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【菊花賞】展開向くぞ!『絶好ポジション』から突き抜ける馬は!?
2021/10/24(日)
好位をうまく立ち回りたいタイトルホルダー
テレビ東京の競馬中継で解説を24年務め、数万レースを見てきた元JRA騎手・吉沢宗一さん。プロの視点でメンバー構成などから展開を描き、"未来予想図"をつくります!
今週は菊花賞(G1、阪神芝3000m)。展開面での攻略ポイントはこの2つです。
<1>逃げ先行馬が多く速いペースに
<2>能力の高さが求められるコース
全馬が未知の距離に挑む一戦。どの馬もいきなり新しいことをするのではなく、自分の競馬に徹して挑むことになるでしょう。
明確な逃げ馬①ワールドリバイバルが最内からハナを奪いに行きます。これに⑧エアサージュが続きます。最内に逃げ馬がいると外の馬たちはスムーズにポジションを取りに行けます。
③タイトルホルダー、⑩モンテディオ、⑪ディヴァインラヴ、⑯グラティアスあたりも前の2頭を見る位置で運ぶことになります。最初の1000m通過が1分少々の速めのペースを想定します。
<ホームストレッチ>
①↑
↑
⑧↑
↑
⑩④③↑
⑯⑪↑
↑
⑨⑥⑤↑
⑱⑬ ↑
⑮⑭ ↑
⑰ ↑
↑
⑫⑦②↑
⑤レッドジェネシス、⑭ステラヴェローチェ、⑱オーソクレースなど、有力馬の多くは末脚勝負をするタイプですから道中は中団追走となりそうです。
②アサマノイタズラはレースの流れに乗るというよりも、1頭だけ別というか自分の競馬に徹するのではないでしょうか。前走同様に追い込み勝負でどこまで差してこれるか。
<向正面>
①↑
↑
⑧↑
↑
⑩④③↑
⑯⑪↑
↑
⑨⑥⑤↑
⑱⑬ ↑
⑮⑭ ↑
⑰ ↑
↑
⑫⑦②↑
向正面では、流れが落ち着くことでいくらか前と後ろが詰まってくるくらい。ここでガラリと変わることは考えにくいです。ただ、中団にいる差し馬の騎手の頭の中では「どこで外に持ち出すか」「前との差を詰めておくべきか」という考えが出てきます。
阪神内回りコースの3、4コーナーは、東京の3、4コーナーのようにカーブが緩やかで内外の差が生まれにくい設計です。この時点では距離ロスのことよりも勢いよく直線に向くためにどう立ち回るかが重要になってきます。
<直線入口>
①↑
③⑧↑
⑩④ ↑
⑯⑪↑
⑥⑤ ↑
⑱⑨⑬ ↑
⑮⑭⑰ ↑
② ↑
⑫⑦ ↑
4コーナーでは短い直線に向けてより良いポジションを取ろうとするため流れも厳しくなってきます。そうなると、道中でスタミナをロスするわけにはいかず、パワーや純粋な能力が求められます。バテた先行馬もいるでしょうから、上位争いできる馬は絞られてきます。
③タイトルホルダーなど先に抜け出す先行馬と⑭ステラヴェローチェや⑱オーソクレースなど直線勝負する差し馬の戦い。⑭ステラヴェローチェは馬群を割ってこれる脚があることも示しているので進路取りは場合によると思いますが、大まかな構図はこのような感じだと想定します。
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