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【2歳馬情報】大物感が漂うエピファネイア産駒が札幌記念デーに登場!
2022/8/15(月)
今週は札幌記念。夏競馬も残り3週となった。今週は短〜中距離、芝からダートと多彩な新馬戦が8鞍。良血馬をはじめ注目の若駒たちが続々とデビューを予定している。厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が有力馬を紹介していく。
◆8月20日
●新潟芝1200m
ヴィアルーチェ(牝、Almanzor×Via Firenze、美浦・奥村武厩舎)
おじアドマイヤマーズ(香港マイルなどGⅠ3勝)。「小柄で軽さのあるフットワーク。追い切りではオープンクラスの年長馬と併せても互角か、それ以上の動きを披露。いかにもスピードがありそうで、マイル以下の1200~1400mが活躍の場か」と記者の話。1週前調教(以降も調教は、主に1週前のもの)は、古馬オープンと併入。デビューへ向け視界良好だ。鞍上は岩田康騎手。
ゼロフェイス(牡、ネロ×キャッスルブラウン、美浦・牧厩舎)
半兄ニシノラッシュ(5勝、京王杯2歳S3着)。1週前のCWは目立たなかったが、2週前の坂路では52秒8-12秒9を余力残しでマークしている。父は京阪杯を2勝したネロ。父に、産駒のJRA初勝利を届けたい。
●新潟ダート1800m
イエルバブエナ(牡、マジェスティックウォリアー×ミンティエアー、栗東・須貝厩舎)
母はフローラS2着、オークス4着。半兄エルモンストロ(4勝)。調教はCW5F67秒5-11秒6。古馬2勝クラスに僅かに遅れたが、時計は水準レベルをクリアしている。鞍上はデムーロ騎手。
●小倉芝1200m(牝馬限定)
シルフィードレーヴ(牝、アメリカンペイトリオット×キモンクイーン、栗東・西園厩舎)
おじラブイズブーシェ(函館記念勝ち馬)。1週前の坂路で52秒9-12秒5。3週前のCWでは6F84秒2、1F11秒6をマークしており、初戦から好勝負できる準備は整っている。
ライジングホープ(牝、リアルスティール×ライジングクロス、栗東・松下厩舎)
半姉アーズライズ(フラワーC2着)。調教はCW6F84秒7-12秒0で、同週デビュー予定のハーベストデイに先着している。鞍上はホー騎手。
●小倉ダート1700m
イストロス(牡、ロードカナロア×ドナブリーニ、栗東・音無厩舎)
半姉ジェンティルドンナ(GⅠ7勝)、ドナウブルー(重賞2勝、ヴィクトリアマイル2着)。坂路51秒6-11秒9で併せた2歳馬に遅れたが、相手は既走馬。時計的には2週前に比べ大きく詰めており、レースへ向け良化は進んでいる。鞍上はホー騎手。
ハーベストデイ(牡、マインドユアビスケッツ×グローリアスデイズ、栗東・松下厩舎)
母はGⅡ2着2回。おじヴィクトリー(皐月賞馬)、リンカーン(GⅠ2着3回)。調教はCW5F70秒2-12秒1で、同週にデビューするライジングホープに少差遅れている。なお新潟ダート1800mにまわる可能性もある。
◆札幌芝1500m
ドルチェモア(牡、ルーラーシップ×アユサン、栗東・須貝厩舎)
母は桜花賞勝ち馬。半姉アップストリーム(現2勝)、半兄エンギダルマ(スプリングS4着)。「早めの入厩からここまで時間をかけての調整。長めからビシッと追われて、負荷は十分にかけられている。父の産駒らしく伸びやかで大きめなフットワーク。マイルから中距離までこなせそう」と記者の話。調教は、札幌芝コースで4F52秒台。函館2歳S2着のクリダームと併入し、GⅠ3勝のソダシには少差先着している。併せている相手を見ても、陣営の高い期待が伝わってくる。鞍上は横山和騎手。
エコロジョイアー(牡、サトノアラジン×パシオンルージュ、美浦・加藤征厩舎)
半姉は先日、引退が発表されたファインルージュ(重賞2勝、GⅠ2着2回)。セレクトセール1億2650万円(税込)。美浦に入ってからはじっくり調整され、函館に移動してウッド5F68秒台、1F12秒台後半の時計をマーク。函館ウッドでこの時計から合格点だ。鞍上はルメール騎手。
ピュアグルーヴ(牝、ドレフォン×スペシャルグルーヴ、栗東・藤岡厩舎)
半兄グルーヴィット(中京記念勝ち馬)、ジュンライトボルト(現4勝)。時計の出にくい函館ウッドで調整されているので目立たないが、1Fは12秒台で上がっており、速めの本数が少ないことから、まだまだ変わり身の余地もある。
◆8月21日
●新潟芝1800m
インクルードダイヤ(牝、サトノダイヤモンド×シーズインクルーデッド、栗東・武英厩舎)
半兄サンデーウィザード(新潟大賞典勝ち馬)、ヒーズインラブ(ダービー卿CT勝ち馬)。土曜日に速い時計を出す変則メニューで、13日には坂路52秒7-12秒0の好時計をマークしている。鞍上は三浦騎手。
ブレイディヴェーグ(牝、ロードカナロア×インナーアージ、美浦・宮田厩舎)
母は4勝。おばミッキークイーン(オークス、秋華賞勝ち馬)。調教は、ウッド5F67秒9-11秒7。3勝クラスの馬が相手で手応えは見劣ったが、しっかり併入に持ち込んでいる。物足りなかった2週前に比べても良化は窺え、残り1週でベストに近づけたい。鞍上は福永騎手。
●小倉芝1200m
マヒート(牡、タリスマニック×アンリミテッドピサ、栗東・高橋義厩舎)
半姉ルチェカリーナ(現3勝)は、POG期間内に紅梅S、アネモネS3着。坂路では地味だったが、1週前のCWは6F83秒1-11秒7と全体、終いともに上々の時計をマークし、デビューへ向けしっかり上向きだ。
●札幌芝2000m
アヴニールドブリエ(牡、エピファネイア×レーヌドブリエ、美浦・宮田厩舎)
母は4勝。祖母メジロドーベル(GⅠ5勝)。「黒光りする好馬体。まだ仕草が幼く、走りに集中できていないが、トップスピードに乗る際の加速が抜群。相当にいいエンジンを積んでおり、大物感が漂う」と記者の話。調教時計は地味だが、終いの伸びは目立っている。鞍上はルメール騎手。
ジュンツバメガエシ(牡、ジャスタウェイ×アドマイヤテレサ、栗東・友道厩舎)
半兄アドマイヤラクティ(豪州GⅠコーフィールドC勝ち馬)、全兄アドマイヤジャスタ(函館記念勝ち馬、ホープフルS2着)。函館のウッドでは動かなかったが、芝では5F65秒台。不良馬場を考慮すれば悪くない。レースへ向け、更なる変わり身を望みたい。
◆新規入厩
ムジェロ(牡、ハーツクライ×シーヴ、栗東・藤原英厩舎)
半姉キャスリンソフィアは、北米GⅠケンタッキーオークス勝ち馬。セレクトセール2億3100万円(税込)。
ドナウパール(牝、エピファネイア×ドナウブルー、栗東・斉藤崇厩舎)
母は重賞2勝、ヴィクトリアマイル2着。おばジェンティルドンナ(GⅠ7勝)
シュタイナー(牡、ルーラーシップ×ジュモー、栗東・池江厩舎)
半兄クラージュゲリエ(京都2歳S勝ち馬)、プロフェット(京成杯勝ち馬)
サトノエスポワール(牡、サトノダイヤモンド×エリドゥバビロン、栗東・池江厩舎)
半兄アドマイヤアルバ(京都新聞杯2着)
アルメリア(牝、ハーツクライ×アルビアーノ、美浦・木村厩舎)
母は重賞2勝、NHKマイルC2着。半姉アヴェラーレ(現3勝)
トラミナー(牝、サトノダイヤモンド×サマーハ、栗東・藤原英厩舎)
半兄シャケトラ(GⅡ3勝)、半姉ラスール(現2勝)。セレクトセール1億1000万円(税込)
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