【3歳馬情報】昨年の二冠牝馬の弟や、GⅠ4勝の名牝の妹など、期待の良血馬がスタンバイ!

阪神競馬場では春の牡馬クラシック第一戦GⅠ・皐月賞が開催される。それに負けじと、覚醒の時を待つ良血の三歳馬たちも活躍に向けてスタンバイ!そんな注目馬を、今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。

◆4月15日


●山藤賞(1勝クラス)・中山芝2000m

オールマイデイズ(牡、リアルスティール×ロザリンド、美浦・木村厩舎)
半兄オーソリティ(重賞3勝、ジャパンC2着)。デビュー3戦目となった前走は、好位からじわじわ脚を伸ばして勝利。血統的な期待感から少々物足りなさも残るが、まずは1勝を挙げPOGで指名したファンの皆様もホッと一息。初勝利をキッカケに、更なる上昇を見せてもらいたい。

●未勝利・中山芝1600m

レッドバレンティア(牡、リオンディーズ×レッドマジュール、美浦・手塚厩舎)
ここまで6戦し、2着、4着がともに3回ずつと堅実に走っているが、勝利まではもう一歩届いていない。今回はレーン騎手が騎乗予定。以前にレーン騎手が騎乗した時は、中山マイル戦でエミュー(フラワーC勝ち馬)にクビ差まで詰め寄っている。同じコース、同じ騎手で、今度こそ勝利を決めたい。

●未勝利・中山ダート1800m

ステラデルシエロ(牡、ダイワメジャー×サザンスターズ、美浦・畠山厩舎)
2冠牝馬スターズオンアースの半弟。デビューから2戦は芝で7、8着。3戦目でダートを試したところ2着と成績は向上。今度もダート戦を選択している。その前走はキックバックを嫌がるシーンもあったようで、外枠が良かった可能性も。前走同様、外枠を引きたいところだ。鞍上はレーン騎手。

●未勝利(牝馬限定)・阪神芝2000m

ロスティチェーレ(牝、キタサンブラック×セコンドピアット、栗東・松下厩舎)
重賞2勝トロワゼトワルの半弟。デビュー戦は、稍重馬場に苦しむ場面もありながら、勝ち馬から0・3秒差の5着に入線と、既走馬を相手に好レースを演じた。「大きな過ぎず小さ過ぎずの馬体で、姉同様のバランスの取れた馬体。早い時期よりも古馬になってから成長してくる牝系で、今後注目」と記者の話。叩き2戦目で、鞍上はルメール騎手に乗り替わりと、初勝利へ大きく前進している

コリアンドリ(牝、エピファネイア×アスクデピュティ、栗東・大久保厩舎)
ダート戦でデビューし3着も、叩き2戦目の前走は勝ち馬から3・7秒も離された14着と完敗。3戦目の今回は初めての芝のレースに出走する。母のアスクデピュティ、近親のマルカコマチ、ミュゼスルタンなど一族は芝の活躍馬が目立っており、コース変わりでの変身に期待したい。鞍上は和田竜騎手。

●未勝利・阪神ダート1800m

オーディブルコール(牝、Medaglia d'Oro×コールバック、栗東・池江厩舎)
新馬戦は2着だが、勝ち馬ジオッコピアノは、第2のレモンポップの呼び声高い大物候補、2着から5馬身差の3着パープルナイトは次戦を4馬身差楽勝、10馬身差の5着ユイノイチゲキも次戦を勝利している。「母はアメリカのGⅠホース。牝馬ながら大柄でパワー重視の馬体。新馬戦は2着に敗れたが、相手もハイレベルで評価は高い。後続には5馬身差つけており、2戦目での勝ち上がりが濃厚」と記者の話。鞍上は岩田望騎手。

●未勝利・福島芝1800m

ライジングホープ(牝、リアルスティール×ライジングクロス、栗東・松下厩舎)
前走の阪神マイルの未勝利戦は着順こそ7着だが、勝ち馬ダノンバビルから0・5秒差。血統馬の揃ったメンバー構成を考えれば悪くない結果だ。3走前は福島でサヴォーナ(既に2勝)の2着に入線。その福島への遠征で、再度好走を目指す。鞍上は斎藤新騎手。

●未勝利(牝馬限定)・福島芝2000m

リスノワール(牝、ロゴタイプ×レイクキャリー、美浦・村田厩舎)
デビューから2戦して9、5着。勝ち馬との差も0・7秒、0・4秒と確実に詰めている。前で競馬ができるので、小回りの福島に変わるのはプラス。父ロゴタイプのデビュー時に手綱をとっていた村田調教師の元で、大成を願いたい。鞍上は勝浦騎手。

クラウンモチーフ(牝、サトノクラウン×シンシアズブレス、美浦・高木厩舎)
1月22日の中山・新馬戦でデビューし3着。勝ち馬からは少々離されたが、好位から競馬を進めることができ、初戦としては悪くない内容だった。その後は無理せず間隔を開け、ここが2戦目。前走が412キロだったので、馬体の成長が見られれば、更に前進が見込める。鞍上は丸山騎手。

◆4月16日


●1勝クラス・阪神芝2000m

シリンガバルガリス(牡、オルフェーヴル×ライラックスアンドレース、栗東・松永幹厩舎)
全姉はラッキーライラック(GⅠ4勝)。前走の大寒桜賞は、勝ち馬から1秒以上の差をつけられての5着。「馬具など工夫しているが気性的に幼く、前走も直線でモタれて走っている。まだ完成度は低いがその反面伸びしろはあり、心身の成長次第で化ける可能性もある」と記者の話。2走前の若駒Sは、勝ち馬マイネルラウレアから0・3秒差。この時の競馬ができれば巻き返せる。

●1勝クラス(牝馬限定)・阪神ダート1800m

キープスマイリング(牝、Quality Road×ウィープノーモア、美浦・武井厩舎)
前走の未勝利戦は、好位から楽に抜け出すと、最後まで危なげなく4馬身差の完勝。時計は水準レベルだが勝ちっぷりから、まだまだ縮めることは可能だ。関東オークスも視野に入っているようなので、ここは結果を出したい一戦だ。鞍上は北村宏騎手。

●未勝利・阪神芝1600m

リッスンアップ(牝、リアルスティール×リッスン、栗東・藤岡厩舎)
4月9日の福島芝1200m戦を除外になり、ここへ回る予定。着順自体は初の1200mとなった前走の4着がベストだが、勝ち馬から1秒差。2走前のマイル戦は7着でも、勝ち馬から0・5秒差に来ており、マイルでも大丈夫だろう。成長型の血統で、そろそろ初勝利が近づいてもいい頃だ。

ディオファントス(牡、モーリス×ディオジェーヌ、栗東・斉藤崇厩舎)
スタートに難のある馬だが、前走はスタートを決めると、初めて先手を取る形。最後に捕まり4着も、収穫の多い一戦だった。マイルへの距離短縮を生かし、今度もスタートを決めて粘り込みたい。鞍上は北村友騎手。

◆2歳馬新規入厩


インビジブルセルフ(牡、エピファネイア×アウェイク、栗東・池江厩舎)
母はフローラS3着。おじゴスホークケン(朝日杯FS勝ち馬)。セレクトセールで金子真人HDが2億7500万円(税込)で落札

ショウナンハウル(牡、レイデオロ×リンフォルツァンド、栗東・松下厩舎)
おばタッチングスピーチ(ローズS勝ち馬)、おじサトノルークス(菊花賞2着)。セレクトセールで国本哲秀氏が1億9800万円(税込)で落札

マテンロウゴールド(牡、レイデオロ×ルールブリタニア、栗東・中内田厩舎)
半兄エピファニー(現4勝)、おばミッキークイーン(オークス、秋華賞勝ち馬)。セレクトセールで寺田千代乃氏が1億5950万円(税込)で落札