【紫苑S】古馬撃破で勢いに乗るミシシッピテソーロが重賞初Vへ!

7度目の重賞挑戦となるミシシッピテソーロ

7度目の重賞挑戦となるミシシッピテソーロ


■紫苑S
ミシシッピテソーロ
畠山吉宏調教師

——前走の豊栄特別は1着でした。レースを振り返ってください。

畠山調教師(以下、畠):直線が長くて自分の持ち味を発揮しやすい新潟外回りのマイルでとりあえず勝たせたいと思っていたので、期待通りの結果を出してくれて良かったです。

——今回紫苑ステークスを選択した意図は。

畠:これまでワンターンのマイルを中心に使ってきて良績もその条件でしたが、今のデキでコーナーを4回回る2000メートルでどれだけやれるか見てみたいという考えもあって選びました。2走前に先を見据えて福島1800を使ったときは5着でしたが、春シーズンにマイル重賞戦線で頑張った後の休み明けで仕上がり途上の感じもあったかと思いますし、あの一戦だけでは小回りコース形態への適性は判断出来ません。前走から好調をキープ出来ている今回、改めての気持ちです。

——前走後の過ごし方を教えてください。

畠:前走後は一旦放牧に出しました。2走前の福島を使ってから体調がグングン上向いて初めて在厩時に馬体重が440キロ台まで増えた状態で競馬に臨めましたが、この中間も在厩時に440キロ台を保てていますし良い意味で前走から変わりなくきています。

——8/31(木)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

畠:レースでの騎乗を予定している石川騎手を乗せて、感触を確かめてもらいました。先行する2勝クラスの古馬を時計ひとつの差でこの馬が追いかけて、そこから時計ひとつ差でウイングレイテストが追いかけてくるという3頭併せの形でしたが、最後は馬なりでウイングレイテストと並んでゴールしました。石川騎手も「折り合いは問題がない」と話していましたし、感触を掴んでくれたと思います。

——これまでのレース振りから感じるストロングポイントと更なる成長を期待しているところがあれば教えてください。

畠:折り合いがついたとき、確実に終いに速い脚を使えるところがストロングポイントだと思います。これまではワンターンのマイルで結果を出していますが、それだけでは今後のレース選択の幅が狭くなってしまうので、小回りの1800や2000でも上手に走れるようにしていきたいです。

——レースに向けての意気込みをお願いします。

畠:前走は得意の舞台だったとはいえ、古馬相手に良い勝ちっぷりでしたからね。今回は同世代の牝馬同士の戦いですし、能力はここでも遜色ないと思っています。この舞台でも上手く対応してもらいたいですね。