トピックスTopics
【武蔵野S】常識は通用しない!「超特殊」なコースに潜む伏兵
2023/11/11(土)
昨年の武蔵野Sを差し切ったギルデッドミラー
11月11日(土)に行われる武蔵野S(G3、東京ダ1600m)。ときにこの東京ダート1600m、超がつくほど特殊なコースであることはご存じでしょうか。
JRA全10競馬場でダ1600mのレースが組まれているのは東京のみ。しかもスタート直後は芝を走る独特の形状ゆえか、他のダートコースでは見られない傾向が頻繁に表れます。
たとえば「脚質」などはその一つ。基本的に逃げ・先行が有利とされているダート戦ですが、この武蔵野Sでは少々趣が異なります。
逃げ[1-0-1- 8]
先行[1-4-4-26]
差し[4-5-2-56]
追込[4-1-3-38]
(※過去10年)
興味深いことに過去10年の勝ち馬のうち8頭が差し・追い込みの競馬をしていました。また逃げて勝ったのは重馬場で前が止まらず、レコードの出るような馬場だった2016年のタガノトネールのみ。
逆に言えば、馬場の助けを借りなければ前に行って勝つことは難しい重賞・・・いうことになります。
象徴的な例が、2022年フェブラリーSの勝ち馬であり、先日盛岡で行われた交流G1南部杯でも大差勝ちしたレモンポップ。昨年の武蔵野Sでは3番手から抜け出しをはかるも、ギルデッドミラーの強襲を受けて2着に敗れました。
この原因は先ほども触れたとおり、独特のコース形状によるもの。スタート後に約150mほど芝を走ることで道中のペースが上がるうえに、直線は500m超えと日本のダートコースで最長。またそこに上り坂も加わるとあって、スピード自慢の先行馬といえど末脚が鈍るのでしょう。
今年の出走予定馬を見渡しても、ダート重賞らしく逃げ~先行で好走してきた馬が多い印象。しかし、武蔵野Sに限っては「ダート戦の常識」が通用しないコースだけに、前に行く馬に全幅の信頼を置くのは少々危険でしょう。
一方で、差し・追い込み馬は去年のフェブラリーS2着レッドルゼルをはじめ、後方からの競馬で好走しているセキフウやタガノビューティーなど少数ながら精鋭揃い。特殊なコースによる展開の助けが加われば、逆転があっても不思議ではありません!
この記事に取り上げられているレース
関連記事
- すべて
- 攻略レポート
- レース
- トピックス
- インタビュー
- 2024/11/24(日) 【ジャパンカップ】世界よ、これが日本競馬だ!武豊&ドウデュースが堂々優勝!
- 2024/11/24(日) 【京阪杯】ようやく届いた悲願のタイトル!ビッグシーザーが重賞初制覇
- 2024/11/24(日) 【チャンピオンズC】出走馬格付けバトル!王者レモンポップに忍び寄る伏兵の影
- 2024/11/23(土) 【京都2歳S】藤田晋オーナー連覇!エリキングが無敗の3連勝で重賞初V
- 2024/11/24(日) 【ジャパンカップ】マイルCSを当てた元ジョッキーが推すのはあのG1馬!
- 2024/11/23(土) 【ジャパンカップ】武豊ドウデュースに球界から強力援軍!業界を超えた「レジェンドタッグ」結成馬券
- 2024/11/22(金) マブダチ戸崎圭太(≧∀≦)!!【高田潤コラム】
- 2024/11/22(金) JCの騎乗は叶わずも東京最終週は16鞍の騎乗!【戸崎圭太コラム】