トレセンレポート【ヴィクトリアマイル】ニシノブルームーン

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-:ニシノブルームーン鈴木伸尋調教師に伺います。前走の中山牝馬ステークスで重賞初勝利を飾られました。レースを振り返っていただけますか?

鈴:ちょっと休養を挟んでいましたけど、レースの流れが速くなりまして、上手く末脚が生きたな、と思います。

-:中山牝馬ステークスでは480キロでの出走でした。

鈴:賞金を加算したいという思いがあったので、かなりキッチリと仕上げましたけど、それで体重が増えていたので成長分でしょうね。

-:中山牝馬ステークス後、ヴィクトリアマイル一本というのは、最初からお考えでしたか?

鈴:そうですね。去年の時点で「ここを目標にしたい」と思っていたので、とにかく中山牝馬ステークスでは賞金を加算しないといけないという思いがありましたけど、それが加算出来たのであとはここを目標に少し放牧に出したりして調整をしました。

-:中間の調整は順調ですか?

鈴:はい。何のトラブルもなく、順調に調整出来ています。

-:今朝(5/12・水)の追い切りでは、坂路2本目が50.4というタイムでしたが、どのような指示を出されましたか?

鈴:先週、北村宏司騎手が乗って今朝より速い時計を出しているので、今日は馬なりであまり無理をしないようにしました。前の2頭を目標に、後ろで我慢しながら追いついていくという指示で、そのとおりの良い調教が出来たと思います。

-:大一番に向けて、態勢は整った、という感じでしょうか?

鈴:そうですね。ゆったりしたローテーションを組めましたし、馬もリフレッシュ出来ているので良い感じで調整出来ていると思います。

-:現在のニシノブルームーンにとって、東京のマイルという舞台はいかがですか?

鈴:あまり短いところの馬にしたくないという気持ちがあって意識して長いところを使って来たため、マイル戦はデビュー戦と500万の2回しか走っていませんけれども、前走が掛かるところなく良い感じで走れたので、東京のマイルでも良い感じで流れてくれれば末脚を生かせる競馬が出来ると思います。

-:今回のヴィクトリアマイル、相手関係はどうご覧になられますか?

鈴:実績からもレベルの高い馬が揃っていますけど、ブルームーンも年齢と共にいろいろな経験を積んできて、凄く良くなって来ているので、何とか上位に食い込めるような競馬が出来ればいいな、と思います。今は、強い相手にどのような競馬をしてくれるのか、という楽しみの方が大きいですね。

-:では最後にファンへ向けて一言お願いします。

鈴:私たち厩舎の思いがあって慎重に大事に育ててきた馬なので、良い競馬をして欲しいと思っています。皆さん、応援よろしくお願いします。


ニシノブルームーン
(牝6、美浦・鈴木伸厩舎)
父:タニノギムレット
:カプリッチョーサ
母父:Alzao
通算成績:16戦6勝
重賞勝利:10年中山牝馬ステークス(G3)