デビュー4年目の丸田恭介騎手がヴィクトリアマイルで初めてのG1レース出場を果たす。

「競馬学校にいたとき、東京でG1レースを見て『凄いな』と思いました。やっぱり『こういう華やかな舞台で活躍したいな』と思って騎手を目指したわけですから、G1レースは『ジョッキーになりたい』と思った原点ですよね。4年目でその舞台に立たせてもらえるなんて、本当に有難いことです」。

パートナーは自らの手綱で3連勝を飾ったシセイカグヤ（牝4、美浦・宗像厩舎）だ。
「馬に勝たせてもらいましたね。最後の直線だけで1馬身ちかく抜けるんですから、馬の能力が高いんですよ。こういう馬はなかなかいません」と、能力を称える。

シセイカグヤにとって今回は久し振りのマイル戦になるが、それも計算に入れていた。
「距離を延ばしていく可能性があると思って、道中にハミを取るような競馬をしてきませんでした。実際にレースをしてみないとどうなるかは分かりませんけど、距離が延びても対応できるような乗り方をしようと工夫はしてきました」。

枠番も3枠6番に決定し、あとは本番を待つのみだ。
「枠番に特にこだわりはありませんでした。初めてのG1なので緊張はすると思いますけど、人間が入れ込んでも良いことはないので平常心で臨みたいと思います。レースだけではなく、返し馬でも馬からのメッセージを逃さずに感じ取って対処していきたいですね。G1という最高の舞台にふさわしい仕事をしっかりしたいと思います」。

これまで数々の穴馬券に絡んできた丸田騎手が初のG1挑戦でも波乱を呼ぶか。
その手綱捌きに注目だ。


丸田 恭介
(まるた きょうすけ)
1986年5月20日生まれ
[初免許年] 2007年
[所属] 美浦・宗像 義忠
[初騎乗] 2007年3月3日1回中京1日目2R ノースリヴァー (16着/16頭)
[初勝利] 2007年5月26日3回東京3日目5R グラスレンヌ
[今年度成績] 157戦10勝
[生涯成績] 1534戦92勝