トレセンレポート【京王杯SC】アーバニティ

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高橋摩衣:古賀先生、京王杯スプリングカップに出走を予定しているアーバニティについてお聞かせください。今年になってからアーバニティは2戦を消化されていますね。ここまでの過程に関してはいかがですか?

古賀慎明調教師:3走前の阪神カップのときに、スタート後ちょっとキツい不利があったので、精神的な面で大きなダメージがあったんじゃないかな、ということを凄く心配していたんですよ。年明け初戦まで間があいたのは、それもありましたね。

高:そうなんですか。

古:賞金的に使いたいレースに使いにくかったこともありましたけどね。まあ、やっぱり暮れのレースの後は「ちょっと元気が無いのかな?」という気持ちはありました。「流れが良くないな」というレースが続いていましたしね。

高:でも、前走のオーストラリアトロフィーでは見せ場十分の内容でした。

古:そうですね。前走で京都へ行って、好位からの積極的な競馬をして直線も見せ場を作って、最後もタレることなく頑張ってくれましたからね。レースが終わってから「中間でもうひと追いしても良かったかな」と思いましたよ。

高:そして今回、京王杯スプリングカップに挑戦されますけれども。

古:前走のような競馬が出来るなら、次にもっと良い競馬が出来そうなイメージがありまして「コンスタントに使いたいな」という気持ちがあったので、普段この馬はレースを使ったら放牧に出していましたけど、前走後も放牧に出さずに厩舎で調整を進めました。ただ、G2ですから賞金的に出られるかどうかだけが心配でした。

高:無事に出走できるようで、良かったですね。

古:ホッとしました。

高:現在の状態はいかがですか?

古:前走を使って調子は上向いていますし、馬も元気が出てきた感じです。先週の日曜日と今日(5/12・水)と、2回続けてポリトラックに入って、それで馬もシャキッとしてきた感じです。

高:では、レースが楽しみですね。

古:はい。この馬は縁の血統ですしね。僕が藤沢和雄厩舎にいたときに携わったスティンガーの半弟ですから。

高:わー、そういう血の繋がりも面白いですよね。ファンの方も「あの馬の子供だから、兄弟だから」という理由で応援することもあるでしょうし。

古:期待に応えられるように頑張りたいですね(笑)。

高:応援しています。今日はありがとうございました。


アーバニティ
(牡6、美浦・古賀厩舎)
父:マンハッタンカフェ
母:レガシーオブストレングス
母父:Affirmed
半姉:スティンガー
通算成績:17戦5勝
重賞勝利:09年夕刊フジオーシャンS(G3)