【金鯱賞】3冠牝馬に死角あり!? デアリングタクトを脅かす可能性を持つ伏兵

先行して速い末脚を使えるジナンボー

先行して速い末脚を使えるジナンボー


◆金鯱賞のポイント◆

金鯱賞(G2、中京芝2000m)は、とにかく4コーナーで前につけていた人気薄が激走しやすいレース。2017年から開催時期が3月に変わり、前残り傾向が顕著になった。

過去4年で馬券に絡んだ12頭のうち、驚くべきことに11頭が4コーナー6番手より前につけていたのだ。

毎年のように少頭数で行われ、有力馬は積極的なレースをしないため、道中のペースが速くなりにくい。好走するには上がり33~34秒台前半の脚が求められ、物理的に後方にいた馬が届かない。

昨年は当コーナーで推奨したサトノソルタス(8人気)が、3番手追走から上がり33秒8の脚を使って2着に食い込んだ。

▼好走馬の4コーナー位置取り(過去4年)
20年
1着 サートゥルナーリア (1人気) 5番手
2着 サトノソルタス   (8人気) 3番手
3着 ダイワキャグニー  (6人気) 1番手

19年
1着 ダノンプレミアム  (2人気) 3番手
2着 リスグラシュー   (5人気) 6番手
3着 エアウィンザー   (1人気) 7番手

18年
1着 スワーヴリチャード (1人気) 3番手
2着 サトノノブレス   (8人気) 1番手
3着 サトノダイヤモンド (2人気) 6番手

17年
1着 ヤマカツエース   (1人気) 6番手
2着 ロードヴァンドール (7人気) 1番手
3着 スズカデヴィアス (13人気)10番手

今年も3冠牝馬デアリングタクトを筆頭に、有力馬は中団~後方に控えそうなタイプが目立つ。例年と同様、先行して速い上がりに対応できる馬を狙いたい。

◆金鯱賞の注目馬◆
ジナンボー

新潟記念と同じく左回り芝2000mの新潟記念で2年連続2着。どちらも先行しながら上がり33秒台の脚を使っており、昨年は逃げて上がり33秒1をマークした。得意の条件なら、人気馬に割って入るシーンがあっても驚けない。