【秋華賞】先行争いで急浮上！「絶好ポジション」から抜け出す魅惑の穴候補

2023/10/15(日) 

【エリザベス女王杯2024】臨戦過程に注意せよ！アノ馬は本当にここ狙い？

提供：重賞トレンドジャッジ

叩き2戦目で前進を目指すグランベルナデット

テレビ東京の競馬中継で解説を24年務め、数万レースを見てきた元JRA騎手・吉沢宗一さん。プロの視点でメンバー構成などから展開を描き、"未来予想図"をつくります！

今週は秋華賞(G1、京都芝2000m)。展開面での攻略ポイントはこの2つです。

逃げて2連勝を挙げた⑭コンクシェルもいますが、ここは⑩グランベルナデットが思い切ってハナを叩くのでは？と見ています。

前走は外枠だったこともあり外目追走でしたが、あれでは距離ロスが大きかった。もっと前で積極的に運ぶのがこの馬の形。松山騎手も前走を踏まえて思い切って乗りそうなんですよね。あとはどこまで同型を牽制してマイペースに持ち込めるか。

これに①フェステスバント、⑭コンクシェル、⑮ヒップホップソウル、⑰ソレイユヴィータ辺りが続きます。番手でも運べるタイプが多く、激しい逃げ争いが起こることはなさそうです。平均よりもやや速めのペースと読みます。

②ハーパーや④コナコースト、⑬ラヴェルあたりも先行集団で運びます。

オークス2着で自在性のある②ハーパーはスタートを決めたら内枠を生かすためにも好位を取りに良くでしょう。⑥リバティアイランドとの勝負付けは済んでいる戦績ですが、ルメール騎手が黙って見ているとは思えません。

⑥リバティアイランドもこの枠からならある程度のポジションは取りたいところ。先行馬の直後くらいからどこかで外に持ち出して、あとは抜け出すタイミングだけ。安全第一の立ち回りでまとめて交わしにかかるでしょう。

3コーナー半ばから下り坂になりますが、逃げ・先行馬たちは制御が利くタイプばかりなのでガツンとペースアップすることは考えにくいです。

内回りコースを使用する京都芝2000mは直線が平坦で328mと短く、押し切りを図る先行馬たちと早めに捕まえに行きたい差し馬たちの攻防が繰り広げられます。

⑥リバティアイランドが早めに動くようだと被される形になる先行馬にとっては苦しい展開。リバティが前を片付けたところを他の差し馬たちも伸びてくるケースもあります。こればかりは川田騎手の判断になるでしょう。

コース形態と展開から内目、前目で運べる馬が有利と見てまとめに入ろうと思います。

⑥リバティアイランドは休み明けという感じが全くなく、馬体のバランス、筋肉の付き方、追い切りでの手応え、走りの迫力どれも申し分ない状態。内枠ということもあり、ある程度前目で運ぶ判断をするでしょう。あとは安全策で押し切りへ。

②ハーパーも同じくオークス以来ですが、切れ味を感じさせる走りで好調。内枠を引き、この馬の持ち味である自在性は存分に活かせます。ルメール騎手も最善の乗り方ができるでしょう。内々から早めに抜け出してどこまで。

冒頭でも触れたように、今回は思い切って行っても不思議ではない⑩グランベルナデット。ひと叩きして動きもグンと良くなっていて、あとは自分の競馬ができるかどうか。今回のレースで穴を狙うのであればこういうタイプがいいですね。

⑮ヒップホップソウルの前走は横山武騎手が積極策で馬の力を出し切りましたね。速い流れの中、先行馬で唯一粘っていたように内容の濃い一戦でした。今回の方が楽に運べそうで、リズム良く走って余力を残して直線に向ければ圏内もあるでしょう。

本命候補：⑥リバティアイランド

穴馬候補：⑩グランベルナデット、⑮ヒップホップソウル

展開予想でおなじみの吉沢宗一さんがレース発走直前のパドックで、よく見える5頭をTwitterで配信しています！ 吉沢宗一のツイートを見る

(元JRA騎手)