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【3歳馬情報】新・京都競馬場グランドオープン!注目の3歳戦も予定!
2023/4/17(月)
改修を終えた「新」京都競馬場がグランドオープンする今週末。G1シリーズは一旦中休みとなるが、開花の時を待つ期待の3歳馬たちも見逃せない。そんな注目馬を、今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
◆4月22日
●新緑賞(1勝クラス)・東京芝2300m
サスツルギ(牡、ハーツクライ×スノーパイン、美浦・木村厩舎)
スプリンターズS勝ち馬タワーオブロンドンの半弟。兄とは違い、こちらは中距離でデビューし、2戦目に勝ち上がり。前走のフリージア賞は、最後方から追い込み2着に入線。勝ち馬ホウオウビスケッツはスプリングSで2着に入っており、内容の濃い一戦だ。「父が変わってこちらは胴長の中距離タイプ。まだ緩さは残って完成は先々だが、背中のラインが上品な好素材。秋に向けてもここで2勝目がほしい」と記者の話。前走は序盤、追走に苦労するシーンもあり、2300mへの距離延長はプラスに働きそうだ。
●あやめ賞(1勝クラス)・京都芝1800m
フェイト(牡、リアルスティール×サンタフェチーフ、栗東・矢作厩舎)
POGでも特に人気の高かった一頭で、昨夏の新馬戦は期待通りの楽勝だったが、2戦目以降は重賞で苦戦。ただ自己条件のセントポーリア賞は、勝ち馬ベラジオオペラ(スプリングS勝ち馬)から0・2秒差。今度は自己条件なので好戦可能だ。
●1勝クラス・東京ダート1600m
レッドロスタム(牡、ロードカナロア×レッドメデューサ、美浦・国枝厩舎)
東京の新馬戦は、レース上りが11秒1-11秒2-11秒3のハイラップのレースを、余裕綽々で勝利。この内容から1勝クラスでも通用すると見ていたが、4,5,8着と成績は下降中。前走まで騎乗していたルメール騎手のアドバイスで、ダート戦を試みるが、鞍上は戸崎騎手に乗り替わる。
●未勝利・東京芝1600m
マルディランダ(牡、イスラボニータ×マルバイユ、美浦・金成厩舎)
桜花賞馬マルセリーナ、重賞3勝グランデッツァの半弟。デビューから2戦はともに2着。特にデビュー戦は、ホウオウビスケッツ(スプリングS2着)を半馬身差まで詰めている。同じ2着でも前走は、重い馬場への適性で勝ち馬に離されてしまった。1週前調教は、併せた古馬オープン馬を煽る動き。開幕週の馬場で、初勝利を招き寄せたい。鞍上は戸崎騎手。
レッドシュヴェルト(牡、レッドファルクス×ハイドバインド、美浦・尾関厩舎)
デビューから2戦連続2着。初戦の勝ち馬はペリファーニア(桜花賞3着)、2戦目の勝ち馬がエエヤン(ニュージーランドT勝ち馬)と相手にも恵まれなかった。未勝利戦も素質馬が勝ち上がって、負けた2戦時のような馬は少ないはず。勝つ番がまわってきてもいい時期だ。鞍上はデムーロ騎手。
◆4月23日
●1勝クラス・京都ダート1800m
ヤマニンウルス(牡、ジャスタウェイ×ヤマニンパピオネ、栗東・斉藤崇厩舎)
昨夏の小倉ダート1700mの新馬戦で、衝撃のデビュー。勝ち時計の1分44秒3はレコードタイムで、2着には4秒3もの大差。ちぎられた2着馬ゴライコウはその後にJBC2歳優駿を勝っているのだから、この大差の価値が分かろうというもの。前走から間隔が開き、仕上がりは100%では無いかもしれないが、1勝クラスなら余裕残しで勝ってもらいたい。鞍上は武豊騎手。
バンドマスター(牡、バンドワゴン×ハッピーテレサ、栗東・茶木厩舎)
芝のデビュー戦は6着だが、ダートに変わった2戦目で変身。先手を奪うと、直線に入っても脚色は衰えず、2着に大差をつける圧勝。時計も上々だった。珍しいバンドワゴン産駒という点でも、応援したい一頭である。
●未勝利・東京芝1800m
テンペスト(牝、ロードカナロア×シーザリオ、美浦・国枝厩舎)
母はオークス馬シーザリオ、兄にエピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアのGⅠ馬3頭がいるPOGお馴染みの良血馬。注目された1月28日のデビュー戦は、3F33秒1をマークした末脚で猛然と追い込むも、勝ち馬に頭差届かず2着。惜しくも敗れたが、素質の高さは十分に感じとれた。「足元がパンとせず、まだ使い込めない現状だが、さすがに血統馬で新馬戦も2着と好走。早い時期の活躍は難しいかもしれないが、長い目で見れば、頭角を現しておかしくない良血馬」と記者の話。坂路中心の調整でまだまだ完全仕上げとはいかないようだが、未勝利戦なら能力で圧倒できる。
●未勝利・東京芝2400m
サングラデーション(牡、ドゥラメンテ×サンシャイン、美浦・堀厩舎)
重賞3着の実績を持つアラタの半弟。デビューから2戦ともに東京芝2400m戦を使い4,3着。しっかり着順を上げ、今度も同じコースに狙いを立ててきた。「中山はパスし、一貫して東京コースを選択するローテ。牡馬にしては薄手で軽い芝向きだけに、開幕週の馬場はプラス材料。未勝利突破の力は優にある」と記者の話。牡馬で410キロ台と、もう少し成長は欲しいが、未勝利戦なら現状でも勝ち上がれる状況にある。鞍上はレーン騎手。
●未勝利・東京芝1400m
シエロエスティーボ(牡、ルーラーシップ×オーラレガーレ、美浦・小島茂厩舎)
芝で3戦し2、5、3着と好走続き。前走は時期的に芝のレースが少ないことからダート戦に出走したところ、1番人気を裏切る8着に終わっている。今回は芝に戻すので、巻き返しを期待して良さそうである。鞍上は戸崎騎手。
●未勝利(牝馬限定)・京都芝1800m
ルージュレヴール(牝、モーリス×レッドリヴェール、栗東・須貝厩舎)
3月25日の中京マイルの未勝利戦でデビュー予定も、爪に不安が出て出走取消。幸いにも大事に至らず、ここでデビューを迎える予定だ。3月中旬には坂路で52秒0の好時計をマークし、能力的にも問題なさそう。GⅠウイナーの母に初勝利を届けたい。鞍上は秋山真騎手。
◆2歳馬新規入厩
エヴァンスウィート(牝、スワーヴリチャード×ハルーワスウィート、栗東・友道厩舎)
半兄シュヴァルグラン(ジャパンC勝ち馬)、半姉ヴィルシーナ(ヴィクトリアマイル2勝)、ヴィブロス(秋華賞、ドバイターフ勝ち馬)
ロールオブアームズ(牝、ロードカナロア×メジャーエンブレム、美浦・田村厩舎)
母はNHKマイルC、阪神JF勝ち馬
サトノギフテッド(牡、サトノダイヤモンド×ウィキッドリーパーフェクト、栗東・池江厩舎)
半兄ハートレー(ホープフルS勝ち馬)。セレクトセールで里見治氏が1億2650万円(税込)で落札
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