【七夕賞】オーナーへ恩返しへ!新規開業・千葉厩舎がセイウンプラチナで狙う一発

福島でも勝利経験があるセイウンプラチナ

福島でも勝利経験があるセイウンプラチナ


七夕賞
セイウンプラチナ
千葉直人調教師

——前走のドゥラメンテカップは1着でした。レース内容を振り返ってください。

千葉調教師(以下、千):2走前のスピカステークスを使った後も馬がヘコたれることなく順調に調整できましたし、調教の動きも良かったです。馬の気持ちをピリッとさせようと、メンコを外してどういう競馬ができるかなと思っていました。

初の芝2500という条件もあって半信半疑の部分もありましたが、本当に武豊さんが上手く乗ってくれましたね。馬、オーナー、ジョッキーのおかげで、厩舎初勝利をあげさせてもらったと思います。

——今回七夕賞を選択された意図は。

千:西山オーナーと協議して、昨年オーナーの馬が勝っている相性の良いレースであることや過去福島で勝っている実績なども考えてここを選択しました。

——この中間の過ごし方を教えてください。

千:前走後は一旦放牧に出して、西山牧場で調整してもらいました。その後はここを目標に帰厩して、コンスタントに追い切りを重ねています。

2週前追い切りは競馬を想定して、実際に競馬で使う装具で原騎手に乗ってもらって感触を確かめてもらいました。時計も終い11秒台でしっかり走れていましたし、狙い通りの追い切りができました。

——6/26(水)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

千:2週前に強めにやっているので、1週前はそこまで馬にプレッシャーをかけない程度にやりました。併せ馬で動きも良かったですし、最終追い切りもこの流れでいきたいと考えています。

——以前所属していた小桧山厩舎時代に福島芝1800の白河特別を勝っています。千葉先生が考えるこの馬の特徴と、福島芝2000という舞台適性への見通しを教えてください。

千:前走2500で勝っているように、この子はミッキーアイル産駒にしては1800から2500まで距離の守備範囲が広いですね。母父エリシオも良い方に出ているんだろうと思います。

闘争心と勝負根性があるので、ハナを取り切れれば良い競馬ができるタイプだと思います。先ほど話したように福島1800で勝っていますし、小回り平坦の福島2000で先行できれば重賞でも面白いと思っています。

年齢的にズブさが出てきているので、ジョッキーも含めて厩舎でその辺りをカバーできるかどうかがポイントになると考えています。ハナに行ければ粘り強く頑張ってくれるので、その持ち味を生かせるように調整していきたいです。

——厩舎初勝利を挙げたセイウンプラチナと厩舎初の重賞挑戦です。意気込みをお願いします。

千:開業したばかりですが、既に私にとって思い出深い1頭です。セイウンプラチナには今回の七夕賞で頑張ってもらいたいのはもちろんですが、それだけでなく今後の千葉厩舎を支えてくれる存在になってもらいたいと期待しています。

オーナー、ファンの皆様に対して重賞で恥ずかしくない競馬を見せられれば、と思っています。