【エリザベス女王杯】ローズSは危険視ズバリ!前走5着レガレイラは本当に買えるのか?

2つ目のG1タイトルを狙うレガレイラ

2つ目のG1タイトルを狙うレガレイラ


秋の牝馬ナンバーワン決定戦、エリザベス女王杯(G1、京都芝2200m)は超が付く異例尽くし!

近年活躍が目立つ秋華賞から参戦の3歳馬は1頭もおらず、昨年の覇者であり前哨戦の府中牝馬Sを勝ったブレイディヴェーグは翌週のマイルCSへ。同3着で23年秋華賞2着、24年ヴィクトリアマイル3着の実績馬マスクトディーヴァは、屈腱炎により電撃引退してしまいました。

昨年の牝馬3冠馬リバティアイランドも不在とあって、押し出される形で上位人気に支持されそうなのが唯一の3歳馬レガレイラです。

前走のローズSは、『まさかの勝率0%!?「初の牝馬限定戦」でレガレイラは本当に買えるのか』の記事で取り上げたとおりの結果となり、1番人気で5着に敗れたのは記憶に新しいところでしょう。

今年はスタニングローズと2頭しかいないG1馬の1頭ながら、勝ったのは2歳限定のホープフルS。また3歳春は同馬主チェルヴィニアと使い分ける形で牡馬クラシック戦線を歩んだとはいえ、3戦続けて馬券外に敗れています。

一見しただけでは、戦績の割に過剰人気の感は否めず。そこで今回も「レガレイラは本当に買えるのか?」と題して過去の傾向を調べたところ、ローズSでは正反対の結果が浮かび上がってきました!

▼考察①エリザベス女王杯の年齢別成績
3歳[1-2-2-13]複勝率27.8%
4歳[3-1-2-27]複勝率18.2%
5歳[1-2-0-26]複勝率10.3%
6歳[0-1-0- 5]複勝率16.7%

▼好走した3歳馬
23年1着 ブレイディヴェーグ(1人気)
23年3着 ハーパー(3人気)
22年2着 ライラック(12人気)
21年2着 ステラリア(7人気)
19年3着 ラヴズオンリーユー(1人気)
(※過去5年)

直近5年の年齢別成績ではレガレイラと同じ「3歳」の複勝率が頭ひとつ抜けた形。また3歳馬が馬券に絡まなかった20年は、当時デアリングタクトが無敗の3冠牝馬となった年なのも要チェックでしょう。

1頭だけ抜けた馬がいる世代は他馬との能力差が大きいケースが多く見られるのが特徴。リバティアイランドが昨年の牝馬3冠を総ナメした現4歳世代も例には漏れず、古馬になってから伸び悩む馬が目立ちます。

しかし今年は牝馬三冠をチェルヴィニア、ステレンボッシュが分け合った形。世代の実力は拮抗しており、レガレイラも一定の水準にあると見ていいでしょう。

▼考察②エリザベス女王杯の前走クラス別成績
G1[0-2-2-10]複勝率28.6%
G2[5-4-1-30]複勝率25.0%
G3[0-0-1-10]複勝率 9.1%
(※過去5年、重賞以外のレースからの好走例なし)

意外にも前走クラス別成績では「G2」が全5勝をマーク。この中にはレガレイラと同じく前走ローズSで2着に敗れていたブレイディヴェーグも含まれています。

また前走G1組で好走した4頭は全て秋華賞に使った3歳馬ですが、冒頭で紹介したとおり今年は秋華賞からの参戦馬はゼロ。前走で重賞以外のレースに使っていた馬達も高い評価はできず、これはレガレイラにとって追い風となります。

加えてレガレイラが5着に敗れたローズS当日の中京芝は、圧倒的に「内枠有利」の馬場だったのをご存知でしょうか。

当時はローズS1着クイーンズウォークなど、2枠に入った馬が中京芝で行われた後半の特別戦を3連勝。10R納屋橋Sでは競馬ラボファミリーの永島まなみ騎手が騎乗した12番人気ペイシャフラワーが、1枠2番の絶好枠から逃げ切り3連単67万馬券の片棒を担ぎました。

そんな内枠有利の状況下でレガレイラは大外8枠15番から道中は最後方待機。ラスト3ハロン33秒1という極限レベルの末脚を繰り出し0秒4差まで追い込んでおり、トラックバイアス(馬場傾向)を考慮すれば“負けて強し”と言える内容だったのではないでしょうか。

上記3つの考察を総合し、今回のレガレイラは“買い”と判断。例年と同程度のメンバーレベルであれば前走の敗戦を受けて美味しいオッズで狙い撃てたのが惜しいところも、やや過剰人気なのを加味してエリザベス女王杯での好走期待値は「70%(〇)」とします!