【かしわ記念】エスポワールシチーが貫禄の連覇!

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10年5月5日(祝・水)に船橋競馬場で行われた交流重賞・第22回かしわ記念(JpnⅠ)(4歳上、1着賞金6000万円、ダート1600m)は、断然1番人気に推された佐藤哲三騎手騎乗のエスポワールシチー(牡5、栗東・安達厩舎、佐藤哲騎手)が、道中は3番手追走から、4コーナーで先に抜け出したフリオーソを直線半ばで捕らえると、後続を突き放して連覇を達成した。勝ちタイムは1:36.8(良)。

2着には1.1/2馬身差で、道中2番手追走の積極的な競馬で粘りこんだ5番人気・フリオーソ(牡6、船橋・川島正厩舎、戸崎圭騎手)。3着には4番人気・アドマイヤスバル(牡7、栗東・中尾秀厩舎、勝浦騎手)がそれぞれ入った。2番人気に推されたサクセスブロッケン(牡5、栗東・藤原英厩舎)は、直線、伸びを欠き、ゴール前の競り合いに敗れ4着に終わった。

エスポワールシチーは08年3月にデビュー。当初は芝のレースを中心に使っていたが、同年の夏の小倉開催からダート戦線に転向。ダートに替わってからは、破竹の快進撃をみせ、GⅠ初挑戦となった昨年のフェブラリーSで4着に健闘。
続く、マーチSで重賞初勝利を収めると、そこからかしわ記念、マイルCS南部杯と交流JpnⅠを連勝すると、ジャパンカップダートも圧勝。そして、今年のフェブラリーSも他を寄せ付けないレース振りで圧勝していた。

同馬は近親に89年のクリスタルCを制したリンカーンシチーがいる血統。馬主は株式会社 友駿ホースクラブ、生産者は門別の幾千世牧場。馬名の意味由来は「冠名+希望(仏)」。

なお、この勝利で騎乗していた佐藤哲三騎手・管理する安達昭夫調教師共に本レース連覇。
このかしわ記念の売特金7億9118.5万円は、船橋競馬のレース売得金レコードとなった。これまでのレコードは昨年のかしわ記念の7億3542.36万円。

1着 エスポワールシチー
【佐藤哲三騎手のコメント】
「今日は正直デキはいま一つでした。道中からいつもとは違う感じでしたが、直線では反応はしてくれて、気合いをつけたら押し切ってくれました。
仕上がり途上の段階でも勝てたことは、自信になりますし、本当に凄い馬です。昨年と比べて、特に変わったところはないのですが、実績と経験を積んだ事が大きいと思います。
昨年のかしわ記念は雨でしたが、今年は晴れて沢山のファンが来てくれて良かったです。これからも、エスポワールシチー、佐藤哲三、安達厩舎を応援してください。」

3着 アドマイヤスバル
【勝浦正樹騎手のコメント】
「距離も、(左)回りも大丈夫だけれど、もともとが広いコース向きのタイプ。今回はよく頑張っていると思います。」

5着 マコトスパルビエロ
【安藤勝己騎手のコメント】
「もうちょっと平均的に流れてくれればね。ジリジリとは伸びているし、マイルもこなせるんだけれどね。」


エスポワールシチー
(牡5、栗東・安達厩舎)
父:ゴールドアリュール
母:エミネントシチー
母父:ブライアンズタイム
近親:リンカーンシチー
通算成績:19戦11勝(うち地方3戦3勝)
重賞勝利:
10年フェブラリーS(G1)
09年ジャパンカップダート(G1)
09年MCS南部杯(G1)
09年かしわ記念(G1)
09年マーチステークス(G3)


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