【アメリカ遠征記】ダービー挑戦に欠かせない男

クラウンプライド


上原佑樹君。 彼は、クラウンプライドのダービー挑戦に欠かせない男です。

上原調教師の息子さんで、開業獣医のもと獣医師として2年働いた後に馬をやりたいということで獣医師を辞めて、牧場勤務、競馬学校を経てトレセンに入って。堀厩舎で働いているときに調教師試験に合格して、現在は開業を待ちながら技術調教師として活躍しています。そんな彼がなぜクラウンプライドのサポートをしてくれているのかと言うと。

上原君はセキフウのサウジダービーとUAEダービー遠征のサポートをしていて、僕とはドバイで会ったんですね。現地で一緒に食事をしたりして、何かパワーのある男やな、と。目もキラッキラしてて、僕もかつてはこんな活気のある目をしていたな…と思わず我が身を振り返ってしまうくらい、彼からポジティブな雰囲気を感じていました。

で、クラウンプライドがUAEダービーを勝った後、セキフウのいる厩舎に行ったらたまたまそこで上原君と会って。話の流れで、セキフウはケンタッキー行くの?って聞いたら「行かないです。クラウンは行くんですか?」って聞かれたんで、行くよ、もしタイミングが合えば手伝いに来てくれへん?調教師とも話するし、なんてやり取りをして。獣医師免許を持っていて英語が堪能な彼が一緒にいてくれたらホンマに心強いし、すぐ新谷先生に連絡しました。絶対に力になってくれると思うし、上原君がきてくれたら僕もすごく助かるって話をして先生の許可をもらってから上原君に正式にお願いしたら、二つ返事で快く引き受けてくれました。

チャーチルにきてから調教後の筋肉の張りや脚元の状態などをチェックしてくれているのは上原君ですし、ここまで順調にきているのは彼のおかげでもあります。僕も自分の仕事に専念できて、本当に協力してもらって良かったと思います。上原君だけでなく、クラウンプライドのケンタッキーダービー挑戦を決めた吉田照哉社長、角居厩舎解散のとき声を掛けてくれた新谷先生など多くの人たちに支えてもらいながら仕事が出来ているんだな、と改めて感じます。

そしてSNSなどを通じて届く応援の声も、僕の精神面を支える大きな力になっています。もう長いこと僕を応援してくれている私設応援団長といっても過言ではない里野君、通称さとちゃんをはじめ多くの皆さんから激励のメッセージをもらうと勇気が出ますね。僕って期待されるのが嫌いじゃないタイプやから(笑)。みんなの期待に応えられるように、本番までしっかり仕上げていきます!

クラウンプライド