま4コーナーへと入って来た。前のグループの直ぐ後ろの内めに、ホッコーイェーガーとシゲルシゲザネが待つ位置取りである。
4コーナーを廻る時も、前は5頭ぐらいが並んでいた。僅かに先頭がマルカバッケン。そして直線に入ってきて、内からホッコーイェーガーが上がってきた。残り1ハロンを切って、先頭のマルカバッケンが加速。どんどんと後ろを離して、最後は5馬身差でホッコーイェーガーが2着に上がった。
最後の2ハロンが11.9~12.0と、古馬並みか締まったダートでの決着といったと数字である。馬場は白い砂煙が上がるような馬場コンディションでのもの。
別段坂路でも好時計をボンボン出すといったタイプでもないマルカバッケン。これはちょっと面白い馬なのかも知れない・・。
土曜京都11R
あやめ賞
芝1800m
勝ちタイム1.47.0
勝ち馬:ディオメデス(牡3、栗東・清水出厩舎)
前のグループと後ろのグループとはっきりと分かれた位置取り。いつものこの距離らしくない流れとなった様子だ。先頭集団を交わして直線で豪快に伸びたのは、ブービー追走のディオメデスと、離れたドンジリ追走だったシャイニーブレーヴ。この2頭がゴール板前を外からよく伸びての決着となった・・。
内からサクラテンペスト、中からウィリアムズJが乗るヴィクトリーマーチ。外からはウインブシドウと出て行き前へ、ここにオースミカイエンが加わっての先行集団4頭のグループ、そこから少し離れたところに、ヤマカツハクリュウらのグループ。ディオメデスがブービーで、最後方にシャイニーブレーヴである。その隊列は3コーナーを過ぎても変わらずで、けっこう縦長である。
坂を下って4コーナーにかかるあたりで、前のグループの後ろぐらいにディオメデスが差を詰めてきた。いつもは前半でかなり掛かってしまい鞍上がかなりブレーキをかけている感じであるが、今日はましである。
前半1000メートルが59.9は、けっこう流れて行ってくれている。
直線ではまだ、前へ行っていたサクラテンペストとヴィクトリーマーチが粘っていた。しかし残り1ハロンを切ったあたりで、大外へ取り付けたディオメデスの伸びが鋭い。同じ様に、外からシャイニーブレーヴも脚を伸ばして来で、内めからはヒットメーカーも伸びてきた。
前と後ろが完全に入れ替わった感じである。前へ行ったグループは6、7と8着であった。平均に流れたペースだが、最後の3ハロンも11.3~11.7~11.9と、切れも要求される今の馬場である。
勝ったディオメデスは、デビュー戦の強烈な印象(スタートで凄いハンデを背負い終いだけで来た3着)から、かなり走れる馬のイメージがある。ただその後のレースで、長いと掛かっていってしまうところを見せて、距離短縮とかイロイロと試していた様子。今日のような流れならば、何とか折り合っての競馬が出来るもの。
むしろクラスが上がってペースがよどみなく流れてくれる方が、能力を出し切れるはず。
待望のオープン入りだと推測される。これからがむしろ本番、出番であろう馬だ。
日曜京都4R
3歳未勝利
芝1600m
勝ちタイム1.34.8
勝ち馬:ジャカランダテラス(牝3、栗東・笹田厩舎)
当初は単勝1.1倍ぐらいからのスタートだったヒーロー。パドックも堂々たるもの。やや最後に馬っけを出していたのが余裕かな、と思われたもの。ところがそのヒーローが2番手でガッチリマークの競馬を、堂々と逃げ切ったのが南半球の8月4日の遅生まれのジャカランダテラス。結局は一度も並ばれずに逃げ切ってしまった・・。
18頭もの大所帯のレース。スタートを決めて内を見ながら、外から内へ寄せてきて先頭を主張がジャカランダテラスである。内の方の馬もスタートはまずまずだったが、1馬身ぐらい前を行った。
見るとヒーローも行き脚がついて3番手、そして2番手まであがって付いている。こうなれば流れも落ちつく。
坂も下って4コーナーを廻るあたりでも、前のグループに絶好の流れと判る。2番手からヒーローが抜けるだろうと思っていた。
4コーナーを廻る時が、一番ヒーローがジャカランダテラスに近づいたのではなかろうか。おそらく半馬身ぐらいまで迫っていたはず。ところが廻りきったあたりで、スッと前のジャカランダテラスとヒーローの差が開いた。
片方はもたついたのか、片方は離したのかは当人達たちにしか判らない。でもその差がそのままゴールまで続いた。むしろ前との差より、後続の追い上げに迫られたヒーローであった。
逃げたジャカランダテラスのペースは、1.00.3と1000メートルのペースとしては申し分ない遅いもの。約4ヶ月ぶりをスッと先手を主張しての押し切りだ。
上がり最後の3ハロンの数字が11.9~11.1~11.5と、数字からも最後の2ハロン目で離しているのが判る。
ヒーローにとっては、相手が悪かったものとしかいい様がない敗戦であった。3、4着に、牝馬のデンコウセッカチにベリーフがいい脚を使って突っ込んできていた。
日曜京都5R
3歳500万下・牝
ダ1200m
勝ちタイム1.12.0
勝ち馬:トーホウプリンセス(牝3、栗東・藤原英厩舎)
新馬戦から連闘で使っての勝利。1400から1200に距離短縮しての押し切り劇。そこから休養に入っての5ヶ月ぶりの実戦。でもやはりスピードは健在。35.1の逃げで、上がりも36.9と乱れずに駆け抜けた。
この後は芝を使うのか、条件戦が出来るまで待つものなのかだが、芝でのスピードも見てみたい馬であろう・・・。
スタートでトウカイレジーナが躓いたようだ。素早く先手を取って前に出て行くのはトーホウプリンセス。最初の3ハロンが35.1と速いものだが、スピードは緩めず、1000メートル通過も59.6とかなりないいペース。
しかし3コーナー過ぎに、内めを走っていたエーシンスポールが急に変なアクションをし始めた。
あわてて鞍上の四位Jが馬を収めているのが見えた。何かあったのだろうか?他の馬が上がっていくところだけに、下がっていく格好に見える。
そんな喧騒をよそに、先頭のトーホウプリンセスはマイペースで行く。2番手ベネラ、その外にエーシンクロアゲハと続いた集団が、4コーナーでも横に並びそうに来るが、構わず先頭で直線に入ってきて、そのまま押し切った。
2番手に粘るベネラだったが、ゴール寸前で外からミニーバローズの脚色が良く交わされた。
ほとんどが前々での決着となった一戦で、トウカイレジーナの出番はなかった。ダートでは行けない馬なのか、流れに左右されてしまうの痛い。
目に付いたのが2着のミニーバローズ。4コーナーを廻ってから外へ出しての競馬っぷりだけで2着に来たもの。1200での競馬としては、実に味のある競馬っぷり。
もちろん勝ち馬トーホウプリンセスもスピードたっぷりな馬で、楽しみな馬であろう・・・。
日曜京都11R
端午S
ダ1800m
勝ちタイム1.51.9
勝ち馬:バトードール(牡3、栗東・池江寿厩舎)
2勝馬の集まりとなった端午S。未勝利から500万を連勝した西のサンライズモールとガンマーバーストが人気を二分する形。道中も好位でのこの2頭だったが、直線では共に伸びあぐねた。
ゴール前までもつれた争いを制したは、好位の4番手をポツンと進んでいたバトードール。
これでこの馬、3勝とも外国人騎手が乗った時に勝つといったパターンを築き上げたかのような戦歴となった・・。
まだ天皇賞で興奮冷めやらぬ淀競馬場。スタンド前からのスタートで、いくぶんざわめく大観衆の前でのゲート入りとなった。
ややバトードールのゲートが遅めだったが、まずまず互角か。
関東馬ブルーソックスが出て行った。内からココカラ、外からガンマーバーストと関西では馴染みのない馬ばかりが前に出て行く。その後ろの少し離れたポジションにバトードールがつけた。ちょっと後ろめにサンライズモールが続く位置どりである。
向こう正面に入ると、ローレルレヴァータが、やや外を上がり気味に位置を上げた。3コーナー過ぎての動きに、サンライズモールが合わせる格好で外を上がって行った。
4コーナーでは、前のグループに後続馬が並び、6頭ほどが横に広がった。その中で、バトードールが少しぎこちないコーナーリングながら、真ん中を廻りきって先頭に並ぶ勢いである。
直線残り1ハロンでもまだ粘っている先行馬であったが、外からドッと後続馬も詰め寄ってきた。エアウルフにタイムカードと、併せ馬で追い込んで来た。
しかし、前は先頭のバトードールが何とか押し切って先頭でゴール。
外から、ゴール前で加速したエアウルフが猛追したが、僅かにバトードールが粘っていた。
池江寿厩舎のワンツーフィニッシュ。3着には伏竜Sで3着のタイムカード。同じレース2着のガンマーバーストは10着。サンライズモールは13着と馬群に飲まれてしまった。
流れが1000メートルを1.01.3と、まずまず速く流れてはいる。しかし暴ペースでの競馬といったわけではない。
息が入りづらい流れとなったのが、この結末となったものだろうか。
まだまだ、どの馬もどれが能力でどこが限界なのかが、手探りな時期でもある。しかし今日の一戦だけでは能力は語れない感じだ。
ただ上手く4番手の絶好のポジションで、揉まれない位置でのレースが出来たバトードール。上手にそんなレースをさせたC・ウィリアムズJに凱歌が挙がったというのだけは、ハッキリ判った話だ。
★次回注目馬
土曜京都4R
3歳未勝利・牝
芝1800m
サクラインスパイア(3着)(牝3、栗東・羽月厩舎)
(ポイント)
このレースも、勝ち馬ニシノメルモは逃げ切った競馬である。1000メートルを1.02.2の楽な逃げで押し切った。
そんな中で、初出走のサクラインスパイアが終いだけで4着と押し上げてきていた。推定34秒2の脚を使ってのものだ。次回は注目される立場となりそう。
今日のレースでは、ゲートでダッシュがつかなくて後方からの競馬となったが、終いは目立つ脚であっただけに、次走は大いに変身が期待できそうだ・・。
日曜京都4R
3歳未勝利
芝1600m
ヒーロー(2着)(牡3、栗東・音無厩舎)
(ポイント)
勝ったジャガランダテラスに完璧な逃げペースを造られてしまった。何とか2着は守ったが、初戦のような脚を使えなかった。
ただ今日はジョッキーがパドックで跨ったあたりで馬っ気を出してしまうところもあった様子だけに、これが全てではなかろうと思える。
顔面真っ白なヒーローだが、その精悍な顔つきからはもっともっと凄い仕事をしてしまいそうな表情が伺えるだけに、ずっと注目していていい馬だと思えるが・・。
日曜京都5R
3歳500万下・牝
ダ1200m
ミニーバローズ (2着)(牝3、栗東・武田厩舎)
(ポイント)
3コーナーから前を進んでいたエーシンスポールが下がってくるのが見えたはず。内ラチ沿いを進んでいて、鞍上はさぞかし気持ち悪かったことだろう。
4コーナーまで何も出来ず、そこから後ろを見て外へ出してきてからの追い上げ。
勝ったトーホウプリンセスが自分のペースで楽な競馬が出来ていたので3馬身負けだが、実際はそんなに差はないはずと計算できる。
まだまだこれからも穴馬としての使命が残っていそうだ・・。
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