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【2・3歳馬情報】オークス向けて良化の目立つ素質馬2頭が復帰。
2022/4/25(月)
3歳戦線はトライアル戦線真っ只中。第2冠オークス、ダービーもすぐそこ。春のビッグレースに出走するためにもう負けられない馬たちが、今週も多く出走してくる。厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
◆4月30日
●1勝クラス・阪神ダート1800m
クロステック(牡、ロードカナロア×サプレザ、栗東・大久保龍厩舎)
デビュー戦は好位から抜け出し快勝。2連勝を目指した前走だが、雨母(イギリスでGⅠを3勝)、兄サトノインプレッサ(毎日杯勝ち馬)は芝で活躍したが、本馬は芝2戦で二桁着順。3走目でダートを試したところ、見事に変身を遂げ勝ち上がっている。1週前のダート千八戦を予定も、万全を期して1週延ばしての出走と、連勝へ準備は整っている。鞍上は坂井騎手。
●未勝利・東京芝2000m
アプリシティー(牡、ディープインパクト×イルーシヴウェーヴ、美浦・尾関厩舎)
母はフランス1000ギニーの勝ち馬で、産駒は全兄の6億円馬アドマイヤビルゴ(オープン特別2勝)をはじめ、セレクトセールでも高額で取り引きされている。昨年春に骨折するなどアクシデントもあり、ここまでデビューが延びていた。「皮膚が薄く、弾けるようなフットワークで父のいいところを受け継いでいる。春のクラシックには間に合わなかったが、先々頭角を現してきそう」とは記者の話。
既走馬相手の芝中距離戦と条件は厳しいが、血統の良さを生かし、初戦から好レースを見せてほしい。鞍上はルメール騎手。
●未勝利(牝馬限定)・東京芝1600m
エターナルタイム(牝、ロードカナロア×マジックタイム、美浦・中川厩舎)
母は3勝クラス、兄姉2頭(ゴールドパラディン、プリュムドール)母はダービー卿CT勝ち馬。2月のデビュー戦は、中団から脚を伸ばしたが、先行した2頭が残る展開で、惜しくも3着。上りは、2位の馬を0・5秒上回る34秒0をマークし、内容的には勝ち馬に負けていなかった。「この母系だけに晩成型で間違いない。持続する脚は母譲りで、詰まり気味の体型から距離はマイルまでか。未勝利はすぐに順番が回ってくる」とは記者の話。中間に蕁麻疹が出たという話だが、予定通り当レースに出走してくるとなれば、影響は無いと見ていいだろう。
◆5月1日
●スイートピーS(L)・東京芝1800m
ウインエクレール(牝、ディープインパクト×サマーエタニティ、美浦・畠山厩舎)
半兄ウインブラト(香港でGⅠ2勝)。昨夏の新潟でデビューを予定も不安が出て放牧。じっくり回復を図って、年明けの中山で改めてデビューし勝ち上がっている。続くクイーンCは6着も、勝ち馬から大きく離されてはいない。そのクイーンCよりも良化が目立つ今回。相手も前走から大幅に楽になり、ここはチャンスの一戦だ。
ローブエリタージュ(牝、ディープインパクト×ローブティサージュ、美浦・手塚厩舎)
年末の中山でデビュー。不利な中山マイルの外枠で、スタートも良くなかったが、ゴール前はディープ産駒らしい末脚で見事に差し切りを決めている。初戦は396キロ。4か月間隔を開け、馬体重が増えていれば楽しみは増す。鞍上は横山武史騎手。
●端午S・阪神ダート1400m
リメイク(牡、ラニ×サリエル、栗東・新谷厩舎)
新馬戦は8馬身差の圧勝。1勝クラスは4戦目に勝利し、格上げ初戦の昇竜Sでは、好位から差し切りを決め、1勝クラスのレースで先着を許したジレトールにリベンジを果たしている。ここへ来ての充実ぶりは目覚ましく、3連勝の期待は大きい。鞍上は福永騎手。
ジレトール(牡、ロードカナロア×サンビスタ、栗東・松永幹厩舎)
母はチャンピオンズC勝ち馬。ダートで2勝を挙げ、前走の昇竜Sでも2番手追走から2着入線と、オープンでも通用するところを見せた。その前走で負けたリメイクとの再戦。2走前は先着しているだけに、再逆転もある。鞍上は川田騎手。
●1勝クラス・東京芝1600m
ライラスター(牝、ロードカナロア×ハープスター、美浦・木村厩舎)
母は桜花賞馬。デビューから3,2着。特に2戦目は、ニシノラブウインク(フラワーC2着)とハナ差の接戦を演じている。そして前走は、2番手から抜け出して初勝利を挙げている 。「これまで対戦してきたレベルも決して低くない。稽古の動きに余裕が出ており、動きは以前にも増して良くなっている」とは記者の話。POGでも人気になった良血馬で、ここは堅実に2勝目を挙げてもらいたい。鞍上は横山武史騎手。
●未勝利(牝馬限定)・東京ダート1600m
アーレンダール(牝、ドゥラメンテ×アートプリンセス、美浦・宮田厩舎)
半兄タップザット(交流GⅡ全日本2歳優駿2着)。新馬戦は大きく出遅れながら、直線盛り返して3着入線。スタートさえ決めれば勝ち負けと見られた2戦目だが、またしても出遅れ。早くに位置を取りに行ったが、結果は4着まで。今回もスタートが鍵となるが、少々の出遅れなら直線の長い東京だけに前を捉えることも可能だ。
◆2歳新規入厩
サスツルギ(牡、ハーツクライ×スノーパイン、美浦・木村厩舎)
半兄タワーオブロンドン(スプリンターズS勝ち馬)
ガルムキャット(牡、ハーツクライ×パスオブドリームズ、栗東・安田隆厩舎)
全姉クラヴァシュドール(阪神JF3着)、半兄ノースザワールド(現3勝)
エコロジョイアー(牡、サトノアラジン×パシオンルージュ、美浦・加藤征厩舎)
半姉ファインルージュ(フェアリーS、紫苑S勝ち馬)、セレクトセール1億2650万円
カミノモラド(牡、ロードカナロア×クルスプ、美浦・矢野英厩舎)
半兄ダノンファラオ(交流GⅠジャパンダートダービー勝ち馬)
ハンベルジャイト(牝、ジャスタウェイ×ココシュニック、栗東・大久保龍厩舎)
半兄ステファノス(富士S勝ち馬、GⅠ2着2回)、半姉フィニフティ(クイーンC2着)
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