【菊花賞】悲願のG1Vへ！コスモキュランダが3000mに挑む

2024/10/16(水) 

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3000mに挑むコスモキュランダとM.デムーロ騎手

菊花賞
コスモキュランダ
伊藤祥徳調教助手

——前走のセントライト記念は2着でした。改めてレース内容を振り返ってください。

伊藤助手(以下、伊):勝ち馬に上手く目標にされてしまいましたが、1番強い競馬内容だったと思います。長い距離を良い脚を使って走っていましたし、能力的にはこの子が1番だったと言ってもいいくらいのパフォーマンスを見せてくれました。

——この中間の過ごし方を教えてください。

伊:春に弥生賞を勝ったあと、在厩調整で皐月賞に臨んで良い競馬をした経験もあったので、オーナーサイドと相談して今回も放牧に出さず在厩調整で進めています。休み明けを使って全体的に筋肉痛が出たので、レース後2週間はゆっくりさせて疲れを取りました。その後は徐々にペースを上げながら調整しています。

——10/10(木)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

伊:いつもは1週前にビッシリやりますが、前走を使っていますし天候や馬場コンディションなども総合的に考慮して、それほど速い時計は必要ないと考えていました。「次のレースでは長い距離を走るんだよ」と教える意味で、前の馬を少しずつ追いかけながらしっかりラップを出して、心肺機能に負荷をかける追い切りをしました。

乗っていてスムーズにスピードが上がるようになったな、と感じましたし、フットワークや息遣いも含めて良い1週前追い切りができたと思います。オーバーワークにならない程度の良い負荷をかけられました。今後は美浦で最終追い切りをやって、関西へ輸送する予定です。

——前走時と比較して状態面はどのような印象をお持ちですか。

伊:レースを1回使って、状態が上がっています。前走は休み明けの分もあって走りにブレがありましたが、今回は体幹がしっかりして軸ができてきたことで、あまりブレずに安定感の走りになってきました。

——京都2歳ステークス以来となる京都参戦です。京都芝3000という舞台適性への見通しは。

伊:クラシック三冠のなかで、ここが1番合う舞台だと思っていました。途中に下りもあるトリッキーなコースで、馬によって得手不得手が出やすいと思いますが、この子は得意なんじゃないかというイメージを持っています。

この子は基本的にはレースでも調教でも一生懸命にならずフワフワしながら走るタイプですが、個人的な感覚では、そういうタイプの方がトリッキーなコースをこなせるのではないかと思っています。スタミナがあるので3000は問題ありませんし、道中変に力まずに走ることで余力を残して、行けと指示されたときだけしっかり脚を使えるこの子の個性が生きるのではないか、と期待しています。

——クラシック三冠最終戦です。レースへ向けて意気込みをお願いします。

伊:先ほど話したように、この菊花賞はこの子の適性に合っている舞台だと思っていますし、かなり早い段階から、3冠のなかで1番取りたい、1番の大目標として見据えてきたレースです。遂にそのときを迎えられるので、本当に楽しみです。

チームが一丸となって、この子を無事に送り出すことができれば、必ず好勝負をしてくれるはずと信じています。ここまで良い調整ができているので、あとはタイトルを掴み取るだけです。