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【3歳馬情報】グランプリを勝った名牝を母に持つ良血馬が登場!
2021/5/17(月)
いよいよ今週はオークス。来週はダービー。3歳春の大一番が迫ってきた。2歳馬も続々と入厩している中、ダービーやオークスに間に合わなかった素質馬たちの視線は秋を向いている。秋の飛躍に向けて注目したい馬たちを、今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
♦5月22日
●カーネーションC(1勝クラス・牝馬限定)・東京芝1800m
クリーンスイープ(牝、ドゥラメンテ×スイープトウショウ、美浦・国枝厩舎)
母は秋華賞、宝塚記念を制した名牝。この両親の血統だけに、気性的にかなり我が強い。下手すれば気難しいだけの馬になってしまう恐れはあるが、脚力はかなりのモノを持っている。ここまで無理せず調整され、クラシックに間に合わずオークスウィークの1勝クラスで復帰となったが、秋の大レースに向け2勝目を挙げておきたい。鞍上は横山武史騎手。
アムールマルルー(牝、ハーツクライ×ナイチャーガイド、美浦・栗田厩舎)
デビューは、既走馬相手の未勝利戦。出遅れて後方から進め、3~4コーナーでは大外をまわる厳しい競馬。それでも最後まで脚を伸ばし豪快な差しきりと、派手なレースで初勝利を挙げた。気性的な部分も含め荒さは目立つが、姉に重賞を勝ったシュンボルドンもおり、伸びしろは大きい。ここで2連勝となれば、秋へ向けての注目株となる。
●メルボルンT(1勝クラス)・中京芝2200m
アリーヴォ(牡、ドゥラメンテ×エスメラルディーナ、栗東・杉山晴厩舎)
前走のひめさゆり賞は、ヴェローチェオロと一騎打ちの結果、惜しくも頭差2着と敗れたが、後続は3馬身半突き放している。期待感も増して、今回は初めてルメール騎手が騎乗。1週前には当人が調教をつけ、準備万端でレースを迎える。
●早苗賞(1勝クラス)・新潟芝1800m
グルーヴビート(牡、ディープブリランテ×グルーヴィー、栗東・矢作厩舎)
POGでも人気になった評判馬で、デビュー戦はステラヴェローチェにクビ差迫る2着。だが勝ち馬は次走で重賞を勝ったのに対し、こちらは未勝利戦で9着。レースではクビ差も、今では大きく差が広がってしまった。2走前に初勝利を挙げ、格上げ初戦はブービー6着も、少頭数の割に揃ったメンバーで、勝ち馬から0.4秒差なら悪くない。なお翌日の中京芝1600m戦にまわる可能性もある。
●未勝利(牝馬限定)・東京芝2000m
クイーンズキトゥン(牝、ディープインパクト×ステファニーズキトゥン、美浦・藤沢和厩舎)
小柄な牝馬だが、休ませながら調整されて体は数字が示すとおり、成長が窺える。前走は雨が降る道悪の中、2着健闘。ゴール前の不利がなければ差し切っていただろう。今の未勝利クラスなら力量上位は明白。今度こそ初勝利を!
●未勝利・東京芝1600m
ロジモーリス(牝、モーリス×メチャコルタ、美浦・国枝厩舎)
昨年7月12日の函館芝1800m戦でデビュー。評判も高く、注目を集めての一戦だったが、結果は離された3着。勝ち馬は、当時マークが薄かったソダシである。相手は無敗でGⅠを2勝、こちらは未勝利と差はついてしまったが、長期休養明けの前走でも3着に入ったように、こちらも素質は確か。さすがにソダシに追いつくのは難しいが、少しでも差を詰めていきたい。
ホウオウラフィット(牝、ディープインパクト×プリティカリーナ、美浦・池上厩舎)
セレクトセールに上場された兄姉4頭は全て1億前後で落札されたが、この馬は更に上を行く1億9440万円(税込)で落札。現状は未勝利クラスに甘んじているが、初戦はハナ差、前走も勝ち馬から0・2秒と差は少なく、そろそろ勝ち上がっていい頃だ。
♦5月23日
●1勝クラス・東京芝1600m
セラフィナイト(牡、ルーラーシップ×ブロンシェダーム、美浦・宮田厩舎)
前走は、外目が伸びる馬場で内に入ってしまう形となっての3着と不運な結果。ただ2着、4着馬が既に1勝クラスを勝ち上がっていることは心強い。同コースの未勝利戦を勝った時は、加速ラップのレースを差し切る強い内容。1勝クラスにいる馬ではない。鞍上は川田騎手。
●1勝クラス・中京芝1600m
サトノスカイターフ(牡、ディープインパクト×シーヴ、栗東・池江厩舎)
POGで大人気になった馬。勝ち上がりに4戦費やしたが、まだ体が緩く絞り切れない印象。本格化は秋以降かもしれないが、現状でも下級クラスなら通用する。昇級初戦だが、折り合いをつけられれば好勝負だ。
●未勝利・東京芝1400m
セブンシーズ(牝、ハービンジャー×ライツェント、美浦・鹿戸厩舎)
全姉に国内外でG1勝ちのディアドラがいる。好メンバーの新馬戦(昨年10月の東京芝2000m戦)で2着した時はすぐに勝ち上がれると思ったが、前走も折り合いを欠くと、伸びも欠き5着と、難しいところが出ている。鞍上予定のルメール騎手の進言で、更に距離短縮し今回は1400mのレースに出走。この見立てが当たって欲しいところだ。
●未勝利・中京芝1600m
セブンフォールド(牡、ディープインパクト×カルティカ、栗東・藤原英厩舎)
デビュー2戦が5、6着。成長を促すために休養に入れ、ここが復帰戦となる。調教を見る限り大きく変わったようには感じないが、レースへ行っての変身に期待したい。
♦2歳新規入厩
ケアレスウィスパーの19(牡、ドレフォン×ケアレスウィスパー、栗東・池江厩舎)
半兄トーセンバジル(G1香港ヴァーズ3着)
ソクラテス(牡、ドゥラメンテ×ブルーダイアモンド、栗東・音無厩舎)
半兄アリストテレス(アメリカJCC勝ち馬、菊花賞2着)、おじヴィクトリー(皐月賞馬)、リンカーン(G1で2着3回)
ダンテスデュー(牡、キングカメハメハ×クロウキャニオン、栗東・友道厩舎)
半兄カミノタサハラ(弥生賞勝ち馬)、ボレアス(レパードS勝ち馬)、ヨーホーレイク(ホープフルS3着)
コリエンテス(牡、ディープインパクト×イスパニダ、美浦・堀厩舎)
母はG1アルゼンチン1000ギニー勝ち馬
セレシオン(牡、ハーツクライ×クルソラ、栗東・友道厩舎)
半姉クルミナル(桜花賞は2着、オークス3着)、半兄ピオネロ(6勝、シリウスS2着)
ルージュラテール(牝、ハーツクライ×レッドメデューサ、栗東・矢作厩舎)
半姉レッドランディーニ(マーメイドS2着)
ファイネストシティの19(牡、Frankel×ファイネストシティ、栗東・安田隆厩舎)
母はアメリカ牝馬チャンピオンスプリンター。セレクトセール1億800万円(税込)
クィーンズバーンの19(牝、ロードカナロア×クィーンズバーン、栗東・斉藤崇厩舎)
母は阪神牝馬S勝ち馬
レキシールーの19(牡、ロードカナロア×レキシールー、栗東・安田隆厩舎)母はG2勝ち馬。北米G1ハリウッドダービー2着。
リュービック(牡、ハービンジャー×ライツェント、栗東・須貝厩舎)
全姉ディアドラ(秋華賞、英国G1ナッソーS勝ち馬)
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