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【2歳馬情報】香港ヴァーズを制したあのG1馬の半弟が登場!
2020/10/12(月)
リーディング上位厩舎の馬たちが次々にデビューする時期となった。秋の東京、京都開催が始まって2週目も堀厩舎の良血ディープ産駒などがスタンバイ。今週デビュー予定の素質馬たちを、厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
♦10月17日
●東京芝1600m
クイーンズキトゥン(牝、ディープインパクト×ステファニーズキトゥン、美浦・藤沢和厩舎)
期待の繁殖牝馬として輸入され、産駒は全てディープインパクトを交配。一つ上のカトゥルスフェリス(現1勝)は前年度のPOGでも人気になった。「皮膚が薄く、品のいい好馬体。走りも軽く、ポテンシャルは相当」と同馬を取材した記者の評価も上々だった。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、坂路54秒1-12秒7を余裕残しでマークし、3歳1勝のモーベットと併入している。鞍上はルメール騎手。
クリーンスイープ(牝、ドゥラメンテ×スイープトウショウ、美浦・国枝厩舎)
母は宝塚記念などG1を3勝。半兄スイーズドリームス(現4勝)、半姉スイープセレリタス(現4勝)。この母系特有の我の強さが随所に伺えるという話で、スピード能力は高そうが、コントロールも課題となりそうだ。仕上がりは、時計のかかったウッドで余力十分に走れており、初戦から動ける態勢にある。鞍上は川田騎手。
ルージュシャルマン(牝、カジノドライヴ×レッドセイリング、美浦・鹿戸厩舎)
母は新馬勝ち。おじカレンブラックヒル(NHKマイルC勝ち馬)、レッドアルヴィス(ユニコーンS勝ち馬)。ウッドが重すぎて時計は遅いが、2週前には芙蓉Sを楽勝したランドオブリバティと併入しており、仕上がりに不安はない。
アルコディオーサ(牝、ディープインパクト×ナスケンアイリス、美浦・手塚厩舎)
半兄モジアナフレイバー(東京大賞典3着)、ゴルトマイスター(4勝)。重いウッドのおかげで時計は平凡だが、先輩の1勝クラスと3頭併せで併入している。鞍上は田辺騎手。
●京都ダート1400m
スティクス(牝、ロードカナロア×ペンテシレイア、栗東・武幸厩舎)
半姉テルモードーサ(現3勝)。おじロジユニヴァース(ダービー馬)。調教は同厩の新馬に先着。時計も詰まってきており、レースへ向けいい感じで進んでいる。鞍上は福永騎手。
ラッキーモー(牡、Uncle Mo×ラッキートゥビーミー、栗東・松永幹厩舎)
半姉シャンパンルーム(米G1ブリーダーズCジュヴェナイルフィリーズ勝ち馬、アメリカ2歳牝馬チャンピオン)。10月10日のダート1200m戦を除外になり、ここへ回る。調教は坂路54秒4-13秒3の時計で、3勝クラスの馬と併入している。
●新潟芝1400m
ムーンビード(牝、American Pharoah×イブニングジュエル、栗東・友道厩舎)
母は北米G1を2勝。併せ馬では菊花賞を目指すヴァルコスに遅れたが、大きく追走したもの。上りの時計も徐々に良くなってきており、前進は窺える。鞍上は吉田隼人騎手。
ジェネレイトヒート(牝、ディープインパクト×トータルヒート、栗東・藤原英厩舎)
母は5勝し、オープンクラスまで出世。調教は平凡な時計が多かったが、1週前はCWで終い重点に速めの時計が出て、レースへ向け良化中だ。
サンフィニティ(牝、ルーラーシップ×イントロダクション、美浦・鈴木伸厩舎)
母は3勝、おじはオープン馬のケンベストカフェ、ラヴィアンクレール(ともに5勝)。10月3日の中山マイル戦を除外になり、こちらへ回る。ほぼ仕上がっているということで1週前は時計を出しておらず、直前調教はよくチェックしておきたい。鞍上は横山武騎手。
♦10月18日
●東京芝1800m
シテフローラル(牡、ディープインパクト×ジョコンダⅡ、美浦・堀厩舎)
半兄サトノクラウン(宝塚記念、香港ヴァーズ勝ち馬)、全兄フィリオアレグロ(重賞3着2回)、半姉ポンデザール(オープン特別2勝)。セレクトセール2億8080万円(税込)。「バネの利いたフットワークで前進気勢も強い。兄同様に中距離で切れるタイプの印象」と記者の話。ウッドが重いため、1週前は芝で3頭併せ。同厩の先輩を相手に併入している。鞍上は石橋騎手。
ヴァイスメテオール(牡、キングカメハメハ×シャトーブランシュ、美浦・木村厩舎)
母はマーメイドS勝ち馬。10月4日の中山芝1800m戦は除外になり、ここへ回る。1週前の時計は平凡だったが、ウッドが重かったことと、4日の新馬戦を目標にしていたため、強くやらずとも仕上がりは進んでいるということだろう。
イルギオットーネ(牡、キングカメハメハ×ハブルバブル、美浦・国枝厩舎)
母はフラワーC2着、おじディープブリランテ(ダービー馬)。1週前のウッド68秒台は、時計がかかる状況を考えれば十分。厩舎の傾向から叩き良化型かもしれないが、母もおじのディープブリランテも新馬戦を圧勝しているので、初戦から期待したい。
●東京芝1400m(牝馬限定)
ベッラノーヴァ(牝、エピファネイア×ベッラレジーナ、美浦・金成厩舎)
祖母ベッラレイア(フローラS勝ち馬、オークス2着)。10月11日の東京芝1400m戦を除外になり、こちらへ回る。レースが近づくにつれ良化が目立ち始めた状況だったので、デビューが1週伸びたことはプラスに働きそうだ。鞍上は丸山騎手。
●京都芝2000m
ネクサスハート(牡、ブラックタイド×シュガーハート、栗東・武幸厩舎)
全兄キタサンブラック(G1を7勝)。セレクトセール1億3500万円(税込)。調教では、全体時計こそ水準レベルだが、上りがもう一つ。レースまで更に詰めていきたい。
コールドショット(牡、ドゥラメンテ×セットプレイ、栗東・池江厩舎)
母は北米G1勝ち馬。併せた相手に遅れたが、時計は水準級にものは出ている。鞍上は松山騎手。
レッドレジェーラ(牡、ディープインパクト×プレミアステップス、栗東・音無厩舎)
母はフランスG3で2着。調教は坂路55秒3-12秒7。2週前に比べ上りが速くなっており、レースまで更に変わり身を見せたい。鞍上はデムーロ騎手。
●京都芝1400m
プレリュード(牝、ハーツクライ×バイコースタル、栗東・池江厩舎)
半兄ティルナノーグ(3勝)。調教はCWで同厩2歳馬のサトノスカイターフらに遅れ。ただ時計自体は新馬としては悪くない。鞍上はルメール騎手。
バンベルク(牡、エピファネイア×ペルレンケッテ、栗東・安田隆厩舎)
母は4勝。CWで6F80秒台前半、終いも12秒前半の好時計をマークし、デビュー戦から好勝負できる動きだ。鞍上は北村友騎手。
●新潟ダート1800m
ファンタジーライツ(セン、ロードカナロア×カラフルデイズ、栗東・藤原英厩舎)
母は関東オークス(交流G2)勝ち馬。CWで5F66秒台、1F11秒台後半の好時計で、同厩の良血新馬シャフリヤールを追いかけて併入、レッドアムニスには先着している。鞍上は岩田望騎手。
♦新規入厩
ドーターオブナイル(牝、キングカメハメハ×ジュエルオブナイル、栗東・荒川厩舎)
母は小倉2歳S勝ち馬。半姉ゴールドケープ(フィリースレビュー3着)
アスクスタイルマン(牡、ハーツクライ×キングスミール、栗東・矢作厩舎)
半兄ハクサンルドルフ(エプソムC2着)、ブルミラコロ(6勝)
インフォーマント(牡、ノヴェリスト×ダンスインザムード、美浦・加藤征厩舎)
母は桜花賞などG1を2勝。半姉ダンスファンタジア(フェアリーS勝ち馬)、カイザーバル(秋華賞3着)
ルージュアドラブル(牝、ロードカナロア×ココロノアイ、美浦・国枝厩舎)
母はチューリップ賞、アルテミスS勝ち馬
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