【オールカマー】前残り注意！「絶好ポジション」から浮上した逆転候補

2023/9/24(日) 

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提供：けいばのじかん

競走中止からの復活を狙うタイトルホルダー

テレビ東京の競馬中継で解説を24年務め、数万レースを見てきた元JRA騎手・吉沢宗一さん。プロの視点でメンバー構成などから展開を描き、"未来予想図"をつくります！

今週はオールカマー(G2、中山芝2200m)。展開面での攻略ポイントはこの2つです。

このメンバー、枠順であれば②タイトルホルダーが行くでしょう。スローペースに落としたら分が悪いのは、これまでの経験で横山和騎手も分かっていますから、この馬のマイペースである平均～ハイペースで運びます。

2番手グループには⑩エヒトや⑭マリアエレーナ、⑮ウインマリリンが続きます。この中だと⑮ウインマリリンがしっかりと付いて行くイメージで見ています。

有力馬からすると②タイトルホルダーが目標。レースの流れに乗るという意味でも半分より前で運べるのが理想的です。

インで運ぶのが得意な岩田誠騎手が乗る⑪ノースブリッジは潜り込んできそう。自在性があって内枠からロスなく立ち回れる④マテンロウレオ、小回りコースで機動力が生かせる⑬ローシャムパーク、中距離戦なら好位で流れに乗れる⑦ガイアフォース。

⑥ジェラルディーナは序盤の位置取りが後ろになりそうな分、追い上げる際にエネルギーを使う必要があります。そのロスを減らすためにもスタートが大事になります。

どれも折り合いに不安はないですし、直線の短いコース形態を意識しながら3,4コーナー辺りから前を掴まえに行くレース運びになります。

馬場の回復具合にもよりますが、内の状態がまだマシであれば距離ロスを抑えて走れる方が有利。この辺りは力の要る馬場を苦にするかどうかという馬の個性も関係してきます。⑬ローシャムパークは外から進出するのが合っているし、ルメール騎手も馬場のいい所を走らせるのが好きですよね。

②タイトルホルダーとしては後続に脚を使わせたい。追い駆けさせて脚を溜めさせないように立ち回ります。

対する後続馬としては、速い流れでもどれだけ脚を溜められるか。勝負所で余裕を持って進出するためにはスタミナはもちろん切れ味も必要になってきます。ペースアップに楽に対応できると言いますか。

⑬ローシャムパークはいつものレース間隔で仕上げられてG1馬よりも動きの良さで目立っています。コーナーで前を掴まえに行くパターンも慣れたもの。チャレンジャーの立場ですし、負けたらしょうがないの精神で脚を余さぬように②に迫って行って差し切りを。

⑦ガイアフォースは最近の中では一番いいデキで仕上げられている印象。切れ味の良さが目立っています。セントライト記念を勝っているように中距離も守備範囲。マイルで磨いてきた切れ味が勝負所で生かされそう。

札幌記念をひと叩きして切れが出てきた⑮ウインマリリン。掛かっているわけではなくいい前向きさが見られます。一昨年の勝ち馬で中山巧者。ゴチャつかずに先行できて、前に絶好の目標がいるためレースはしやすい。この斤量でも粘り込むチャンスは十分あります。

本命候補：⑬ローシャムパーク

逆転候補：⑮ウインマリリン

展開予想でおなじみの吉沢宗一さんがレース発走直前のパドックで、よく見える5頭をTwitterで配信しています！

吉沢宗一のツイートを見る

(元JRA騎手)