【秋華賞】過去10年で9勝!「単勝50倍超え激走」の再現が期待できる魅惑の穴馬

一発の可能性を秘めるチルカーノ

一発の可能性を秘めるチルカーノ


秋華賞(G1、京都芝2000m)の舞台となる京都芝2000mは、直線が328mと短い『内回りコース』で行われます。

一般的によく知られる外回りコースとの決定的な違いは、京都競馬場の象徴である『淀の坂』を通らないこと。また3~4コーナーの傾斜がキツくゴール前に坂もない平坦コースのため、競馬歴の長いファンほど逃げ先行馬有利のイメージがありませんか?

その思い込みは危険です!

何故なら京都開催時の秋華賞は各馬が短い直線を意識するせいか、過去10年で「差し」が9勝と圧倒。逆に4コーナー1~4番手から馬券に絡んだ馬は数えるほどしかいません。

▼秋華賞の脚質別成績(過去10年)
逃げ [0-2-0- 8]複勝率20.0%
先行 [1-0-2-27]複勝率10.0%
差し [9-5-8-64]複勝率25.6%
追込 [0-3-0-47]複勝率6.0%
マクリ[0-0-0- 1]複勝率0%
(※京都開催時の2012~20・23年)

補足として先行の1勝は23年秋華賞で牝馬3冠を達成したリバティアイランドで、その際の位置取りも「7→7→3」と勝負所でポジションを押し上げてのもの。

そのほかの馬券に絡んだ逃げ・先行馬も17年3着モズカッチャン(17年エリザベス女王杯)、12年2着ヴィルシーナ(13・14年ヴィクトリアマイル連覇)とG1級の名牝ばかりで、前に行って好走するには相当な地力が必要となります。

ところが馬券を買うファンの多くは「直線が短い京都内回りコース=逃げ先行有利」という固定観念があるのか、京都開催時の秋華賞では毎年のように人気薄の差し馬が穴馬券を量産!

2019年には10番人気シゲルピンクダイヤが3着に激走。デアリングタクトが当時無敗で牝馬3冠を達成した20年も2着マジックキャッスル(10人気)、3着ソフトフルート(9人気)と道中後方に控えた穴馬2頭が馬券に絡みました。今年の秋華賞も末脚タイプの人気薄に注目です。

その筆頭候補が先ほど紹介したソフトフルート(単勝54.7倍3着)と同じく、春の京都で矢車賞(1勝クラス、芝2200m)を勝利した1頭。前走でも中京芝2000m2勝クラスを快勝と臨戦過程が瓜二つのチルカーノです。

阪神芝1600mの新馬戦では上がり33秒4の鬼脚で直線豪快に差し切り。さらに同馬の母は京都芝2000mで行われた2012年秋華賞3着アロマティコなのもポイント。戦績だけでなく血統背景からもコース適性は証明済で、激走に警戒して下さい!

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