【2歳馬情報】秋競馬本格化!高いポテンシャルのあるドゥラメンテ産駒がデビュー!

先週サマーシリーズが閉幕し、秋競馬が本格化。今週は3日間開催ということもあり、各厩舎の良血馬、素質馬が多数出走を予定しています。そんな注目馬を、今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。

◆9月17日


●中山芝1800m

ティファニードンナ(牝、ドゥラメンテ×オピュレンス、美浦・木村厩舎)
近親カジノドライヴ(北米GⅡ勝ち馬、フェブラリーステークス2着)。「牝馬ながら好馬体。加速の際のアクションが良く、追い切りはやればやるだけ動きそう。マイルから中距離までクラシックディスタンスを意識できる」と記者の話。鞍上はルメール騎手。

●中山ダート1800m

イルディヴィーノ(牡、キンシャサノキセキ×クローバーリーフ、美浦・稲垣厩舎)
おじグリッターウイング(レパードS2着)。1週前調教(以降も調教は、主に1週前のもの)はウッド5F68秒6-12秒5。時計は出ていないが、走りにスムーズさを欠くところがあり、まだまだ変わり身の余地はある。鞍上はルメール騎手。

カミノモラド(牡、ロードカナロア×クリスプ、美浦・矢野厩舎)
半兄ダノンファラオ(現5勝、交流GⅠジャパンダートダービー勝ち馬)。調教はウッド5F67秒7-12秒6と目立たないが、それでも2週前に比べると良化は見える。

●中京芝1200m

アトモストリミッツ牝、ダイワメジャー×エクシードリミッツ、栗東・池添学厩舎)
母は短距離で3勝。祖母はイタリアGⅢ勝ち馬。調教は坂路54秒1-12秒7。好時計といえるレベルのものは出していないが、余力を残した内容で、中身は悪くない。鞍上は北村友一騎手。

ルクルス(牡、ハーツクライ×チリエージェ、栗東・松永幹厩舎)
半兄ハクサンムーン(重賞3勝、GⅠ2着2回)。調教はCW5F68秒4-12秒4。兄のハクサンムーンはデビュー前に坂路で49秒台の時計を出した馬。それに比べると物足りないが、血統馬らしく、これから変身していきたい。鞍上は武豊騎手

◆9月18日


●中山芝1600m(牝馬限定)

メインクーン(牝、ハーツクライ×イマーキュレイトキャット、美浦・林厩舎)
半兄フォルコメン(現4勝、ダービー卿CT2着)。坂路主体の調整から、1週前はウッドに変えて5F68秒7-11秒9を余力残しでマークしている。鞍上はデムーロ騎手。

ルージュアズライト(牝、リオンディーズ×レッドセシリア、美浦・鹿戸厩舎)
母は5勝、阪神JF3着。調教はウッド5F69秒2-12秒8。鹿戸厩舎らしく速い時計は出していないが、調整は順調に進んでいるようだ。鞍上は三浦騎手。

マニータ(牝、ディープブリランテ×フィナリザール、美浦・尾形厩舎)
祖母セットプレイは北米GⅠ勝ち馬。坂路54秒9-12秒9で、併せた新馬に遅れ。最終調教で更に詰めていきたい。鞍上は戸崎騎手。

●中山芝1200m

ルーラルハピネス(牝、ファインニードル×ナムラバイオレット、美浦・伊藤大厩舎)
母はJRA2勝。調教はウッド5F67秒3-11秒6。1週前になって調教の負荷を一気に強めており、デビューへ向け急ピッチに進んでいる。鞍上は戸崎騎手。

●中京芝2000m

ハーツコンチェルト(牡、ハーツクライ×ナスノシベリウス、美浦・武井厩舎)
半姉ナスノシンフォニー(3勝、ホープフルS5着)、アイリッシュムーン(現3勝)。ウッド6F81秒7-65秒2-11秒5と好時計をマーク。これで3週連続好時計を出しており、デビュー勝ちへ向け前進だ。

アルナージェイン(牝、リアルスティール×ルナレガーロ、栗東・奥村豊厩舎)
半兄ムスコローソ(3勝)。おじオレハマッテルゼ(高松宮記念勝ち馬)、フラアンジェリコ(京成杯AH勝ち馬)、おばエガオヲミセテ(GⅡ2勝、エリザベス女王杯3着)。1週前はCW5F70秒台と軽めだが、2週前はCW5F67秒台を出している。鞍上はルメール騎手。

ギャラン(牡、ハービンジャー×アグレアーブル、栗東・松下厩舎)
母は3勝。おじエクレアスパークル(6勝)、アンタラジー(4勝)。CW6F82秒9-67秒3-13秒0。終いは少々かかったが、6Fで82秒台が出ていれば十分だろう。鞍上は鮫島克駿騎手。

●中京ダート1400m

ディキシーガンナー(牡、Gun Runner×Dixie Crisp、栗東・中内田厩舎)
近親カネトシディザイア(桜花賞4着)。調教はCW5F81秒9-66秒7-11秒5。リバティアイランド、ダノントルネード、チャンスザローゼスと将来有望な2歳馬が続々登場している中内田厩舎。この馬も楽しみな一頭だ。鞍上は川田騎手。

◆9月19日


●中山芝2000m

インヴェントーレ(牡、ハービンジャー×ワンブレスアウェイ、美浦・古賀慎厩舎)
母は愛知杯勝ち馬。おばキャットコイン(クイーンC勝ち馬)、ロックディスタウン(札幌2歳S勝ち馬)、近親ゼンノロブロイ(GⅠ3勝)。調教は坂路56秒2-12秒6。古賀慎厩舎らしく全体的に時計は目立たないが、普段の運動でしっかり負荷をかけられている厩舎。仕上がりに心配はないだろう。鞍上は津村騎手。

ドゥレッツァ(牡、ドゥラメンテ×モアザンセイクリッド、美浦・尾関厩舎)
母はGⅠニュージーランドオークス勝ち馬。ウッド5F66秒3-11秒7と好時計をマークしている。「均整が取れて軽さを感じさせる馬体の作り。いかにも芝で弾けそうなタイプ。追い切りでも動きには余裕があり、高いポテンシャルを秘めている可能性あり」とは記者の話。鞍上はルメール騎手。

パクスオトマニカ(牡、ヴィクトワールピサ×ディープラヴ、美浦・久保田厩舎)
半姉ディヴァインラヴ(菊花賞3着)。6月1日にウッド6F82秒台の時計をマーク。近2週は終い重点に11秒台半ばの時計を出している。

●中山芝1600m

ヒップホップソウル(牝、キタサンブラック×ダンスファンタジア、美浦・木村厩舎)
母はフェアリーS勝ち馬。半兄ダノンファスト(現5勝)、祖母ダンスインザムード(GⅠ2勝)、おばカイザーバル(秋華賞3着)。2週前までは軽めも、1週前はウッド68秒1-11秒5と大きく前進している。「稽古は併せ馬でも手応え抜群。前進気勢の強さに加えて、水準以上の切れ味も兼備。攻め通りなら新馬戦から勝ち負けだろう」とは記者の話。鞍上は松山騎手。

ファンタジスタ(牡、ルーラーシップ×ココファンタジア、美浦・宮田厩舎)
母は3勝。おじステファノス(富士S勝ち馬、GⅠ2着3回)。調教は、ウッド5F68秒6-12秒1。併せ馬で何本も追われ、仕上がりは上々だ。鞍上はルメール騎手。

●中京芝1600m

エイシンゼクウ(牡、エイシンヒカリ×エイシンサンバレー、栗東・渡辺厩舎)
全姉エイシンヒテン(現2勝、ローズS2着、秋華賞4着)。1週前は遅れたが、2週前は内目をまわったとはいえCW6F80秒台の好時計をマークしている。

ヤエベニシダレ(牝、ハーツクライ×ロイヤルタバスコ、栗東・梅田厩舎)
半兄ロイヤルバンプ(JRA4勝)。おじマチカネオーラ(中京記念勝ち馬)。2週前のCW6F80秒台も速いが、1週前はCW79秒0-63秒2-12秒3と、更に速い時計を出している。

フリップアコイン(牝、モーリス×キャットコイン、栗東・斉藤崇厩舎)
母はクイーンC勝ち馬。おばワンブレスアウェイ(愛知杯勝ち馬)、ロックディスタウン(札幌2歳S勝ち馬)。2週前は坂路51秒6-13秒5。1週前は坂路52秒3-12秒6と好時計を連発。初戦から期待をかけて良さそうだ。鞍上は団野騎手。

リッスンアップ(牝、リアルスティール×リッスン、栗東・藤岡厩舎)
半姉タッチングスピーチ(ローズS勝ち馬)、半兄サトノルークス(現3勝、菊花賞2着)、ムーヴザワールド(3勝、重賞3着2回)。坂路54秒5-12秒8で併せた相手に遅れたが余力を残したもので、まだまだ時計は詰められる。鞍上は藤岡康騎手。

オーシャンドライブ(牡、ルーラーシップ×パープルセイル、栗東・高柳大厩舎)
近親エルデュクラージュ(7勝、交流GⅠ川崎記念2着)。CW5F71秒1-11秒9と時計は平凡。坂路でも遅れが多いのだが、能力よりも気性的な問題とのことで、まだまだ走りに集中していない模様。鞍上は吉田隼人騎手。

◆新規入厩


セリエンホルデの20(牡、ロードカナロア×セリエンホルデ、栗東・矢作厩舎)
半兄シュネルマイスター(現4勝、NHKマイルC勝ち馬、GⅠ2着2回)

エレガントギフト(牝、ディープインパクト×ジュエルメーカー、栗東・杉山晴厩舎)
母はダート中距離で4勝。おじマドリードカフェ(万葉S1着)。数少ないディープインパクト最終世代の一頭。馬主の長谷川祐司氏は、オープンファイアとともに、貴重なディープインパクト産駒を2頭持っていることになる。

トラヴォルジェンテ(牡、ロードカナロア×アヴェンチュラ、栗東・安田隆厩舎)
母は秋華賞勝ち馬。エリザベス女王杯2着

レシプロシティ(牝、キズナ×サプレザ、美浦・田村厩舎)
母はイギリスGⅠ3勝、マイルCS3着2回。半兄サトノインプレッサ(毎日杯勝ち馬、ダービー4着)