充実の8歳馬シンボリグランがCBC賞に臨む

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古豪シンボリグラン(牡8、美浦・畠山吉厩舎)が4年半ぶりの重賞制覇に向け、CBC賞に臨む。
9日(水)に坂路で行われた調教では、4ハロン49.4秒をマークするなど衰えを感じさせない。
同馬を管理する畠山吉宏調教師
「一週前にはステッキを入れて追い切りましたし、上積みもあると思います。調教はいつもこのくらい走る馬ですけど、今回はいつになく良い雰囲気だと思います」と、状態の良さに手応えを感じている。

「一昨年サマーシリーズで頑張った分、去年はその疲れを取るために、前半は休養にあてました。夏に復帰してからもパドックでうるさかったり尻っぱねをしたり、らしさがありませんでした」と、語るように一時成績は低迷したが「11月の京洛ステークスで差の無い7着に入ったので、またやれるんじゃないかと思いました」と、復活の兆しも見えた。
その後は着順も安定。
重賞を3走して4着→3着→3着と掲示板を外さず、前走のオーストラリアトロフィーでは半馬身差の2着に入り完全復活を印象付けた。

「ゲートも良くなってレース振りが安定してきましたね」と畠山吉調教師が語るように、まだ成長を続けている。
体の方もまだまだ成長しており、ここ3戦続けて540キロ台で出走しているが
「人間の中年太りじゃないけど(笑)、年齢的にこのくらいの体重でちょうど良いと思いますよ。しっかりレースで力を出してくれていますし問題はありません」と、不安はないようだ。

「輸送も慣れっこですし、大きな体重の変動はないでしょう。岩田騎手も二度目の騎乗で馬のクセも掴んでくれているでしょうし、最後までギッシリと追ってくれると思います」と、畠山吉調教師。

ヒダカハヤトのカブトヤマ記念(90年~94年)、ローエングリンの中山記念(03年~07年)を超える、同一重賞制覇の最長ブランク記録樹立に向けて視界は良好だ。

また、同じ日曜日には東京7レースにシンセサイザー(牡5、美浦・畠山吉厩舎)、東京9レースにブーケドロゼブルー(牝3、美浦・畠山吉厩舎)を出走させる。
シンセサイザーに関して、畠山吉調教師は
「去年の5月頃からスランプが続いていましたけど、ようやく立ち直ってきてくれました。元々このクラスでは安定勢力でしたし、以前より後ろから行くようになって競馬が良くなってきましたね」とコメント。
ブーケドロゼブルーに関しては
「状態は良い感じで保っています。スイートピーステークスはギリギリでしたけど、その後体の戻りは良くなっています。差す競馬が板に付いてきましたし、力を付けているので楽しみです」とコメント。

どちらも東京コースで良さが活きるはず、と畠山吉調教師も期待を寄せる。