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【3歳馬情報】ダービー馬の弟が満を持してデビュー戦へ!
2024/4/29(月)
東京、京都開催も始まり、2歳新馬戦の足音も近づいてきた。3歳馬たちによる未勝利戦も少なくなってくる中、今週は皐月賞馬の弟、ダービー馬の弟がデビュー予定。注目馬たちを今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
◆5月4日
●プリンシパルS(リステッド)・東京芝2000m
ミカエルパシャ(牡、エピファネイア×ピースオブラブ、栗東・橋口厩舎)
昨夏の中京でデビュー勝ち。加速ラップで締めたレース内容も高く、期待は高まった。ただ以降は3戦5、2、6着。自己条件に出ていれば2勝目は早かったと思うが、期待の高さから強いメンバーと戦っているため、時間がかかっている。2走前の若駒S2着は、サンライズジパングの鬼脚に屈したものの中身は上々。近年のプリンシパルS勝ち馬は4コーナーで前につけているケースが多いので、本馬の先行力は大きな武器になる。
●青竜S・東京ダート1600m
ソレルビュレット(牡、Malibu Moon×Curluck、美浦・宮田厩舎)
モレイラ騎手騎乗の新馬戦で1番人気6着と苦いデビューとなってしまうが、2戦目以降は2、3、2着と安定。そして5戦目となる前走は、2着に5馬身の差をつける楽勝。東京ダート1600mで1分38秒0をマークしては、未勝利クラスの馬にはたまらない。1勝クラスを超えてオープンクラスのレースに挑戦だが、前走の時計から通用する。
ルディック(牡、Into Misschief×Miss Besilu、栗東・高野厩舎)
デビューから6戦連続2着。特に4~6戦は全て勝ち馬からコンマ1秒差の惜敗と悔しい結果。前走は初めて積極策をとり、見事な逃げ切りで初勝利を挙げている。時計の出やすい馬場を考慮しても前走の時計は速く、格上げ初戦がオープン特別でも力は足りそうだ。鞍上は北村友騎手。
●ゆきつばき賞(1勝クラス)・新潟芝1200m
キングズブレス(牡、Kingman×Impede、美浦・木村厩舎)
初勝利となった2走前の内容が良く、格上げ初戦の前走は2番人気に支持されるも、結果は8着。重い馬場に苦しんだようだ。「これまでは気性を考慮しソフトな仕上げだったけど、調教の負荷も徐々にかけてられてきている。状態はこれまでで一番と言ってもいいし、ローカルの短距離戦なら、よりスピード勝負が生きる」と記者の話。鞍上は杉原騎手。
●1勝クラス・京都芝1600m
アルトゥーム(牡、モーリス×ブロンシェダーム、栗東・藤岡厩舎)
シンザン記念こそ崩れたが、自己条件では安定。2走前は、次走でアーリントンCを制するディスペランツァとコンマ1秒差。前走はテラメリタに差されるも、勝ち馬とは斤量差が4キロもあり、勝ちに等しいレースだ。高速上りには慣れており、時計の出る今の京都は合っている。鞍上は藤岡佑騎手。
●未勝利・東京芝1600m
インクルージョン(牡、ハーツクライ×インクルードベティ、美浦・堀厩舎)
昨秋デビュー組の中では、特に評判が高かった一頭。デビュー戦はアルトゥームとの決め手争いに敗れて2着。確勝を期した2戦目は、道中に鼻出血を発症して16着と競馬にならなかった。1週前の追い切りでは重賞ウイナーのゴンバデカーブースを煽る動き。喉の影響がレースで出なければ、未勝利戦はすぐに勝ち上がれる。鞍上はモレイラ騎手。
●未勝利・京都芝2200m
シャハザマーン(牡、ドゥラメンテ×ドバイマジェスティ、栗東・藤原英厩舎)
ダービー馬シャフリヤール、皐月賞馬アルアインと、半兄にクラシックホースが2頭いる良血馬。4月28日の京都芝2000m戦の予定もあったが、追い切りに騎乗している松山騎手に合わせ、デビューを1週伸ばしている。1週前の追い切りでは、京都新聞杯有力馬ファーヴェントと併入。CWで1F11秒2の好時計をマークしており、既走馬相手でも好戦可能だ。
●未勝利(牝馬限定)・新潟芝1800m
ザブライド(牝、ドゥラメンテ×ビートリックスキッド、栗東・吉岡厩舎)
デビューから2戦連続4着だが、勝ち馬との差は1秒2から0秒4と詰めている。「デビューから2戦はともに1番人気に支持。ひと息入れ成長を促されて迎える今回は、精神的にも肉体的にも伸びしろが見込める。未勝利で終わるような馬では無く、仕切り直しの一戦」と記者の話。鞍上は佐々木騎手。
◆5月5日
●1勝クラス・東京ダート2100m
アルシミスト(牡、オルフェーヴル×ミセスワタナベ、美浦・木村厩舎)
芝の新馬戦で6着に敗れると、2戦目は早くもダートに変え2着と好走。続くレースをハナ差制して初勝利。差は僅かだが、ハナ差の相手も次走で勝っており内容は悪くない。ノーザンF系クラブ(キャロットF)&木村厩舎ラインの馬で、期待度から、まだまだ上を目指せる。
●未勝利・東京芝1800m
シンバーシア(牝、ロードカナロア×パシオンルージュ、美浦・国枝厩舎)
経験馬相手となった前走の未勝利戦は、調教で動いていたこともあり2番人気。しかしスタートで遅れてしまい、後方からの競馬。最後は脚を見せるも9着で終わっている。レース慣れが見込める2戦目、距離延長+東京コースから追走も楽になりそうなので、変わり身を期待したい。
●未勝利・京都芝1800m
ブリージョドラード(牡、レイデオロ×ワンブレスアウェイ、栗東・中内田厩舎)
1番人気に支持されたデビュー戦は4着。レース前から気性の幼さを露呈し、レースでも能力を出し切れなかった模様。それでも上り3位の脚で、最後は差を詰めていた。前走から3か月間隔を開けての2戦目。追い切りの内容から大きく変わったイメージは無いが、もともと動いていた馬なので、レースへ行ってスムーズに走れれば好戦可能だ。鞍上は幸騎手。
●未勝利・京都芝1600m
ウィッシングスター(牝、キズナ×ケンホープ、栗東・松下厩舎)
4月13日の阪神マイル戦でデビュー。経験馬相手にいきなり3着と好走している。「牝馬ながら490キロ前後の迫力ある馬体。やや怖がりな性格で、デビュー戦は後方からとなったが、終いの伸びは目立っていた。初戦向きとは言えないタイプで、2戦目で前進あるのみ」と記者の話。鞍上は池添騎手。
●未勝利・新潟芝1200m
アンティシパル(牡、ニューイヤーズデイ×アンチュラス、栗東・杉山晴厩舎)
ダート1200mを2走し4、9着。間隔を開けて迎える今回は、ダートから芝へ。半兄のシャトルーヴェ(日経賞勝ち馬)、アンティシペイト(七夕賞3着)は芝で活躍しており、コース変更は楽しみだ。鞍上は富田騎手。
◆2歳新規入厩
ショウナンサムデイ(牝、サートゥルナーリア×ショウナンパンドラ、美浦・奥村武厩舎)
母はジャパンC、秋華賞勝ち馬
テリオスララ(牝、シスキン×シャドランジュ、美浦・田島厩舎)
半兄セラフィックコール(重賞2勝)、サンライズアース(すみれS1着)
ジャスタパーティー(牡、モーリス×キャリコ、栗東・杉山晴厩舎)
おばプリモシーン(重賞3勝)。セレクトセール1億4300万円(税込)
コンテディカヴール(牝、アドマイヤマーズ×レディスキッパー、美浦・栗田厩舎)
半姉アドマイヤミヤビ(クイーンC勝ち馬、オークス3着)
ダノンミッション(牡、ロードカナロア×フローレスダンサー、美浦・堀厩舎)
半兄バジオウ(小倉大賞典3着)、おばダンスファンタジア(フェアリーS勝ち馬)、祖母ダンスインザムード(GⅠ2勝)。セレクトセール2億8600万円(税込)
ウーマンズハートの22(牡、ハービンジャー×ウーマンズハート、美浦・田中博厩舎)
母は新潟2歳S勝ち馬
ディアナザール(牡、ロードカナロア×ドナウブルー、栗東・斉藤崇厩舎)
母は重賞2勝、ヴィクトリアマイル2着。半姉ドナウデルタ(阪神牝馬S3着)、おばジェンティルドンナ(GⅠ7勝)
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