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【3歳馬情報】あの名牝の最後の仔が阪神で初勝利を狙う!
2024/2/26(月)
先々週で新馬戦が終わり、早くも2歳馬の入厩して、新たな世代の足音も近づいてきた。そんな中未勝利戦や1勝クラスにはクラシックに向け負けられない戦いとなる素質馬が多くスタンバイ。今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
◆3月2日
●1勝クラス・中山芝1600m
アフィリオン(牡、サトノダイヤモンド×イストワールファム、美浦・古賀慎厩舎)
東京芝2000mの新馬戦は大外16番枠から果敢に先手を取ると、上り3Fを11秒6-11秒2-11秒3の速いラップでまとめ楽々逃げ切り。2~5着馬が全て勝ち上がっており評価できる一戦だ。ただ前走の若竹賞は人気を裏切っている。
「若竹賞は前半から折り合いを欠いており、直線は早々と失速。母系はスピード優先のマイラータイプで、距離短縮で見直せる」と記者の話。スピードを生かせる中山マイルで、再度注目したい。鞍上は戸崎騎手。
スパークリシャール(牡、スワーヴリチャード×スパークオンアイス、美浦・小島茂厩舎)
おじリオンリオン(G2を2勝)、メドウラーク(七夕賞勝ち馬)。デビューから3戦連続2着と惜しいレースが続いたが、4戦目で待望の初勝利。格上げ初戦の前走は勝ち馬ソンシには離されたものの、2着とは0・1秒差の3着に入っている。4か月ぶりのレースを一叩きし、前走以上の走りを期待できる。
●未勝利・中山芝2200m
タンゴバイラリン(牡、イスラボニータ×リベルタンゴ、美浦・栗田厩舎)
新馬戦はメンバー、時計ともにハイレベルで、ジャスティンミラノ(共同通信杯勝ち馬)、ヘデントール(2戦目を圧勝)に続く3着。本馬も初勝利は簡単と思われたが、2、3戦目ともに好タイム決着のレースで2、3着と、なかなかレースに恵まれない。末脚の威力は上のクラスでも通用するもの。今度こそ初勝利を決めたい。
●未勝利・中山ダート1800m
エーリアル(牝、リアルインパクト×サダムグランジュテ、美浦・西田厩舎)
母は5勝。芝の2戦は4、10着で、3戦目はダートを選択。すると好位追走からの2着入線と、初めて連対を果たしている。この結果から4戦目もダート戦に出走。慣れを見込めるダート2戦目で、更に前進だ。
●未勝利・阪神芝1800m
エボルヴィング(牡、ハーツクライ×リリサイド、栗東・藤原英厩舎)
全姉リスグラシュー(有馬記念などG1を4勝)。年末の新馬戦は、ベラジオボンドから3馬身差の2着。敗れはしたものの1分48秒0(阪神芝1800m)の走破時計、3着のソルトクィーンが次走を好タイムで勝利していることから、中身は上々だ。
「上同様に晩成タイプと思われるが、新馬戦も2着に好走。未勝利クラスはすぐに突破できるだろう。牡馬にしては大きくなく、素軽いフットワークで軽い馬場向き」と記者の話。姉のリスグラシューは新馬戦2着後の2戦目を圧勝し、後の活躍に繋げている。本馬も2戦目で順当に勝ち上がりたい。鞍上は川田騎手。
グランスカーレット(牡、ロードカナロア×ダイワスカーレット、栗東・大久保龍厩舎)
母はG1を4勝。おじダイワメジャー。2月4日のデビュー戦は出遅れて後方から進めるも、直線で目立った脚を使えず9着。ただ自身を含め良血馬揃いの好メンバーで、着順ほどの悪い評価をする必要はない。2戦目の実戦で変わり身を望みたい。鞍上は松山騎手。
●未勝利・阪神芝2200m
ヴィスマール(牡、ブリックスアンドモルタル×オーマイベイビー、栗東・奥村豊厩舎)
半兄ステラヴェローチェ(重賞2勝)。デビューから連続2着し、今回は約3か月ぶりのレースとなる。前走で3着のウォーターリフトが後にシンザン記念3着、きさらぎ賞2着と活躍しており、本馬も負けていられない。鞍上はムルザバエフ騎手。
●未勝利・阪神ダート1800m
ビスクウィザード(牡、マインドユアビスケッツ×ララベル、栗東・高柳大厩舎)
母はJBCレディスクラシック勝ち馬。デビューとなった東京ダートマイル戦は3着。いい位置でレースを進められたものの、勝ち馬からは離されてしまった。マイルの距離も短かったようで、今回は1F伸ばし1800m戦を選択。初戦に続いてルメール騎手騎乗は、期待の高さの表れだ。
◆3月3日
●アルメリア賞・阪神芝1800m
ギャンブルルーム(牡、キズナ×シャンデリアハウス、栗東・大久保厩舎)
宝塚記念デーの新馬戦を勝利し、札幌2歳Sは3着。ここまでは良かったが、京都2歳Sは2番人気の支持を受けながら11着と、まさかの大敗を喫している。間隔を開け、しっかり立て直しての一戦。京都2歳S12着のパワーホールは共同通信杯3着、13着のルカランフィーストは若竹賞1着と、自分より後の2頭は次戦で巻き返しており、今度は本馬の番だ。鞍上はムルザバエフ騎手。
●未勝利(牝馬限定)・中山芝2000m
ポルトフェリス(牝、エピファネイア×ポルトフィーノ、美浦・栗田厩舎)
母はエルフィンS1着。半兄ポルトドートウィユ(重賞2着2回)。年末の新馬戦は、勝ち馬から0・2秒差の3着。超スローペースということもあり差を詰めるのに苦労したが、ゴール前では鋭い脚を見せていた。
「母の産駒は総じて気性が難しく、それを考慮してまだハードに攻められていないが、能力的には水準に達するレベル。瞬発力というよりは持久力型」と記者の話。約2カ月半間隔は開いたが、追い切りの内容も良く、2戦目でしっかり勝ち上がりたい。鞍上はルメール騎手。
パロサント(牝、ロードカナロア×パララサルー、美浦・国枝厩舎)
昨秋のデビュー戦は大敗を喫したが、3か月の間隔を開けた2戦目で大変身。勝ち馬には離されたものの2着を確保は、10番人気を考えれば大健闘だ。前走を使った反動も無いようで、中2週での出走。母のパララサルーはアネモネS、紫苑Sを勝つなど中山で4戦4勝。血統から、中山変わりもプラスになりそうだ。鞍上は菅原明騎手
●未勝利・中山芝1600m
ピックアチェリー(牝、モーリス×チェリーヒロイン、美浦・和田正厩舎)
ここまで4戦し、2着2回、3着1回の好成績。2回の2着は勝ち馬と時計差無しの接戦で、未勝利戦にいる馬ではない。年末以来のレースとなるが、1週前の追い切りは上々で仕上がりは問題なし。鞍上にルメール騎手を迎え、初勝利は目前だ。
◆2歳馬新規入厩
クラリネットソナタ(牝、ナダル×レニーズゴットジップ、美浦・田中博厩舎)
母は北米G2勝ち馬、G1で2着4回。半姉ストリクトコード(3勝)
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