【チャンピオンズC】まさかの勝率0%!「レモンポップ連覇」を阻む高い壁

21年チャンピオンズCを勝ったテーオーケインズ

21年チャンピオンズCを勝ったテーオーケインズ


12月1日(日)に行われるチャンピオンズカップ(G1、中京ダ1800m)。ダートの一流馬が頂点の座をかけて争う、冬の名物重賞です。

その中でも特に注目されているのが、昨年覇者レモンポップ。23年以降は国内で無敗の6戦6勝、うちG1を5勝と底の見えない走りを披露しており、引退戦の今回も断然の支持を集めるのは間違いないでしょう。

そこで今回は、様々な観点からレモンポップを検証。好走の可能性を見極めたいと思います!

▼①脚質成績(※過去10年)
逃げ[1-0-3- 7]複勝率36.4%
先行[4-4-5-24]複勝率35.1%
中団[3-2-1-50]複勝率10.7%
追込[2-4-1-45]複勝率13.5%

まずは脚質別成績。過去10年では逃げ・先行が複勝率で圧倒しています。逃げ馬が勝った例はここ10年で1頭のみですが、その1頭が23年レモンポップであるだけに問題はないでしょう。

レモンポップは国内で走ったどのレースも1~5番手から運んでおり、今回も先行策を取る可能性は濃厚。馬券内に入る確率は高いと言えます。

▼②年齢別成績(※過去10年)
3歳[2-2-2-12]複勝率33.3%
4歳[2-1-1-36]複勝率10.0%
5歳[4-2-3-26]複勝率25.7%
6歳[2-4-2-25]複勝率24.2%
7歳[0-1-2-17]複勝率15.0%

年齢別成績では広い世代に活躍馬が見られるものの、勝ち馬の数という観点では5歳が突出。レモンポップ自身も5歳でこのG1を制覇しています。検証①の結論と同じく好走は期待できますが、1着からは少し遠ざかる可能性も否定できません。

▼③過去優勝馬の成績(※過去10年)
[0-3-0-5]複勝率37.5%

20年1着チュウワウィザード(4人気)
→21年2着(3人気)

17年1着ゴールドドリーム(8人気)
→19年2着(1人気)、20年2着(3人気)

中京ダート1800mで行われるようになった2014年以降、意外にも連覇を成し遂げた馬はゼロ!

20年は前年の覇者で単勝1.4倍の支持を集めたクリソベリルが4着に敗退。21年に6馬身差で圧勝したテーオーケインズでさえ翌22年は単勝1.5倍の圧倒的1番人気で4着に敗れており、レモンポップにとっては向かい風のデータと言わざるを得ないでしょう。

以上①~③の検証を総合した結果、今年のレモンポップは2~3着の期待こそ高いものの、1着となると少々高い壁があると判断。そこで好走期待値は▲(50%)としました。

しかし逆に言えば、ここで連覇を果たすことができれば間違いなく偉業。同馬が前例すべてを過去のものにする名馬であることは疑いようもなくなるでしょう。有終の美を飾ることができるか、人馬が魅せるラストランが楽しみです!