【みやこS】底を見せないワールドタキオン、指揮官が語る期待度と課題

重賞初制覇を狙うワールドタキオン

重賞初制覇を狙うワールドタキオン


■みやこS
ワールドタキオン
斎藤誠調教師

——前走のエルムステークスは2着でした。レース内容を振り返ってください。

斎藤誠調教師(以下、斎):初の重賞挑戦で未知数の部分が多く手探りでしたが、レースとしては横綱相撲と言えるような堂々とした強い内容だったと思います。

最後は勝ち馬に出し抜けを食らいましたが、こちらは抜け出してからソラを使っていたくらいで余力もありましたし、2着とはいえ悲観するものではないと思います。

——今回みやこステークスを選択した意図は。

斎:みやこステークスか武蔵野ステークスが候補に上がりましたが、ジョッキーから「コーナー4つの方が良いんじゃないか」と進言もあったのでみやこステークスを選びました。

——この中間の過ごし方を教えてください。

斎:前走後は北海道で放牧に出して夏場は休ませて、ここを目標に厩舎へ戻しました。

——10/26(木)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

斎:レース2週前の時点ではまだ少し動きが物足りない印象だったので、1週前はビシッとやりたいと思って石川を借りて追い切りました。馬に気合いを入れてもらって全体的に速い時計を出していますし、ゴール板を過ぎても1コーナーまでしっかり追ってもらいました。

石川も「手応えは凄く良かった」と話していましたし、この追い切りで上向いて思惑通りに仕上がっていってくれると思っています。

——今年の春に再転入後、好成績を残しています。先生が感じるこの馬のストロングポイントは。

斎:自分の形に持ち込めたときは力を発揮して強い競馬をしてくれるところです。逆に課題は、揉まれる形になったときですね。園田時代でも、揉まれてしまうと負けていたくらいですから。ジョッキーも何度も乗ってその辺りのことをよく分かっていますし、持ち味を発揮出来るように心掛けて乗ってくれています。

——京都ダート1800という舞台適性への見通しをお願いします。

斎:関西圏の競馬で流れも速くなるでしょうし、そのなかでどういう競馬になるか楽しみです。前走も初重賞で良い競馬が出来ていますし、能力も通用すると思っています。

——レースへの意気込みをお願いします。

斎:レースが上手な子なので、今回も好スタートから良い位置を取って強い姿を見せてくれればと思います。前走でそれまでの連勝がフロックではないと証明出来ましたし、まだ限界を見せていないので更に高いレベルへ挑戦していってもらいたいです。