【エリザベス女王杯】年内引退予定のモリアーナがタイトル奪取に挑む

年内限りで引退予定のモリアーナ

年内限りで引退予定のモリアーナ


エリザベス女王杯
モリアーナ
武藤善則調教師

——前走の府中牝馬ステークスは8着でした。レース内容を振り返ってください。

武藤調教師(以下、武):1週前追い切りで岩田ジョッキーに上手に乗ってもらって、モリアーナがかかるというイメージは一掃されたかと思っていましたが、競馬に行くとどうしてもあの位置からになってしまうのかな、という印象でした。岩田ジョッキーの話では「馬が進んでいかなかった」ということで、ペース的にも後ろからでは厳しかったですし、そこそこ脚は使っていますが8着までが精一杯でした。

——この中間の過ごし方を教えてください。

武:在厩調整で進めています。前走がダメージのない競馬でしたし、元々どこかが痛くなるという子でもありませんからね。順調です。

——10/31(木)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

武:かからないように、他厩舎の馬が少ない時間帯を狙って単走でやりました。相変わらず動きも良かったですし、いつも通りの1週前追い切りができました。

——昨年の秋華賞5着以来となる京都参戦です。京都芝2200という舞台への見通しは。

武:遠征競馬はこれまでもこなしていますからね。今年初戦のAJCCを経験していなかったら、距離2200が怖いなという気持ちもあったかもしれませんが、あそこでちゃんと走れていますから。むしろ距離がある分、途中で機動力を生かせる場面もあるかもしれませんね。楽しみを持てるような位置取りで、4コーナーを上がってきてもらいたいです。ジョッキーも2回目ですし期待しています。

——レースへ向けて意気込みをお願いします。

武:一応年内で引退という予定ではいますが、もしも今回が引退レースとなってもいいと思えるくらい、心残りのないレースをしてもらいたいです。G1馬もいるメンバーですが、この子が力を出し切ればここでも絶対に通用すると思っています。京都外回りも良いでしょうし、怒涛の追い込みに期待したいです。