音無秀孝調教師、共同記者会見【オークス】

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10年5月19日(水)、栗東トレセンで行われた音無秀孝調教師の(オウケンサクラ)追い切り後の共同会見は以下の通り。


-:まずは逃げて粘って2着に入った桜花賞を振り返って頂いていかがでしたか?

音:ハナに行く事を僕が想定していなかったので、逃げた時点でビックリしたんですよね。ペースが速かったので、必ずしも前残りの展開じゃない中で2着だったので、よく頑張ったんじゃないかと。評価はしていますよ。

-:その厳しい競馬を経験して、中5週。疲れなども含めて、どのような状態でしょうか。

音:桜花賞を使うまでの臨戦課程を言ったら、めちゃくちゃですよね。要するに、(チューリップ賞で)権利がとれなかったから、このままではオークスは出られないという事で、一回余計に使って、それで桜花賞に行ってますから、厳しいローテーションですよね。
それでも桜花賞を終えて、そこから先は間隔が空いているので、馬が充実していると思いますよ。中身が濃い稽古はできていると思います。

-:その中間ですが、木曜日は坂路、日曜日はポリトラックを併用していましたが、どうゆう意図があるでしょうか?

音:左回りに経験のない馬ですから、日曜日は(栗東の調教コースが)左回り専門ですから、馬場入りをさせて、若干ですけれど経験させておこうと。右回りの時は内にモタれたり、舌を出したりしますからね。右回りよりはスムーズな競馬をしますよ。

-:となると、今回の東京は合うかもしれないですね。

音:そうですね、うまく折り合えればいいと思いますけれど。

-:今週の坂路の時計では、坂路52秒4という時計でしたが、先生はどのような指示をされましたか?

音:先々週辺りまでは馬場状態が良かったですから、時計の指示は出せたんですよ。先週辺りから時計が掛かり始めていて、「何秒くらい」という支持はし辛かったので、「最後1Fはしっかりやるよう」にという指示だったんです。ただ、前半からピッチを上げていったので、最後13秒切れなかったんですけれど、時間帯とか、馬場とか考えると、ほとんど13秒切っている馬はいないですからね。仕方ないと思っています。

-:評価そのものは満足のいくものと考えてよろしいでしょうか?

音:追い切りに関しては、いい追い切りができたと思います。

-:この馬にとって距離面はどうお考えですか?

音:血統なんかは、マイルよりも2000m以上の方がいい馬なんですよね。大型馬ですし。ただ、前走なんかも、意外にハナに行っちゃったりしてるんで、僕、個人だと「嫌やな」というのはあるんですよ。さっきも言いましたけれど、最後まで如何に折り合いをつけられるかが不安ですね。

-:じゃあ、道中如何に脚を溜められるかですね。

音:そうですね、溜めるということも大事ですけれど、折り合いですね。おそらく遅いペースで推移してゆくと思いますので、如何に折り合えるかのプロセスが難しいところですね。どの馬も同じですけれど。

-:成長を感じるようなところがあれば教えていただけますか?

音:桜花賞からこの短期間で成長するかは、見た目にもわかりませんし、レースを覚えながら、成長しているような気もしていますから、使ってゆくことでレースを覚えれば、2400mでも折り合っていけるんじゃないかと思いますけれど。

-:最後に先生から抱負の一言をお願いいたします。

音:桜花賞が2着だったので、チャンスはあるかと思っていますが、なんとか大舞台でも走りきれば、勝ち負けできるかもしれないという期待は持っていますので、ご声援よろしくお願いいたします。


オウケンサクラ
(牝3、栗東・音無厩舎)
父:バゴ
母:ランフォザドリーム
母父:リアルシヤダイ
通算成績:7戦3勝
重賞勝利:
10年フラワーカップ(G3)