【ジャパンカップ】約20年1~3着なし!外国馬オーギュストロダンは本当に買えるのか?

今回が引退レースとなるオーギュストロダン

今回が引退レースとなるオーギュストロダン


超がつく豪華メンバーとなった今年のジャパンカップ(G1、東京芝2400m)。皆さん頭を悩ませているのは3頭出走する「外国馬」の取捨ではないでしょうか。

ジャパンCを最後に勝った外国馬は2005年のアルカセット。馬券対象まで範囲を広げても06年3着ウィジャボード以来、20年近く好走していません。

これは日本の芝が高速化していることもあり、欧州とはまったく違う適性が問われてしまうこと、そして日本馬のレベルが大幅に上がったことによって通用する余地が以前に比べてだいぶ少ないことなどから、外国馬が超えるハードルは高いと言わざるを得ないでしょう。

それでは今年も無条件で外国馬を消していいか、と聞かれれば、答えは「NO」です。今年に関しては高いハードルを越えてくる可能性のある馬が1頭います!

注目の存在と言えるのがG1を6勝しているヨーロッパのトップホース・オーギュストロダン。そう、ディープインパクト産駒です。

▼ディープインパクト産駒のジャパンC成績
[1-3-2-8]
勝率7.1% 複勝率42.9%
(※過去5年)

以前と比べて出走頭数が減ってもディープインパクト産駒は近年のジャパンCで見逃せないレベルの活躍をしており、"得意レース"の一つと言ってもいいでしょう。

ここ10年の外国馬はのべ25回出走し全てが5着以下ですが、その中にはディープインパクト産駒がいません。オーギュストロダンは"データの例外"と言ってもいい存在なのです。

過去にはアメリカ・サンタアニタ競馬場で行われたブリーダーズCターフを、2分24秒30という速いタイムで制しているのも強調材料。

スタートから下り坂で速い時計が出るサンタアニタに対応するあたり、近年来日している外国馬とは一線を画した存在である可能性が高く、東京競馬場への適性は十分ありそうです。

近年の外国馬は好走自体はなくとも、21年、22年と2年連続来日したグランドグローリーが5着→6着だったように、適性さえあればある程度通用しています。

そもそもサンタアニタ競馬場で速いタイムで勝てるにも関わらず、スタミナを問う英国・エプソム競馬場の英ダービーを勝っている時点で相当能力があるだけに、"外国馬だから"という理由で評価を下げるのは禁物です!