【セレクトセール2021】超高額馬続出!今年のセレクトは歴史に残る大盛況!

3億円で落札されたディープインパクト産駒のラストクロップ・母ゴーマギーゴーの2020

3億円で落札されたディープインパクト産駒のラストクロップ・母ゴーマギーゴーの2020


今年も日本最大のサラブレッドセールにして、世界有数の規模を誇るセレクトセールが、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで行われた。

コロナ禍により昨年同様厳しい制限がつけられて行われたものの、市場は相変わらず好況で、初日の1歳セッションは、総売り上げがこれまでのレコードである2019年度の107億3200万円を大きく上回る116億3800万円(税別)。売却率も2019年度の92.9%の記録を塗り替える93.4%。平均価格、中間価格共に歴代最高となった。

翌日の2日目当歳セッションも勢いは続き、売却総額は2019年度の97億8400万円を大きく上回る109億2300万円(税別)。売却率も2019年度&2020年度の89.8%を塗り替え、ついに92.6%と90%の大台を超えた。平均価格、中間価格も歴代最高の3300万円(税別)でレコードとなっている。

間違いなくその主因となったのは、"ウマ娘"の運営に関わるサイバーエージェントの藤田晋氏だろう。1歳セッションから勢いが止まらず、1歳馬落札12頭、総額15億4100万円。2日目の当歳馬は落札6頭、総額8億2600万円。2日合計すると18頭で23億6700万円を投じる、セレクトセールの歴史に残る落札劇を見せた。

セレクト

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藤田晋氏が3億円で落札した100番母ファイネストシティの2020

落札馬のラインナップも豪華絢爛。香港ヴァーズを勝ったグローリーヴェイズの半弟・メジロツボネの2020を1億6500万円で、母はアメリカのチャンピオンスプリンターというファイネストシティの2020を3億円で落札。落札18頭中11頭が億超えとなった。

セール最高価格は2日目に上場されたセルキスの2021。キズナ産駒で、半兄には皐月賞で2着となったヴェロックスがいる良血馬を、"ホウオウ"の冠名でお馴染みの小笹芳央氏が4億1000万円で落札。

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今セール最高額となる4億1000万円で落札された428番母セルキス

今年の1歳世代がラストクロップとなるディープインパクト産駒は4頭が上場され、初日、最初に登場した1番のゴーマギーゴーの2020が3億円で長谷川祐司氏に落札されると、最後に登場した248番スイープトウショウの2020が、一声、2億円で池田豊治氏に落札された。

数々のレコードを塗り替えた今年のセレクトセール。高過ぎて購入できなかったという馬主も多く、今後行われるセレクションセール、サマーセールといった日高の各セリに流れることで、日高も好況に沸くことが予想される。

これによって牧場側は更なる良質な繁殖牝馬を買い求めることができ、日本のサラブレッドがより強くなる可能性が高い。ディープインパクト、キングカメハメハの二大巨頭がいなくなったとはいえ、日本競馬はより強く、レベルが高くなっていくのではないか、そう思わせるのに十分な結果だった。

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2億円で落札された"ラスト・ディープ"の母スイープトウショウの2020