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【2歳馬情報】あの桜花賞を勝った人気者の全弟が登場!
2020/12/14(月)
冬の中山、阪神、中京の3場開催がスタートし3週目。来週は有馬記念が行われる。年内も残り2週。今週はあの桜花賞馬の全弟が登場する。そのほか、今週デビューの多数の良血馬を、厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
♦12月19日
●中山芝1800m
ウルランテ(牡、ドゥラメンテ×ウミラージ、美浦・菊沢厩舎)
半兄ウムブルフ(4勝)。秋にデビュー予定も、筋肉痛で回避。その頃には、ウッドで好時計も出しており、有力の一頭だった。一度つくっているので仕上げは難しくないはず。実際、1週前のウッド調教(以降も調教は主に1週前のもの)では、古馬1勝クラスに先着。余裕を持って1F12秒台半ばで上がっている。なお、翌日のマイル戦へまわる可能性もある。
ペルスネージュ(牝、ディープインパクト×スノースタイル、美浦・木村厩舎)
全姉スマートレイアー(重賞4勝、秋華賞2着)、半兄プラチナムバレット(京都新聞杯勝ち馬)。調教は、時計こそ遅いもののGⅠウイナーのステルヴィオ、新馬のソレンニータの2頭を追いかけて併入している。なお最終調教の内容によっては、翌週にまわる可能性もある。鞍上はルメール騎手。
●中山ダート1200m
リーチザワールド(牡、リーチザクラウン×ストロングメモリー、美浦・和田勇厩舎)
母は5勝。おじエキサイティングストーリー(カナダ2歳牡馬チャンピオン)、おばディアブロズストーリー(北米G1勝ち馬)。調教では終いの時計がかかることも多く、長めから時計を出した1週前も、最後はかなりかかってしまった。ノドにも不安があるということなので、レースで影響が出ないことを祈りたい。
●阪神芝1600m
アスクドンキバック(牡、キングカメハメハ×マルトク、栗東・梅田厩舎)
全姉レッツゴードンキ(桜花賞馬)。10月下旬から調教を開始し、豊富な乗り込み量。「少しジリっぽさはあったが、追われる度に良くなり、今ではかなり動けるようになっている。切れる感じではなさそうだが、パワーとスピードを武器にするタイプで、姉同様にマイル路線かな」とは記者の話。調教は、坂路55秒2-12秒0で、未勝利ながら1勝クラス3着の実績があるレッツゴーアスクに先着している。鞍上は岩田康騎手。
ローウェル(牡、キズナ×アンティフォナ、栗東・斉藤崇厩舎)
半兄ラウダシオン(NHKマイルC勝ち馬)。調教はCWで古馬オープンのリュヌルージュに先着。時計も上々で、初戦から好勝負を期待できる。鞍上は北村友騎手。
ガルフォート(牡、ディープインパクト×ポロンナルワ、栗東・中内田厩舎)
半姉ディーパワンサ(中京2歳S勝ち馬)、半兄ガルヴィハーラ(全日本2歳優駿3着)、半姉アヌラーダプラ(現3勝)。おばシンハライト(オークス馬)。調教は芝コースで、同厩の新馬ロックユーに遅れ。レースまで、更なる変わり身に期待したい。鞍上は川田騎手。
セブンフォールド(牡、ディープインパクト×カルティカ、栗東・藤原英厩舎)
半姉ケマー(フランス、イギリスでG1を2勝)。1週前まで速めの調教は2本のみだが、1本目から水準レベルの時計を出し、素質の一端を見せている。鞍上は福永騎手。
エリザベスタワー(牝、Kingman×Tnrfdonna、栗東・高野厩舎)
母はG1ドイツオークス勝ち馬。調教は坂路で54秒0-12秒4。水準レベルはクリアししており、デビューが楽しみになってきた。鞍上は武豊騎手。
♦12月20日
●中山芝1600m
カンナリリー(牝、スクリーンヒーロー×フォーエバーモア、美浦・鹿戸厩舎)
母はクイーンC勝ち馬、阪神JF3着。「母にとっての初仔で、そのぶん小柄には出たが、追い切りは抜群。馬なりで楽に動けており、併せ馬でも手応え優勢。稽古通りなら当然期待できる。前向きな気性から初戦から動ける」と記者の話。母同様、早くから活躍を見込みたい。鞍上は三浦騎手。
イズンシーラブリー(牝、ディープインパクト×ブルーミンバー、美浦・加藤征厩舎)
母はオープン特別2勝を含む7勝。全姉トーセンブレス(フラワーC2着)、半兄ブランクエンド(現4勝)。新馬戦から稽古量をしっかり乗り込む加藤征厩舎らしく、馬の仕上がりはかなり良さそうだ。1週前追いも迫力があり、いつでも使える態勢。体型的に適性はマイル以下の印象もある。鞍上は大野騎手。
ミトグラフィア(牝、ロードカナロア×ディオベルタ、美浦・高柳瑞厩舎)
祖母ディオニージアは、G1イタリアオークス勝ち馬。1週前のウッドでは、新馬と併せて先着。時計は目立たないが動きは良かったようで、デビューへ向け更に詰めていきたい。
ビジューブリランテ(牡、ディープブリランテ×ビジュートウショウ、美浦・武井厩舎)
祖母スイープトウショウ(宝塚記念などG1を3勝)。調教は上りがかかっているが、全体時計は悪くない。もう少し終いの時計を縮められれば、デビュー戦が楽しみになる。鞍上は横山武騎手。
スターオブエイジア(牝、ルーラーシップ×ローガンサファイア、美浦・宮田厩舎)
母は4勝、オープン・マーガレットS1着。調教は3頭併せで遅れたが追走したもの。強めに追った調教は初めてなので、この1本での変わり身を待ちたい。
ソレンニータ(牝、ドゥラメンテ×キャサリンオブアラゴン、美浦・木村厩舎)
半姉メイズオブオナー(4勝)、近親リアルスティール(ドバイターフ勝ち馬)、ラヴズオンリーユー(オークス馬)。ここまで目立った時計は無いものの本数は積まれており、1週前はG1ウイナーのステルヴィオと併入と、しっかりプレッシャーはかけられている。
●中山ダート1800m
エレガンスルブラ(牝、キングカメハメハ×アイスフォーリス、美浦・相沢厩舎)
母はオークス3着。おじバレリオ(現4勝)。1週前の中山ダート1800mを予定も、スクミが出て回避。その後回復したため、当レースでのデビュー予定をしている。坂路53秒6-13秒9と時計は平凡も、速めの本数は少なく、まだまだ変わり身の余地を残している。
●阪神芝2000m
サトノマジェスタ(牡、ディープインパクト×ノーブルステラ、栗東・音無厩舎)
半姉ノーブルジュエリー(6勝、京都牝馬S3着)。CWで行われた調教は上りこそかかったが、6F81秒台の速い時計をマーク。兄姉は新馬戦好走の馬が多く、この馬も初戦から結果を求めたい。
アーダレイ(牝、オルフェーヴル×シャーラレイ、栗東・庄野厩舎)
母は北米G1デルマーオークス勝ち馬。2週前までは時計も平凡だったが、1週前は併せた馬に引っ張られた面もあるが、坂路51秒9-12秒7と一気に詰めてきた。これでほぼ仕上がったと見て良さそうだ。鞍上は和田騎手。
●阪神芝1400m(牝馬限定)
ラルナプレナ(牝、モーリス×ラルナデミエル、栗東・西村厩舎)
母は北米G3勝ち馬。2週前に坂路で52秒3。1週前は坂路で54秒3-12秒4の時計をマークし、準オープンのタイセイモナークに先着。稽古をつけたルメール騎手の評価も高かったようで、デビュー勝ちの期待も上がっている。鞍上はルメール騎手。
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