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【3歳馬情報】名牝・ブエナビスタの仔、クラシックに向けて虎視眈々!
2023/3/20(月)
中京競馬場にてG1・高松宮記念が開催され、ついに春のG1シリーズが開幕する今週末。アパパネの仔やブエナビスタの仔などの超良血馬たちもクラシックでの活躍に向けて虎視眈々。そんな注目馬を、今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
◆3月25日
●伏竜S(オープン)・中山ダート1800m
ユティタム(牡、Justify×ジペッサ、栗東・須貝厩舎)
新馬戦は2着に敗れたが、勝ち馬がペリエール(現3勝)では厳しかった。その後は未勝利戦を8馬身差の大楽勝、格上げ初戦の1勝クラスも難無く勝利し、まだまだ余裕を感じさせた。金子真人HDが2億2000万円(税込・セレクトセール)の高額で落札した良血馬。オープン特別は通過点にしたい。
●1勝クラス・中山芝1800m
レーベンスティール(牡、リアルスティール×トウカイライフ、美浦・田中博厩舎)
デビュー戦となった東京の新馬戦は、ソールオリエンスと一騎打ちを展開し、惜しくもクビ差2着。上り3Fの時計は、こちらのほうが上回っていた。「ソールオリエンスは後の重賞勝ち馬。未勝利戦はアッサリ突破し(3馬身半差の楽勝)、更に上を目指せる器です。均整の取れた馬体で、父同様に軽い走りが特徴」と記者の話。ここから一気に追い上げ、ダービーの舞台でソールオリエンスと再戦したい。
●未勝利・中山芝1600m
マルディランダ(牡、イスラボニータ×マルバイユ、美浦・金成厩舎)
半姉マルセリーナ(桜花賞勝ち馬)、半兄グランデッツァ(重賞3勝)。「12月中山マイルの新馬戦でデビューし2着。1着のホウオウビスケッツは次のフリージア賞も勝ったように対戦レベルは高く、この馬も未勝利突破は時間の問題。父同様にマイル適性は高い。NHKマイルに間に合うか」と記者の話。GⅠ出走を狙うなら、ここは負けられない一戦だ。鞍上は戸崎騎手。
●未勝利・中京芝2200m
テイクジオース(牡、キタサンブラック×アイルビーバウンド、栗東・藤原英厩舎)
半兄パフォーマプロミス(重賞3勝、天皇賞・春3着)。大きな故障があったわけではないが、体調に合わせてじっくり調整され、いよいよデビューを迎えようとしている。1週前調教はCW6F86秒3-11秒6と全体時計は地味だが、そこは仕上げ上手の藤原英厩舎。いい状態でレースに臨んでくるだろう。鞍上は小沢騎手。
●未勝利・中京芝1600m
ジュールヒート(牝、ロードカナロア×ジュールポレール、栗東・西園厩舎)
母はヴィクトリアマイル勝ち馬。おじサダムパテック(マイルCS勝ち馬)。1週前調教は坂路51秒8-12秒9。終いは要したものの、未出走馬で坂路51秒台なら上々。初戦から好勝負を期待したい。
●未勝利・中京芝1400m
ランドグリーズ(牝、イスラボニータ×アラドヴァル、美浦・和田勇厩舎)
ここまで3戦全て芝マイル戦を使い結果は4,4,3着。ただ時計は1分36秒台→35秒台→34秒台と確実に詰めている。調子も上がっており、そろそろ決めたいところだ。鞍上は西村淳騎手。
●未勝利(牝馬限定)・中京ダート1800m
パスカリ(牝、エピファネイア×イングリッド、栗東・杉山晴厩舎)
デビュー戦は芝で5,4着。ダート戦を使った前走は勝ち馬から0・3秒差の3着と上昇している。これらの戦績から、今度もダート戦に出走。2戦目のダートで更なる前進が見込める。鞍上は松若騎手。
◆3月26日
●ミモザ賞(牝馬限定1勝クラス)・中山芝2000m
アスパルディーコ(牝、ブラックタイド×アパパネ、美浦・蛯名厩舎)
母は牝馬3冠を含むGⅠ5勝の名牝。アカイトリノムスメ(秋華賞勝ち馬)、ラインベック(現5勝)、ジナンボー(新潟記念2着2回)など、兄姉4頭中3頭はオープンクラスに出世している。本馬は2戦目に初勝利。3戦目となったクイーンCは7着だが、終いはしっかり脚を見せていた。その前走はマイルも忙しかった観があり、脚を溜められそうな今回のほうが持ち味を出せる。
●大寒桜賞・中京芝2200m
アイザックバローズ(牡、ドゥラメンテ×カーリンホーク、栗東・友道厩舎)
デビュー戦は勝ち馬から離れた3着だったが、2戦目はハナ差2着と上昇。そして3戦目の前走は、2着に2馬身半差で完勝している。この時期の2200~2400mの1勝クラスは、友道厩舎の稼ぎ場所。この馬も計算に入っているはずだ。
●1勝クラス・中山ダート1200m
メイデンタワー(牝、ドレフォン×アゼリ、美浦・稲垣厩舎)
上はシルヴァンシャー(京都大賞典3着)、ロイカバード(きさらぎ賞3着)、アドマイヤアゼリ(3勝)など芝の活躍馬が目立つが、この馬は父系の影響かダートが主戦場。デビューから2戦はともに2着。前走は初めて先手をとると、最後まで危なげなく2着に4馬身差をつけて逃げ切っている。1週前調教は坂路で3勝クラスの馬に先着と好調を維持している。
●未勝利(牝馬限定)・中山ダート1200m
アマギール(牝、ロードカナロア×アステリックス、美浦・菊沢厩舎)
半姉アエロリット(NHKマイルC勝ち馬)。11月初旬にゲート試験合格。年明けの中山デビューを予定もアクシデントがあって時間がかかり、ここまでデビューが伸びてしまった。1週前調教はウッド6F85秒2-11秒8。距離は少々短いイメージだが、ここで好勝負できれば先が楽しみになる。
●未勝利・阪神芝2000m
アルタビスタ(牝、ロードカナロア×ブエナビスタ、栗東・松永幹厩舎)
母はGⅠ6勝。1月頭の中京マイルの新馬戦は4着に入線している。距離が伸びたほうがいいとの鞍上のアドバイスで、今回は2000m戦に出走。「初戦は4着止まりだったが、終いは33秒8の上がりを使って走りは悪くない。この中間は稽古の動きの質が上がっており、2戦目で変わる余地はある」と記者の話。なお中京2000mに出走の可能性もある。
◆2歳馬新規入厩
カンティアーモ(牝、エピファネイア×リビアーモ、美浦・木村厩舎)
母は6勝。半兄マグナレガーロ(4勝)、半姉パルティアーモ(4勝)
スプレッドシャイン(牝、ブリックスアンドモルタル×サンシャイン、美浦・田中博厩舎)
母は3勝、エルフィンS1着。半兄アラタ(現5勝、重賞3着3回)
アトロルーベンス(牝、リアルスティール×キングスローズ、栗東・高野厩舎)
半兄サトノアーサー(エプソムC、関屋記念勝ち馬)
ボンドガール(牝、ダイワメジャー×コーステッド、美浦・手塚厩舎)
半兄ダノンベルーガ(共同通信杯勝ち馬、天皇賞・秋3着)。セレクトセール2億3100万円(税込)
アマンテビアンコ(牡、ヘニーヒューズ×ユキチャン、美浦・宮田厩舎)
母は交流重賞3勝。近親ソダシ(GⅠ3勝)、メイケイエール(重賞6勝)
ゴールデンスイープ(牝、レッドファルクス×シャリオドール、美浦・黒岩厩舎)
半兄オニャンコポン(京成杯勝ち馬)
ローザフェリーチェの21(牡、リオンディーズ×ローザフェリーチェ、美浦・木村厩舎)
おじローズキングダム(ジャパンC、朝日杯FS勝ち馬)、近親スタニングローズ(秋華賞勝ち馬)。セレクトセール1億560万円(税込)
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