【京都大賞典】飛躍の秋へ!指揮官が語るブローザホーンのストロングポイント

札幌日経オープンを圧勝し重賞挑戦するブローザホーン

札幌日経オープンを圧勝し重賞挑戦するブローザホーン


■京都大賞典
ブローザホーン
中野栄治調教師

——前走の札幌日経オープンは1着でした。レースを振り返っていただけますか。

中野調教師(以下、中):力が違った、という感じで内容に関しては言うことがないですね。実力通りに勝ってくれて良かったです。

——今回京都大賞典を選択した意図は。

中:オールカマーも考えましたが、それよりももう少しレース間隔を空けて臨みたかったので、オーナーと相談して京都大賞典を使うことにしました。

——中間の過ごし方を教えてください。

中:前走後は放牧に出して、レースの約1ヶ月前に帰厩しました。秋になってもう少し成長するかと思いましたが、思ったより馬体の見た目がフックラしてきませんでした。これは体質的なものかもしれませんね。予定通りに調整を進めていますし、この中間も順調です。

——9/27(水)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

中:私は、競馬は残り半マイルが勝負だと思っているので、追い切りでもラスト半マイルからスピードアップさせます。1週前追い切りは私の見た目では少し遅く見えましたが、能力がある馬は時計が出ていても遅く見えるものなので特に問題はありません。息遣いは2週前の段階よりも良くなっていますし、あとは最終追い切りをサラッとやれば十分だと思います。

——この馬のストロングポイントは。

中:この馬は追い込み馬ではなく差し馬で、相手を見ながら競馬をして勝負どころで6馬身くらいの差ならキッチリ差し切れるのが良いところですね。スローペースでも長距離戦でもかからず競馬がしやすいですし、良馬場も重馬場もこなせる点も強味です。

——今後の成長を期待するところもあればお願いします。

中:最初の頃から能力はありましたが、気ムラなところがあって集中力が続かず未勝利を勝ち上がるまで少し時間がかかりました。今はだいぶ集中出来るようになってきましたが、競馬の3、4コーナーで他馬が来たときに一緒に動いていかず待ってしまうと息をフワッと抜いてしまうので、他馬が来たら一緒に動いていってもらいたいです。そうすれば渋太く脚を使いますからね。明良で勝った潮来特別は、そういう競馬をしてくれたことが勝因だと思います。

——烏丸ステークス1着で京都コースの経験はされていますが、京都2400の舞台について見通しは。

中:秋の開幕週ですし新しい競馬場で時計が速くなると思うので、上手く対応出来ればと思います。どんな競馬でも出来るタイプですし、広い外回りコースなので相手を見ながら競馬が出来ると思います。

——レースに向けて意気込みをお願いします。

中:高い能力を持っている馬ですからね。今後に向けて、ここでどういう競馬をしてくれるか楽しみです。