競馬の奥深さ【高田潤コラム】

高田潤

2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!



皆さん、こんにちは!!
高田潤です!!

今週から小倉競馬も始まります!!

それに先駆けて、たくさんの関東馬が小倉に滞在しています。

美浦トレセンから小倉競馬場へは馬運車で約20時間ほどかかりますので、関東馬のほとんどは早めに輸送して現地滞在という形をとります。

ですので、直前輸送の多い栗東の馬とでは、東西の有利不利はそんなにないのかなと思います。

ジャンプホースは障害コースのスクーリングを行う馬が多いので関西馬でも2日前から来る馬がほとんどです。

僕も今週は土曜日のジャンプレースに2鞍騎乗しますが、どちらとも早めに小倉へ来ています。

この時期のジャンプレースは小倉が主場というか、小倉でしかレースがありませんので、当たり前ではありますが小倉のコースに強い馬が好走する傾向にあるわけですが、その他にも滞在するとチカラを発揮する馬などもいます。

小倉のジャンプコースは、ローカルではありますがしっかりとした固定障害が置かれているコースになりますので、どちらかというと新潟や中京と違って、中山や阪神などの本場に近いコースだと思いますので、その辺りを考察していただければと思います。

日曜日は久しぶりに京都競馬場で平地の重賞に騎乗します。今回騎乗する日経新春杯は芝2,400メートルですが、僕が騎乗するリレーションシップは主に1,200メートルなどの短距離を走ってきた馬です。この馬はすでに障害試験に受かっており、その辺りを見据えての2,400メートルへの挑戦ということになります。

これまでもいろいろな馬が芝からダートへ行ったり、長距離から短距離へ行ったりと各陣営もその馬の適性を見極めるために日々、試行錯誤をしています。

乗った感じは芝が合いそうだけど、実際にレースに行くとダートの方が強かったり、スタミナがありそうだと思っていたら実は短距離馬だったり、またその逆だったり…と、調教だけでは把握しきれない部分が非常に多く、乗っていてもわからないことが本当にたくさんあり、競馬の奥深さというか難しさを日々実感しています。

というのも、あまり皆さんはわからないと思いますが、サラブレッドという生き物は普段調教で乗っているときと競馬場に来てレースで走るときとでは馬の雰囲気や走り方などがガラッと変わります。まるで別馬みたいになります。

例えば、普段の調教では全く動かない(いいタイムがでない)のにレースに行けば圧巻のパフォーマンスをする馬もたくさんいます。

各陣営はそういった未知の部分も考慮しながら馬をつくって行かなければなりませんので、本当に競馬って難しいなと思います。

本当に何年この世界にいても日々勉強だなと痛感します。またそこが競馬の面白さでもあり魅力なのかなと思います。

競馬場でレースを観戦する方、テレビで観戦する方、馬券を買う方、ただただ馬が好きな方、人それぞれいろいろな感じ方で競馬を楽しんで欲しいなと思います。

それでは皆さん、良い週末を!!