【ホープフルS】G1馬券率100%!のちの三冠馬に並ぶ素質を見せた至極の1頭

19年ホープフルSを優勝したコントレイル

19年ホープフルSを優勝したコントレイル


12月28日(土)のホープフルステークス(G1、中山芝2000m)で注目を集めるのが、2戦2勝の重賞馬クロワデュノール。しかしまだキャリアの浅い2歳馬ともあって、能力に半信半疑の方も多いのではないでしょうか。

そこで、同じく東京スポーツ杯2歳ステークス(以下、東スポ杯2歳S)を勝利した馬のデータを調査。すると、驚くべき結果が浮かび上がってきました。

ズバリ結論を申しましょう。東スポ杯2歳S優勝馬の出世には、レースの「後半4ハロン」が大きく関わっていたんです!

●レース後半4Fが46秒5以下
21年イクイノックス(45秒9)
→次走G1皐月賞2着

19年コントレイル(45秒7)
→次走G1ホープフルS1着

18年ニシノデイジー(46秒2)
→次走G1ホープフルS3着

次走G1出走時[1-1-1-0]


●後半4Fが46秒6以上
23年シュトラウス(47秒4)
→次走G1朝日杯FS10着

22年ガストリック(46秒9)
→次走G1ホープフルS16着

20年ダノンザキッド(47秒0)
→次走G1ホープフルS1着
など

次走G1出走時[1-0-0-3]

(※過去10年)

過去10年で東スポ杯2歳Sのレース後半4ハロンが46秒5以内になった年は、勝ち馬3頭すべてが次走のG1でも好走。驚異の「複勝率100%」をマークしています。

中でも「後半4ハロン45秒9以内」と極限のスピードと持続力が求められるレースになった2019、21年の勝ち馬はコントレイル、イクイノックスと圧巻の面子。それぞれ後に超がつくほどの名馬へと育っている点は見逃せません。

舞台は能力の比較が容易でない2歳戦。それだけに20年ダノンザキッドのように底を見せていない例外こそあるものの、ここで見せた走りを一つの評価軸として捉えることは十分に可能でしょう。

さて、お待たせしました。今年はクロワデュノールが勝った東スポ杯2歳S、そのレース後半4ハロンがどのようなものだったか見てみましょう。

●24年東スポ杯2歳Sレースラップ
12.7-11.2-12.2-12.4-12.4-12.5-11.3-10.9-11.2
後半4ハロン45秒9

1着クロワデュノール(45秒9)
→次走G1ホープフルS?着

なんとコントレイルやイクイノックスと同じく「後半4ハロン45秒9以内」の壁を突破!もちろん時計の出方は年ごとに違うためあくまで基準に過ぎませんが、とはいえ数字上では名だたるG1馬たちに並び得る素質を見せたことになります。

父にキタサンブラックを持つことからも大きな期待を一身に受ける未来のスター候補、クロワデュノール。今年最後のJRAG1競走で、その走りをしかと目に焼き付けましょう!