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【3歳馬情報】名牝・シーザリオの最終産駒、堂々のスタンバイ!
2023/1/23(月)
中山開催が終了、新春の東京競馬場が開場する今週末。名牝・シーザリオの最終産駒など期待の3歳馬たちがデビューを控えている。そんな注目馬を、今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
◆1月28日
●東京芝1600m
テンペスト(牝、ロードカナロア×シーザリオ、美浦・国枝厩舎)
母はオークス、北米GⅠアメリカンオークス勝ち馬。全兄サートゥルナーリア(皐月賞、ホープフルS勝ち馬)、半兄エピファネイア(ジャパンC、菊花賞勝ち馬)、リオンディーズ(朝日杯FS勝ち馬)。12月10日の新馬戦を予定も、左前脚に腫れが出て出走取消。その後は順調に回復し、改めてデビューを迎える。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、ウッド6F83秒9-11秒5。「12月のデビュー戦を出走取消になり、再仕上げの形。1週前追いはウッドチップで長めから行われたが、全体時計もラスト1ハロンも水準以上のタイム。さすがの良血で軽さと切れが目立つフットワーク」と記者の話。POGで大人気になった一頭で、注目のデビュー戦を迎える。鞍上は横山武騎手。
ランプシー(牡、ハーツクライ×ノッテビアンカ、美浦・斎藤誠厩舎)
母はフランスGⅠ3着。半兄ロングラン(現4勝)。1月14日の中山芝マイル戦を除外。調教はウッド6F82秒1-11秒7。内目を通ったとはいえ、6F82秒台で、1F11秒台なら合格点だ。デビューが2週伸びて更に仕上がりも進んでおり、初戦から好結果を出したい。
ムンドエルモソ(牝、ハービンジャー×ベルダム、美浦・鹿戸厩舎)
おばジェンティルドンナ(GⅠ7勝)、近親ロジャーバローズ(日本ダービー勝ち馬)、ジェラルディーナ(エリザベス女王杯勝ち馬)。調教はウッド6F88秒0-13秒1。「稽古は軽め中心ながら、12月中旬からかなりの本数を乗られている。ハービンジャー産駒らしく若駒ゆえの緩さはあるが、母父ディープインパクト譲りの軽さを持ち合わす」と記者の話。鞍上は三浦騎手。
ピコデモンターニャ(牝、モーリス×ランズエッジ、美浦・宗像厩舎)
半姉ロカ(クイーンC3着)、半兄ヴァルコス(青葉賞2着)。調教は坂路55秒2-13秒2。ここまで目立った時計は無いが、余力を残しており、まだまだ時計は詰められそうな雰囲気だ。
●東京ダート1400m
ピエフォール(牡、リアルスティール×ウォッチハー、美浦・蛯名厩舎)
母はアルゼンチンGⅠ勝ち馬。兄2頭はセレクトセールで1億円以上の高額がついている。調教は坂路54秒8-13秒2で、クイーンC予定のアスパルディーコと併入。2週前は新馬勝ちのインスタキングと併入しており、時計以上に内容の濃いメニューを消化している。
●中京ダート1400m
モズアカボス(牡、Quality Road×India、栗東・矢作厩舎)
半兄モズアスコット(安田記念、フェブラリーS勝ち馬)。調教は坂路53秒6-12秒4で、POG人気馬のナヴォーナ(半兄はGⅠ馬シュネルマイスター)と併入。2週前のCWでは3頭併せで遅れていたが、本数を重ねて良化が進んでいる。
サンライズフレイム(牡、ドレフォン×マストバイアイテム、栗東・石坂厩舎)
半兄ドライスタウト(現4勝、交流GⅠ全日本2歳優駿勝ち馬)、ノーリス(現3勝)、ヨハン(4勝)。調教はCW6F83秒5-12秒1。デビューした兄3頭は全て準オープンクラス以上まで出世しており、本馬も将来が楽しみである。
ラブソル(牝、Frankel×ラルク、栗東・松永幹厩舎)
母は3勝。おばラッキーライラック(大阪杯などGⅠ4勝)。調教は坂路53秒2-12秒8。2週前に比べ終いの時計を大幅に詰め、良化が感じられる。鞍上は吉田隼人騎手。
チリセラーノ(牡、ドレフォン×ハラペーニョペパー、栗東・平田厩舎)
母は3勝、半姉カルネアサーダ(現4勝)、祖母レッドチリペッパー(重賞2勝)。調教は坂路53秒3-12秒9。初めて一杯に追ったので、これを機に更なる変わり身を期待したい。鞍上は岩田望騎手。
◆1月29日
●東京芝1800m
フレーヴァード(牡、モーリス×ルージュバック、美浦・大竹厩舎)
母は重賞4勝、GⅠ2着。調教はウッド6F82秒8-11秒5と、大竹厩舎らしく速めの時計を出してきた。時計的にも上昇がうかがえ、いいイメージでデビューを迎えられそうだ。
サングラデーション(牡、ドゥラメンテ×サンシャイン、美浦・堀厩舎)
母は3勝、エルフィンS1着。半兄アラタ(現5勝、福島記念3着2回)、おばジュエラー(桜花賞勝ち馬)、ワンカラット(重賞4勝)。調教はウッド6F83秒9-11秒8。「年明けから本格的に時計を出し始め、坂路とウッドチップを併用しての調整。父ドゥラメンテ同様に荒々しさが随所に見られるが、真っ直ぐ走ることを覚えてくれば、上も目指せそうな器」と記者の話。なお同日の中京2000mに出走の可能性もある。鞍上はデムーロ騎手の予定。
ルージュナディア(牝、Kingman×Smart Change、美浦・国枝厩舎)
おじステイサースティ(北米GⅠ2勝)、アンドロメダズヒーロー(北米GⅠベルモントS2着)。調教はウッド6F83秒2-11秒5の好タイムをマークし、デビューへ向け前進中だ。鞍上は横山和騎手。
●中京芝2000m
タガノトラリア(牝、サトノダイヤモンド×タガノレヴェントン、栗東・斉藤崇厩舎)
半兄タガノエスプレッソ(デイリー杯2歳S勝ち馬)、タガノトネール(武蔵野S勝ち馬)、タガノディアマンテ(重賞2着3回)。調教は坂路52秒6-12秒7。併せ馬ではしっかり先着を続けている。
アイリーン(牝、ブラックタイド×キューティーゴールド、栗東・安田翔厩舎)
半姉ショウナンパンドラ(ジャパンC、秋華賞勝ち馬)、おじステイゴールド(GⅠ香港ヴァーズ勝ち馬)。1週前のCWは83秒6-11秒7と水準レベルだが、2週前の坂路では51秒5の好時計をマークし、初戦から楽しみだ。鞍上は鮫島駿騎手。
ジャコイッチャン(牡、シルバーステート×スマートエンデバー、栗東・松永幹厩舎)
おじイサオヒート(7勝)、祖母ディスコホール(重賞2勝)。調教はCW6F83秒1-11秒7。坂路では動かなかったが、CWでは水準レベルをクリアしている。
●小倉芝1200m
ヒットザフロント(牝、ミッキーアイル×レッドシルヴィ、栗東・武英厩舎)
母は4勝。おじルルーシュ(アルゼンチン共和国杯勝ち馬)。1週前のCWは終い重点だったが、1月12日の坂路では52秒1の好時計を楽にマークしている。鞍上は富田騎手。
エッセンシャリティ(牝、マインドユアビスケッツ×ビュリティゴールド、美浦・蛯名厩舎)
おじハットトリック(マイルCS勝ち馬)。既に小倉に入って調整。調教は本馬場で、5F72秒前後と軽めだが、終いは12秒台前半と伸ばしている。美浦坂路で本数を積んでいるので、仕上がりは大丈夫だろう。鞍上は佐々木騎手。
ファリガ(牝、ダイワメジャー×ラファイエ、栗東・笹田厩舎)
祖母は北米GⅢ勝ち馬。おばステラダイヤ(現2勝)。2週前までは軽めの時計が多かったが、1週前は坂路52秒6-12秒5の時計をマークし、仕上がりは一気に進んできている。
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