【フラワーC】厩舎ゆかりの血統マルコタージュが新馬からの連勝を目指す

無傷の重賞制覇を狙うマルコタージュ

無傷の重賞制覇を狙うマルコタージュ


フラワーC
マルコタージュ
小島茂之調教師

——前走の3歳新馬戦(1/28・東京・芝1800)は1着でした。レース内容を振り返ってください。

小島調教師(以下、小):元々期待はしていましたが、ゲート練習で難しいところを見せたり、普段の併せ馬でも遅れたり、能力はあっても走る方に気持ちが向いていない印象がありました。それでも競馬に行ったらジョッキーがビックリするくらいポンと良いスタートを切って、良い位置から進められました。最後は調教の走りから考えると、エンジンのかかりが遅い分相手に一旦交わされて、かかってから差し返したという感じでしたね。

——今回フラワーカップを選択された意図は。

小:マイルの馬ではありませんし、2400は少し長いかという印象なので、何か大きな目標に向けてというよりは、1回1回良いコンディションで臨んで良い結果を目指すなかで、距離としてもレース間隔としてもちょうど良いかと思って、新馬戦を勝ったばかりですが重賞に挑戦することにしました。

——この中間の過ごし方を教えてください。

小:前走後は放牧に出して、ここを目標に帰厩しました。前走後は息がすごく悪かったので、馬が苦しい経験をしたことで悪い方にいってしまわないかという心配もありましたが、この中間も落ち着きを保てています。

——3/6(水)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

小:前走前の追い切りでは息が良かったのに、レース後の息が悪かったことを考えると、普段の調教で適切な負荷がかかっていないのではないかと思いました。

これまではこちらがあれをしなさい、これをしなさいと出した指示に対してはラクにクリアしますが、インナーマッスルまでしっかり使っている感じがしなかったので、この中間はバリバリやり過ぎないレベルで負荷をかけることを意識してきました。1週前も上手く負荷をかけられましたし、予定通りにきています。

——現状で先生が感じるこの馬のストロングポイントを教えてください。

小:まだ1戦しかしていないので何とも言えませんが、気持ちにメリハリがきくところは良いと思います。普段は落ち着きがありますが、競馬に行くとスイッチが入るところがあるようです。この馬の母は気性面でカリカリするところがありましたが、そういう血統の特徴を考えると2戦目でも落ち着きがあるのはこの馬のストロングポイントだと思います。

——今後の成長を期待しているところは。

小:まだ体の線が細い感じがするので、その辺りですね。ただ人間があまりいじくってしまうと良くなさそうなので、自然な成長を待ちながらしっかり作っていきたいと思います。

——レースへ向けて意気込みをお願いします。

小:本当に良くなってくるのはまだ先になると思いますが、現時点の力で重賞でどれだけやれるのか見てみたいと思います。