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【3歳馬情報】ダービーウィークの京都にダービー馬の弟が登場!
2024/5/20(月)
今週はダービー。現3歳世代の春のクラシックシーズンはクライマックスを迎える。ダービー、オークスへ出走は叶わなかったものの、秋の飛躍を期す注目馬たちを今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
◆5月25日
●鳳雛S・京都ダート1800m
ブルーサン(牡、モーニン×グッドレインボー、栗東・川村厩舎)
2走前に交流重賞の雲取賞を逃げ切り。次戦で羽田盃勝利のアマンテビアンコ、京浜盃圧勝のサントノーレ、GⅠ2着の実績馬イーグルノワールを破っている。前走の羽田盃は、自身の走破タイムが京浜盃より3・3秒も遅くなっており、能力を出せていない。強豪相手に戦ってきた経験を生かしたい。
カシマエスパーダ(牡、ホッコータルマエ×カシマサミダレ、美浦・鈴木慎厩舎)
勝ち上がった2走前の未勝利戦は、2着に5馬身、3着に9馬身の差をつける楽勝。格上げ初戦の前走も、好メンバーのヒヤシンスSで善戦のロジアデレードを破り、連勝を決めている。近2戦の内容から、オープンクラスとなる今回の相手でも十分勝ち負けに持ち込めそうだ。
●1勝クラス・東京芝1400m
スティールブルー(牝、ルーラーシップ×レディバード、美浦・宗像厩舎)
アルテミスSは3着で、後の桜花賞3着ライトバックに先着。続くフェアリーSも勝ち馬からコンマ1秒差の4着と重賞で活躍。しかしチューリップ賞で10着と敗れ桜花賞出走権利を逃すと、その後はオークス路線もスルーし、堅実に自己条件に出走を予定。初の1400mとなるが、能力でカバーしたい。鞍上はルメール騎手。
●未勝利・東京芝2000m
コンテネレッツア(牝、エピファネイア×アドマイヤセプター、美浦・宮田厩舎)
デビューから2戦して2、3着。このまま続戦なら初勝利は既に挙げていたかもしれないが、前走後に軽い骨折が判明。幸いにも症状は軽く、前走から3か月余りの間隔で復帰戦を迎えられることになった。「本来なら未勝利クラスにいる器ではないが、不利もあってデビューからの2戦で勝ち上がれていない。現在の未勝利クラスでは、ポテンシャルは上」と記者の話。故障明けでもしっかり決めたい。鞍上はモレイラ騎手
●未勝利・東京芝1600m
ドナウワルツ(牡、モーリス×ドナウブルー、美浦・手塚厩舎)
3月23日・中山1600mの未勝利戦でデビュー。中山マイルで14番枠と初戦としては厳しい状況で、スタートも出遅れ。枠なりに外を回らされた結果、最後は伸びを欠き8着に終わっている。1週前はウッド6F82秒5-11秒7と上々の時計が出ており、叩き2走目の変身を期待したい。
●未勝利・東京芝1400m
ソルレース(牡、アドマイヤムーン×ニードルクラフト、美浦・田中博厩舎) デビュー戦こそ8着も、逃げに転換してから3,2,2,2着と初勝利まであと一歩の競馬が続いている。「マイルでも好走しているが、兄(ファインニードル)と同様、徐々に短距離志向が強くなってきたイメージ。スピードを武器にここまで高いレベルで安定した成績を残しており、初勝利は近い」と記者の話。全兄にスプリンターズS、高松宮記念を勝ったファインニードルがおり、まだまだ上を望めるが、まずは1勝だ。鞍上は津村騎手。
●未勝利・京都芝2200m
シャハザマーン(牡、ドゥラメンテ×ドバイマジェスティ、栗東・藤原英厩舎)
ダービー馬シャフリヤール、皐月賞馬アルアインの半弟で、今世代のPOGではトップクラスの人気となった馬。注目されたデビュー戦(5月4日京都芝2000m)は後方から差を詰めた程度で、結果は5着。勝ち馬から1秒離されてしまった。ただレース前から幼さを見せるなど競馬に集中できなかった面も多く、能力は隠したまま。変わり身の余地は大きく、POG最終週で何とか1勝は決めてほしい。
◆5月26日
●白百合S・京都芝1800m
ナムラフッカー(牡、スワーヴリチャード×ナムラライラ、栗東・村山厩舎)
デイリー杯2歳Sで3着。前走のあやめ賞は、最後の2F10秒6-11秒1の高速ラップとなったレースを、後方から外をまわって差し切る強い競馬で2勝目を挙げている。決め手が生かせる今の京都は合う。
●1勝クラス・東京ダート1400m
ダノンマカルー(牡、ドゥラメンテ×デックドアウト、美浦・田中博厩舎)
セレクトセール1億4300万円(税込)の高額馬。現2歳の全弟(矢作厩舎)も全く同じ額で落札されている。芝のデビュー戦で大敗すると、ダートに変えた2戦目でいきなり2着。初勝利は早いと思われたが、以降2戦で6,4着に敗れ、5月5日の前走で勝ち星を掴んでいる。本馬の馬主はダノックス(野田順弘氏)。奥様である野田みづき氏の愛馬で同厩のミッキーファイトは3戦2勝、ユニコーンS3着の良績を挙げており、本馬もここを勝って続きたい。
●未勝利・東京芝1600m
モンタンヴェール(牝、ブリックスアンドモルタル×フレジェール、美浦・堀厩舎)
半兄フィルストバーン(4勝)、半姉エバーキュート(4勝)、おばエアトゥーレ(阪神牝馬S勝ち馬、フランスGⅠ2着)。1歳時に脚部不安が出て、時間をかけて調整。1月にゲート試験を合格し、再放牧。4月に再入厩し、いよいよデビューを迎える。
1週前追い切りでは、ウッド6F82秒6-11秒3と上々の時計をマークしている。「前進気勢が強く、距離適性は母系通りにマイル前後か。勝った気性から、実戦でも初戦から行けそうなイメージ」と記者の話。鞍上はモレイラ騎手。
●未勝利・東京ダート1600m
ベストディシジョン(牡、ダイワメジャー×ファイナルデシジョン、美浦・武井厩舎)
芝2戦5、6着後、ダートに転戦し2着。ダート2戦目の前走で初勝利も期待されたが、3~4コーナーでスピードが落ち競走中止。心配されたが、結果はハ行と大事に至らなかったことは良かった。間隔を開けて症状も回復し、当レースに出走予定。1、2週前の追い切りはともに上々の時計が出ており、競走中止後の一戦でもしっかり走れそうだ。鞍上は丹内騎手。
◆2歳新規入厩
ヤングソルジャー(牡、ブリックスアンドモルタル×ソルヴェイグ、栗東・武幸厩舎)
母はフィリーズレビュー、函館SS勝ち馬。セレクトセール2億4200万円(税込)
ハウリングウィンド(牡、ブリックスアンドモルタル×コンテスティッド、栗東・安田翔厩舎)
半兄ギベオン(重賞2勝、NHKマイルC2着)
ミラージュナイト(牡、バゴ×ラキシス、栗東・辻野厩舎)
母はエリザベス女王杯勝ち馬。半兄マキシ(4勝)
ビッキーファースト(牡、アドマイヤマーズ×ポロンナルワ、栗東・武幸厩舎)
半兄ガルヴィハーラ(全日本2歳優駿3着)、半姉ディーパワンサ(中京2歳S勝ち馬)、アヌラーダプラ(5勝)。セレクトセール1億5950万円(税込)
コジオスコ(牡、エピファネイア×モシーン、栗東・武幸厩舎)
半姉プリモシーン(重賞3勝)、半兄ダノンエアズロック(リステッドレース2勝)。セレクトセール3億3000万円(税込)
カーラデマドレ(牝、ドレフォン×ディアデラマドレ、美浦・宮田厩舎)
母は重賞3勝。半姉クラヴェル(エリザベス女王杯3着)
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