【秋華賞】2強対決に明暗!「ステレンボッシュvsチェルヴィニア」どちらが買い?

今年の桜花賞を勝ったステレンボッシュ

今年の桜花賞を勝ったステレンボッシュ


今年の秋華賞(G1、京都芝2000m)は、桜花賞馬ステレンボッシュとオークス馬チェルヴィニアのG1馬2頭が注目を集めています。

そこで今回は「ステレンボッシュvsチェルヴィニアどちらが買い?」と題して徹底検証。2強の知られざる長所と短所が浮き彫りになりました!

【鉄板データ①】過去の直接対決成績
24年 桜花賞(G1、阪神芝1600m)
1着 ステレンボッシュ(2人気)
13着 チェルヴィニア(4人気)

24年 オークス(G1、東京芝2400m)
1着 チェルヴィニア(2人気)
2着 ステレンボッシュ(1人気)

桜花賞はステレンボッシュがモレイラ騎手に導かれ快勝。一方のチェルヴィニアは当時5ヶ月半の休養明けに加えて主戦のルメール騎手が落馬負傷のため乗り替わり、さらには不利な大外枠を引くなどの不利が響き明暗が分かれる形となりました。ここで2ケタ着順にまで大敗したのは気になる材料でしょう。

主戦のルメール騎手に手綱が戻ったオークスでは、チェルヴィニアが見事リベンジを達成。戸崎騎手に乗り替わったステレンボッシュも敗れたものの半馬身差2着と、事実上のマッチレースとなりました。

春2冠の直接対決は「1勝1敗」の五分ながら、チェルヴィニアは好走実績が左回りの競馬場に集中。対するステレンボッシュは札幌芝1800mの新馬戦1着などデビューから連対を外しておらず、コース不問な点を考慮してステレンボッシュを上位に取りました。

【鉄板データ②】「桜花賞馬vsオークス馬」秋華賞成績
桜花賞馬 [3-0-1-4]複勝率50%
オークス馬[4-1-1-1]複勝率85.7%
(※過去10年)

「桜花賞馬vsオークス馬」の秋華賞成績は、距離実績で勝るオークス馬がやや優勢。

ただ、桜花賞及びオークスの3勝は2018年アーモンドアイ、20年デアリングタクト、23年リバティアイランドと牝馬3冠馬3頭の成績。また同様に22年の牝馬2冠馬スターズオンアースの3着も成績に含まれており、この4頭を除くと下記の通りになります。

桜花賞馬 [0-0-0-4]複勝率0%
オークス馬[1-1-0-1]複勝率66.7%


【桜花賞馬の成績】
21年10着 ソダシ(1人気)
→オークス8着
17年14着 レーヌミノル(10人気)
→オークス13着
16年4着 ジュエラー(2人気)
→オークス不出走
15年17着 レッツゴードンキ(3人気)
→オークス10着

【オークス馬の成績】
21年13着 ユーバーレーベン(5人気)
→桜花賞不出走
15年1着 ミッキークイーン(1人気)
→桜花賞不出走
14年2着 ヌーヴォレコルト(1人気)
→桜花賞3着

驚くべきことに桜花賞馬4頭のうち3頭が2ケタ着順。対するオークス馬は今年と同じく京都芝2000mで行われた2014・15年に連対馬を輩出しているのは要チェックでしょう。

上記の桜花賞馬は21年10着ソダシを筆頭に、4頭とも秋華賞後はマイルより短い距離に路線変更。東京芝2400mのオークス2着があるステレンボッシュと同列に扱えるかは微妙なところも、いずれにせよ距離適性という観点ではオークス馬チェルヴィニアに分がありそうです。

【鉄板データ③】2頭に成績が近かった馬の成績
14年 桜花賞馬 ハープスター
「桜花賞1着→オークス2着→凱旋門賞6着」

13年 オークス馬 メイショウマンボ
「桜花賞10着→オークス1着→秋華賞1着」

鉄板データ②の桜花賞、オークス馬の成績を調べる過程で、ステレンボッシュの「桜花賞1着→オークス2着」、チェルヴィニアの「オークス13着→オークス1着」の成績に近い過去の好走馬に着目。上記2頭が浮上しました。

2014年の桜花賞馬ハープスターはオークス2着後に芝2000mの札幌記念を勝利。その後は凱旋門賞(6着)に遠征したため秋華賞は不出走ながら、阪神ジュベナイルFでも2着に入るなど戦績がステレンボッシュに酷似。秋華賞に出ていれば上位争いに加わっていたと見て良いでしょう。

一方、桜花賞で2ケタ着順に敗れたオークス馬は、何とか13年の2冠馬メイショウマンボが該当。ただ、こちらはチェルヴィニアとは対照的に叩き上げでG1馬に登り詰めており、明確にタイプが異なるため強調はできません。

上記3つの考察から秋華賞の2強対決は「2勝1敗」で桜花賞馬ステレンボッシュに軍配。特に同馬は、鉄板データ③で紹介したハープスターが「凱旋門賞ではなく秋華賞へ出走していたら結果はどうなったのか?」という“競馬のIF”を感じさせる1頭でもあります。10年の時を経てファンに新たな未来を見せてくれるのか、その走りに大注目です!