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【2歳馬情報】ダービー馬の姪や2億3000万ホースがデビュー!
2023/7/10(月)
セレクトセールが終わり、更に夏競馬が本格化していく今週。中京では2億3000万ホースがデビューするなど注目度の高いレースが続く。今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が注目馬を紹介していく。
◆7月15日
●福島芝1800m
ポッドロゴ(牡、ロゴタイプ×スクラッタ、栗東・西園厩舎)
母は3勝、おばホウオウエミーズ(5勝、マーメイドS3着)。1週前調教(以降も調教は、主に1週前のもの)は、坂路51秒2-12秒9。2週前はCW6F77秒0-12秒9の猛時計を出し、併せたビッグドリームを相手に最後まで抵抗。そのビッグドリームは新馬戦を6馬身差圧勝しており、本馬への期待も高まっている。鞍上は石橋騎手。
サトノアインス(牡、ニューイヤーズデイ×シーズオールエルティッシュ、美浦・萩原厩舎)
半兄アドマイヤオウジャ(4勝)、アントリューズ(3勝)、半姉エルノルテ(3勝)、エルビッシュ(3勝)。ウッド6F86秒5-12秒4と調教時計からの強調材料は弱いが、兄姉に新馬勝ちが3頭、2着が1頭おり、血統的には初戦向きだ。
●福島ダート1150m
アイアムユウシュン(牡、ヘニーヒューズ×アイアムネフライト、美浦・奥平厩舎)
母は2勝。半兄アイアムハヤスギル(4勝)。調教はウッド6F85秒1-11秒6。これで2週連続1F11秒台半ばの時計で上がっており、デビューへ向け整いつつある。
●中京芝1400m
オウバイトウリ(牝、リアルスティール×スターズアンドクラウズ、栗東・武幸厩舎)
おばムーンライトクラウド(フランスG1を6勝、全欧古馬チャンピオン)。セレクトセール8140万円(税込)。CW6F84秒2で、終い1Fは11秒1。2F22秒5もなかなか新馬で出せる時計ではなく、楽しみな一頭だ。
シャドフ(牝、スワーヴリチャード×シャンブルドット、栗東・庄野厩舎)
近親アドマイヤビルゴ(リステッドレース3勝)。父フィエールマンの半弟は、昨年のセレクトセールで、2億3100万円の値がついている。「前進気勢の強さがあり、胴の長さなど体型的にはマイラー寄り。スピード豊かなタイプで、坂路(1週前52秒0-12秒5)では、この時期の2歳にしては水準値以上のタイムが出ている』と記者の話。鞍上は川田騎手。
ステラスプレンダー(牝、ロードカナロア×スクールミストレス、栗東・石坂厩舎)
母はアルゼンチンG1を2勝。調教はCW6F82秒0-11秒8の好タイムをマーク。2週前かから時計を大きく詰め、レースへ向け上昇中だ。鞍上は松山騎手。
●中京芝1200m
ゴージャスゴールド(牝、ダイワメジャー×ゴールドエッセンス、栗東・高橋亮厩舎)
半兄ブラックシールド(3勝)、おじシャフリヤール(G1を2勝)、アルアイン(G1を2勝)。CW6F86秒4-11秒7の時計をマークし、3頭併せで最先着と、内容の濃い調教を見せている。鞍上は坂井騎手。
ディーエストッキー(牡、レッドスパーダ×セデュウシング、栗東・橋口厩舎)
おじミトノオー(交流G2兵庫チャンピオンシップ勝ち馬)。CWで行われた1週前調教はタイムが計時されなかったが、併せ馬で先着。2週前には坂路で50秒9の好時計を出している。
◆7月16日
●福島芝1800m
テウメッサ(牝、ハービンジャー×プロクリス、美浦・金成厩舎)
母は4勝。祖母ライラプス(クイーンC勝ち馬)、曾祖母フサイチエアデール(重賞4勝、G1で2着3回)。「ここまで稽古が素晴らしく、抜群の気配。軽く仕掛けられた程度で終いは11秒3を連発(6月29日、7月2日の美浦ウッド)しており、決め手がありそうなタイプ」と記者の話。鞍上は丸山騎手。
エリカリーシャン(牝、エピファネイア×ガラアフェアー、美浦・国枝厩舎)
半兄ジャスティンエース(3勝)、半姉ボンオムトゥック(3勝)、近親ヴィクトワールピサ(ドバイワールドCなどG1を3勝)、アサクサデンエン(安田記念勝ち馬)。調教はウッド5F68秒6-11秒8。週毎に内容はアップしている。
●中京芝1600m
アンモード(牡、ドレフォン×エレガントマナー、栗東・西村厩舎)
母は2勝。近親フサイチコンコルド(日本ダービー勝ち馬)、アンライバルド、ヴィクトリー(ともに皐月賞勝ち馬)。調教はCW5F72秒4-11秒6。想定より時計が遅くなったようなので、最終調教をしっかりチェックしたい。鞍上は松山騎手。
マテンロウウイング(牡、ルーラーシップ×ラスティングソング、栗東・松永幹厩舎)
半姉クィーンズベスト(4勝)、半兄エアジーン(3勝)、近親シュヴァルグラン(ジャパンC勝ち馬)、ヴィブロス(ドバイターフ、秋華賞勝ち馬)、ヴィルシーナ(ヴィクトリアマイル2勝)。CW6F82秒9-11秒9と水準レベルはクリアしている。鞍上は横山典騎手。
●函館芝1800m
レッドレフィナード(牡、ドゥラメンテ×レインボーダリア、美浦・栗田厩舎)
レースは函館だが、1週前調教は美浦ウッドで5F68秒3-11秒6。2、3週前はウッド5F66秒台の好時計を連発している。「これまで母の産駒は体質的な弱さがあったが、本馬はパワフルな作り。追ってからの瞬発力も非凡なモノがあり、稽古通りなら初戦から勝ち負けに」と記者の話。
母はエリザベス女王杯勝ち馬だが、これまで仔の6頭は未勝利。今度こそ初勝利を! 鞍上は横山和騎手。
レーヴジーニアル(牡、モーリス×レッドリヴェール、栗東・松永幹厩舎)
母は阪神JF勝ち馬。6月7日のCWで6F83秒9-11秒7を出すなど栗東でもある程度仕上げてから函館入り。1週前は函館芝コースで5F64秒台、1F11秒台半ばの時計を余裕をもってマークするなど、順調に進んでいる。鞍上は武豊騎手。
バロン(牝、ロードカナロア×マイミスリリー、美浦・手塚厩舎)
母は北米G2勝ち馬。2週前に美浦ウッドで5F67秒2-11秒6。1週前は函館芝コースで5F62秒台、1F11秒台前半の好時計をマークし、初戦から好レースを期待できる状態にある。
オリエンタルナイト(牡、ハービンジャー×オリエントワークス、栗東・寺島厩舎)
母は2勝。おじペルシアンナイト(マイルCS勝ち馬)。調教は函館芝コースで5F67秒台、1F11秒台半ばの時計をマーク。動きも良好だ。鞍上は佐々木大騎手。
ベランジェール(牝、モーリス×キャリコ、美浦・木村厩舎)
おばプリモシーン(重賞3勝)。調教は函館ウッド5F69秒台、1Fは13秒台半ばの時計が出ている。おじで同世代のダノンエアズロックは、東京芝1800mの新馬戦を好タイムでデビュー勝ち。一族の勢いに乗りたい。鞍上はルメール騎手。
◆2歳馬新規入厩
アリスヴィクトリア(牝、ロードカナロア×ウィクトーリア、栗東・中内田厩舎)
母はフローラS勝ち馬
キーチパルフェ(牡、ドゥラメンテ×スプリングサンダー、栗東・高柳大厩舎)
母は5勝、重賞2着2回。半兄スカーフェイス(5勝、中山金杯2着)、おじスズカマンボ(天皇賞・春勝ち馬)
ブリックバーン(牡、ブリックスアンドモルタル×クィーンズバーン、栗東・清水久厩舎)
母は阪神牝馬S勝ち馬。半姉アカネアス(3勝)、おじダノンカモン(交流GⅢ名古屋大賞典勝ち馬)
ダノンデサイル(牡、エピファネイア×トップデサイル、栗東・安田翔厩舎)
母は北米G1で2着2回。セレクトセール1億4850万円(税込)。
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