【3歳馬情報】ダービー最終便!栄光の舞台へ挑戦権を得る良血馬はこの馬!?

♦5月8日

●プリンシパルS(リステッド)・東京芝2000m

バジオウ(牡、ルーラーシップ×フローレスダンサー、美浦・田中博厩舎)
2走前のセントポーリア賞は、グレートマジシャンの2着。2馬身半差離されたものの、勝ち馬の強さに諦めたか、最後は抑えていた。それでも東京芝千八を1分46秒9で駆け抜け、3着に3馬身半差つけている。このレースだけ走れば1勝クラスなど楽に抜けられるはずだが、前走の大寒桜賞は重馬場+差し馬有利のレースに泣き、4着に敗れている。能力的にはオープンでもやれる馬。良馬場なら巻き返し濃厚だ。

ゲヴィナー(牡、オルフェーヴル×カウアイレーン、栗東・藤原英厩舎)
近親にピンクカメオやブラックホークなどがいる血統。デビューが遅れて初陣は3月。新馬戦の番組がなくなり、経験馬相手の初戦となったが見事に突破。それも道悪の2400mをいきなり走り切ったのだから価値がある。青葉賞を除外されてこのレースに回り、ダービーの最終切符を狙う。鞍上はデムーロ騎手を予定。

ディオスバリエンテ(牡、ロードカナロア×ディアデラノビア、美浦・堀厩舎)
新馬戦では、後にスプリングSで3、2着のボーデン、アサマノイタズラを破っての勝ち上がり。前走はデキももう一つで、大敗は仕方がない。気性面も含め課題の目立つ馬だが、高い素質は初戦が証明。前走よりは動けそうなので、ここは楽しみな一戦だ。

●1勝クラス・東京芝1400m

ブルメンダール(牡、モーリス×ブルーメンブラッド、美浦・国枝厩舎)
新馬戦で現2勝馬のジュリオを破り、格上げ初戦もクビ差の2着。この内容なら2勝目は近いと思われたが、前走の1勝クラスは5着。久々もあったが、かかるところがあるのでマイルも少し長いのかもしれない。今回は1400m戦。ノドを気にするところもあるというので、距離短縮はいいだろう。

グアドループ(牡、ヴィクトワールピサ×マンビア、美浦・田村厩舎)
昨年6月の東京・新馬戦では、ユーバーレーベンにハナ差2着。その勝ち馬は、後にG1阪神JF3着など重賞戦線で活躍。こちらはデビュー5戦目の今年1月に初勝利と、大きな差がついてしまった。折り合いに苦しむ場面も多かったが、芝では初めてとなる1400mの前走は、折り合い難も目立たず、終い脚を伸ばして5着。2着と0.1秒差は、格上げ初戦を考えれば悪くない。格上げ2戦目で更なる前進を見込める。

●未勝利・東京芝1600m

ディアマンテール(牡、ドゥラメンテ×ダイヤモンドディーバ、美浦・国枝厩舎)
品のある馬体で稽古も迫力ある動き。強いて言うなら、決め手の部分で物足りなさはあるが、このクラスで終わる器ではない。未勝利はメンバー的にだいぶ緩和。人気に応えられないレースが続くが、この時期なら当然有力な一頭だ。鞍上はルメール騎手。

♦5月9日

●橘S(リステッド)・中京芝1400m

エルカスティージョ(牝、ロードカナロア×エルミラドール、栗東・斉藤崇厩舎)
近親にトールポピーやアヴェンチュラがいる血統。新馬戦は大楽勝。続く2戦目は果敢にフィリーズレビューに挑戦。スタートで遅れて後方からの競馬を余儀なくされ、結果は上がり2位の脚を駆使して5着。キャリア1戦のみでGⅡの掲示板に載るあたりは大したものだが、残念ながら桜花賞出走権利に届かなかった。そんな鬱憤を晴らすためにも、ここは勝っておきたいレース。スタートを決め、好位でレースを進めたい。鞍上は岩田康騎手。

グレイイングリーン(牡、ディープインパクト×リトルゲルダ、栗東・池江厩舎)
NHKマイルCにも登録しているが、除外の可能性もあり。そうなった場合は、このレースが視野に入る。重馬場+マイルのアーリントンCは崩れたが、芝1400mの良馬場では3戦2勝3着1回。その3着も、超ハイペースを早めに進出し、差し馬勢に漁夫の利をさらわれたもの。1400mなら、オープンクラスでも戦える。

●1勝クラス・中京芝1600m

サトノスカイターフ(牡、ディープインパクト×シーヴ、栗東・池江厩舎)
POGで大人気になった一頭。全弟の2歳馬ショウナンアデイブは、セレクトセールで5億1000万円の高額で落札されている。成績のほうは期待通りとはいかず、初勝利は4戦目の前走。ゴール前3頭の接戦を頭差制している。今回は約3か月ぶりの一戦だが、1週前調教を見る限り仕上がりは良好。POG期間内に、何とか2勝目を挙げたい。

●未勝利・中京芝2000m

ディーコンセンテス(牝、ディープインパクト×スウィートリーズン、栗東・高野厩舎)
1月中京のデビュー戦は1番人気に推されるも、7着。404キロの小柄な馬体で、小雨交じりで行われた当日の馬場に苦しんだところもあったようだ。今回は、それ以来の実戦。全兄ディアスティマは、3歳の秋以降に本格化し、天皇賞・春に歩を進めている。妹も焦る必要はなく、これからが本番だ。鞍上は岩田康騎手。

♦2歳新規入厩

プルサティーラ(牝、ディープインパクト×カヴァートラブ、栗東・中内田厩舎)
母はアイルランドオークス(愛G1)、オペラ賞(仏GⅠ)勝ち馬

ジレトール(牡、ロードカナロア×サンビスタ、栗東・松永幹厩舎)
母はチャンピオンズC勝ち馬

フレンチノワールの19(牡、ストロングリターン×フレンチノワール、栗東・松下厩舎)
半兄レッドルゼル(根岸S勝ち馬、ドバイゴールデンシャヒーン2着)

スペシャルディナーの19(牡、ロードカナロア×スペシャルディナー、栗東・五十嵐厩舎)
半兄タガノブルグ(NHKマイルC2着)、タガノビューティー(現5勝、朝日杯FS4着)

アルファカリーナ(牝、ドゥラメンテ×プリティカリーナ、栗東・池添学厩舎)
半兄アンタラジー(4勝)、エクレアスパークル(4勝)

コンジャンクション(牡、ルーラーシップ×グリューネワルト、栗東・池添学厩舎)
全姉ディアンドル(福島牝馬S、葵S勝ち馬)

エールトゥヘヴン(牡、ロードカナロア×キストゥヘヴン、美浦・戸田厩舎)
母は桜花賞馬。全兄タイムトゥヘヴン(重賞2着2回)

ステルナティーア(牝、ロードカナロア×ラルケット、美浦・木村厩舎)
全兄ステルヴィオ(マイルCS勝ち馬)